2012/02/12
DOWN WITH USA!城壁に無数の監視カメラ、マシンガンを持った歩兵、巡回する警察官。イランで最も近寄ってはいけない危険地帯「旧アメリカ大使館」地元イラン人でさえ「あそは一番危ないから、絶対にカメラを出すな」「もし捕まったら、牢獄行きだぞ!」と口々に言う場所。携帯のカメラやコンパクトカメラも絶対NG。初日、タクシーから撮影しようとしたら、運転手が物凄い勢いで「カメラをしまえ!!」「ここだけは駄目だ!!」と怒鳴り、カメラを押さえられ緊迫した場所。撮影当日、大使館に向かう道でカメラを持っているだけで、すれ違う人々が皆「カメラをしまえ」「牢獄行きだぞ」と。イラン人でさえ絶対に撮影をしない絶対領域。しかし、僕達には出発前から狙ってる壁があった。しかも、その壁の前でスケートボードをするのだ。ものの3分で警察とマシンガンを持った歩兵に取り押さえられカメラ没収。そのまま、連行、尋問。ここからは僕にも未知の領域。牢獄か保釈金か…数時間の尋問、言葉が全く分からないので多分相当怒られた末、解放。でも、取り上げられたカメラの中に仕込んだのはダミーのメディア。僕たちが狙った壁の写真は、今手元にある。