奇才SKETCHY TANKの謎に迫る

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SKETCHY TANKというアーティストをご存知だろうか?今シーズンリリースされるRIDE SNOWBOARDSの “BURN OUT”, UNION BINDINGの ”CONTACT” などのデザインを手がける西海岸のアーティストである。そんな彼のアートワークを施したアパレルが2017年春より日本で発売されるとあり、今回初来日を果たしたSKETCHY TANK。3Sをルーツに持ち独特な世界観を表現する彼のアートだが、果たしてSKETCHY TANKとはどんなアーティストなのか?知られざるSKETCHY TANKを解き明かす。

Photo&Translation: Yoshi Josef Toomuch
Facebook: @sketchytank
Instagram: @sketchy_tank

SKETCHY TANKのアートワークの数々、モノクロで彼の世界観が伺える
SKETCHY TANKのアートワークの数々、モノクロで彼の世界観が伺える

まずは、SKETCHY TANKの始まりについて教えてくれるかな?

OK, SKETCHY TANK(スケッチータンク)はイラストレーターであり、デザイナーであり、パーティーアニマルだ。昔からデザインや絵を描くことは好きでデザインカンパニーの1人として働いていたんだ。2012年から2014年までELECTRICで働いていてEGVっていうモデルのデザインも手がけたよ。そこからやめていまはSKETCHY TANKという1人のアーティストとして活動している。いまはすべて自分自身の手が届く範囲でアートワークをしているよ。それでお金を稼ごうとも思っていなし、ただ情熱だけでやっている。幸いにしていろいろなところから声がかかってこうして日本にも来れているのは本当に幸せだよ。まあ、といってもまだまだ発展途上だから、これからどうなるかはわからないんだけどね。

タトゥーアートに影響を強く受け、白と黒の2色で自分のアートを表現する
タトゥーアートに影響を強く受け、白と黒の2色で自分のアートを表現する

SKETCHY TANKというアーティストのコンセプトは何?

2010年くらいから自分のアートワークやデザインをWEBにアップしたり、雑誌のレイアウトをしたり絵を描いたりしていた。それと同時に自分がネットで見つけた「心をかき乱すようなイメージ」の写真をフォルダの中に集めていたんだ。当時はInstagramなんてなかったからTumblerなんかから拾ってきてさ。自分のデザインは多くのアーティストから影響を受けている。もともとタトゥーが好きだったからMike Giantや有名なタトゥーアーティストをはじめ80年代スケートボードのデザインなんかもルーツにあるね。自分は80年代の真っ只中の刺激的なカルチャーの中で育ってきているからあんな風なデザインになっているんだと思うよ。
デザインは自分が白黒が好きだってのもあって基本はモノクロ。まあカラーが必要な場合はカラーでやることもあるけど、基本は白黒なんだ。シンプルなものが好きだしね。何かを書こうと思ってペンを持つんじゃなくて、ペンを持ったら自然に描きたいものを書いているって感じかな。

「口は災いの元」的な意味。アートに込められたメッセージ
「口は災いの元」的な意味。アートに込められたメッセージ

アートを通してどのようなメッセージを伝えたい?

おれは自分の体験したことをデザインのメッセージとして込めている。例えば、BE AWARE OF SNAKEっていうデザインなんかは、自分が他人に傷つけられた経験からきている。意味は自分が誰かを傷つけたら巡り巡って結局それは帰ってくるという意味。RIDE SNOWBOARDSのBURN OUTの「RUN WITH US OR RUN FROM US」なんかはおれが好きなラッパーRick Rossの歌詞を聴いていたときに思い浮かんだ言葉。自分が経験してきたものを絵で表現して、メッセージとして込めているよ。

自分の体験から導かれたメッセージがこめられている
自分の体験から導かれたメッセージがこめられている

スノー、サーフ、スケートの3Sとも密着に関わっているみたいだけどSKETCHYもやるのかな?コラボレーションのキッカケってどんなことだった?

もちろんやるよ。いまはサンディエゴに住んでいてサーフィンはめちゃくちゃ好きでやってるね。スノーボードはその次。いちばん近い山でLAのビッグベアがあるんだけどあそこはパークばっかりで好きじゃないんだ。だいたい7時間くらいかけてマンモスマウンテンにいくね。それこそビッグストームが来るなんて知ったらいろんなヤツに電話してセッションしているよ。おれのデザインもクリーンていうよりかはダーティーでジャンクな感じ。ヨコノリをやってるヤツもジャンクなものって好きだろ。だから、おれのデザインは受け入れられているんだと思うよ。
コラボレーションに関しては、多くの仲間のサポートがあって実現している。RIDEのSean Tedoreをはじめ様々な仲間が声をかけてくれたおかげだね。コラボレーションしようって声をかけてくれるとあとはお互いがリスペクトし合っているからデザインは自分の好きなものを書いている。こういう風なものを書いてくれなんていうのは一切ない。赤の他人なんかじゃないからね。

RIDEのBURN OUTをはじめUNION のCONTACTなどスノーボードアイテムのアートワークも手がける
RIDEのBURN OUTをはじめUNION のCONTACTなどスノーボードアイテムのアートワークも手がける

これからの活動を教えてもらえる?またコンセプトは変わらない?

アイテムの展開についてはいろいろなものを考えているよ。日本だから言うけど、ボトムスやジャケットなんかも視野に入れているね。コンセプトについてはとりあえずは変わらないと言っておこうか。っていってもまだはじまって間もないし、これからどうなるかなんておれにだってわっかないなからな。また、2月に日本に来るのを楽しみにしているよ!

自身のタトゥーでいちばんのお気に入り。友達とのゲームの末に入った。"カウボーイのお尻、あなたのせいで気が狂いそう"
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