VINTEL SUMMER SNOWBOARD CAMP in TOYAMA 2015
昨年から始まったVINTEL SUMMER SNOWBOARD CAMP(以下 VINTEL)はスノーボードというキーワードのもとに集まった仲間が、アウトドアや共同生活、スノーボードを楽しむ3泊4日の夏のスノーボードキャンプ。スノーボードの上達はもちろんの事、スノーボードを通し人として成長を計る事を目的としているこのキャンプは、様々なレベル、目的を持った参加者が集まる。今年も昨年に続き、富山KINGSを有し雄大な自然がある事でも知られる富山県中新川郡立山町で、7月28日から31日の4日間、VINTELは開催された。
コーチ陣には阪西翔、石田貴博、藤森由香、藤原恵利華、平田巧、大江光、稲村樹、西川雄太、松本貴嗣、水間大輔、そして首謀者である藤田一茂。各々スタイルを持った活動をしているライダーたちが「自分たちがスノーボードから学んで来た事を子供たちに伝えたい。」という共通の想いのもとに集結した。上達を志すキャンプが多い中、”スノーボードの楽しさ”に重きを置いているVINTEL。レベルやジャンル、年齢、男女、これらの事を問わず、多くの人と自然の中で一緒に遊び笑顔になれるスノーボード。VINTELに参加してるコーチたちはそんなスノーボードが好きで、スノーボードからたくさんの事を学び今に至っている人たちばかり。心からスノーボードが好きな人たちだ。
今回のVINTELでは3泊4日のテント泊。これは大人でも中々経験がないのでは?
テントを張りベースキャンプを作った後は、富山の自然と触れ合う。自然の物を使ったトレーニングや、山歩き、滝浴び、川、そして富山KINGSでのスノーボード。夜になれば、焚き火やキャンプファイヤーで火の温もりを感じ、プラネタリウムや星空、月を見上げる。コーチや友達と楽しく遊んでいるだけのようにも感じられるが、それこそがVINTELが大事にしてる事。身体を動かし、自然を感じ、友達と新しい事に挑戦し、経験を共有する。様々な事に挑戦する事は何事にも代え難い経験値を与えてくれる。生活でもスノーボードでも、成長のプロセスは同じだ。
就寝時間後もテントからはワイワイと話し声が聞こえ、中々寝ない子供たち。そりゃ寝れないよね。楽しいから仕方ないけど、次の日眠いって言っても知らないよ?(笑)
ベースキャンプにはたくさん木があり心地良い日陰。BURTONのテントが静かな森にスパイスを加えた。猛暑日続きとなった富山だったが涼しい時間を過ごし、スラックラインやサッカー、クワガタやセミの抜け殻を集める子たち。自然の中にはたくさんの遊びが詰まっていて、アイデアで遊び方は無限大。自然は頭も身体も自然に鍛えてくれる。
焚き火の炎や温もりは心が落ち着く。これは人間の本能なのかな。みんなそれぞれ焚き火の木に願い事を書いて燃やしたこの日。願い事が叶いますように。子供(大人も)の可能性は無限大。
トレーナー・松本貴嗣によるスノーボードの為になるトレーニング講座。風船やコーン使ったり、石を飛んだり、遊びながら楽しく。でもやっている事はスノーボードやスポーツに大事な動き。自分のイメージと実際の身体の動きのイメージを近づける事が大事だと松本貴嗣は語っていました。コーチ陣も真剣に取り組み、かなりの影響を受けていたようです。
プラネタリウム&星空タイム。VINTELのタイミングがブルームーンのタイミングと重なり、綺麗な月を望遠鏡で覗き感動する子供(大人)たち。望遠鏡で見る月があんなに綺麗だとは、、。まさに月! プラネタリウムでは星空にさらに興味が沸いた時間。またどこかで夜空を見上げてくれるといいけど。
滝!滝!と楽しみにしていたみんな。でも、そうは言っても簡単に滝は浴びれません。(笑)「まだ?!まだ~!?」言いながらも山道と岩場を登り、苦労の先には綺麗な滝が待っていました。滝に打たれると一気に目覚めさせられるあの感覚。きっと味わった人には分かるはず。富山は水の国とうたっているほど水が綺麗で豊富な場所。滝や湧き水、緑の森、自然100%で癒された滝行タイム。
最後の晩にはキャンプファイヤー。大きな炎を見る機会って中々ないはず?! 火を囲んで踊って、踊って、最後にはマシュマロ焼いて。子供たちは最後の晩をどんな想いで過ごしてくれたのでしょうか。楽しい時間はあっという間に過ぎていくものです。
テントをはるのには時間がかかったけど、テントの撤収はやたらと早かった最終日の朝。みんなで協力して片付けてる姿に成長を感じました。4日間で一番暑い日となった最終日は朝から川でスッキリ!富山KINGSに向かいます。
毎日熱かった富山KINGS。新しい技に挑戦したり、小さいジャンプから大きな物へ挑戦したりとレベルは様々。コーチのサポートや友達と一緒に新しい挑戦をしていました。レベルは違っても未経験の事に挑戦するという事は一緒。スリルも得れる感動も一緒。悔しがってる顔や喜んでいる顔、何度もトライして一緒に笑ってハイタッチして、スノーボードはやっぱり良い時間を与えてくれます。
4日間、VINTELでは一人一人それぞれの挑戦がありました。
親から離れる事があまりない子や、キャンプが初めての子、滝が初めての子、新しい技にトライする子。
スノーボードというキーワードのもとに集まった仲間がスノーボード以外のアウトドアや生活も共にし、新しい経験を一緒に積んで成長していく。
コーチ陣も自分の過去と照らせ合わせ見ていたようです。子供たちだけでなく、コーチ陣も一緒に成長出来たVINTEL。
最後にはみんなで集合写真。みんなの笑顔が忘れられません。そして、親と久しぶりの再会を果たしたみんなの笑顔も一際綺麗で素敵な顔でした。
BBQをしながら保護者を含めた交流会を開催し、終始笑顔で幕を閉じたVINTEL SUMMER SNOWBOARD CAMP in TOAYMA。
まさに笑いあり涙あり、みんなで新しい経験を共有した時間となりました。
スノーボードで世の中に笑顔を。VINTELの挑戦もまだまだこれからです。
VINTEL SUMMER SNOWBOARD CAMP
Web : http://vintelsnowcamp.com
Facebook : https://www.facebook.com/vintelsnowcamp
Mail : info@vintelsnowcamp.com
Text & Photo : Kazushige Fujita (forestlogd)
彼独自の目線から綴られるコンテンツが特設サイトにて定期的に公開されています
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