北海道から帰ってきました。
さっぽろ雪祭りが始まる前日から来て、終わった翌日に帰ると言うスケジュールだからホテルの人とかは
「こいつ、雪祭りマニアか!?」
と思ってしまったかもしれません。
今回は人生でそんなに多くない事なんで長く書きます。
お時間ある方は読んで下さい。
北海道の結果は
白い恋人パークエア 3日目 優勝
TOYOTA BIG AIR日本人最終予選 2位
TOYOTA BIG AIR 10位
という着地でした。
TBA自体はベスト8以内に入るのが目標だったからもう一歩、と言うところでした・・・
が、四年ぶりに本戦に出場する事が出来て、しかも栄えある札幌ドーム開催の第一回目の出場選手の16名に名を連ねられた事は素晴らしい経験になったと思います!
昔やってた東京ドームのX-TRAIL JAMもそうだったのですが、やっぱりドームはテンションが上がる!!!!!!!!!!!!
予選でも凄い景色だけど、本戦にもなるとハンパないっす!
これが日本人予選の時。
で、
これが本戦。
観客の大歓声がドームと言う空間に大音量で響き渡るわけです。
これで平常でいろって方がおかしい!!
概ね順を追って自分の内容を説明しますと・・・・
まずは日本人最終予選。
これは毎年思っているのですが、日本人ライダーによるワンメイク日本一決定戦と言っても良いと思います。
去年はスタート順が一番手で、状況が読めない中凄まじい向かい風にやられて二本とも転倒という苦汁を舐めさせられてました。
でも、今年はドームですからーーーーー!!!!!!
天気とか風とか関係ないですからーーーーーー!!!!!
まずは去年のリベンジ。立てなかったSB900を必ず立つ!という目標を立てました。
多分この海外勢はダブルコーク時代。日本人でもみんな1080勝負になるんだろうなーと思ってましたが、去年の無様な自分にグッバイしたかったので。
しかもパークエアの時から数えてもとにかくSB900は北海道来てから一度もビタメイクしなかった事が無い!と言う当たりっぷりだったので、何はともあれ着地を決めて、点数を出したかったのです。
出走は35人中5番手。
俺までの4人はあまり良い点数が出ていない。
ここでばっちり決めて一歩抜け出したい!!
で、ずばっと一発目、SB900決まりました!!
去年までの無様な俺、一瞬でグッバイ!!やったー!!!
900の点数はどんなんなんだろう・・・
と、ドキドキして点数が出るのを待つ。
結構長い。
出た!!!
に、、、、、
にひゃくよんじゅうにてん!!
そう、242点!
これって結構出たよな!?
とか思いながらガッツポーズ。
正直、順番が早いせいでどのくらいがいい点数なのかまだ良く分かってない。
でも、絶対に悪い点数ではないはず!
一本目が終わったら二本目までは時間が長いので控え室に戻り、1人で
「よし!よーし!」
と喜んでました。
で、その点数はやっぱり高かった。
一巡目が終わって、山根俊樹が完璧なBSダブルコーク1080でトップに立ち抜かれたものの、一巡目が終わって暫定で2位。
最終予選は一巡目はランダムで決められた順番での出走ですが、二巡目は一本目の点数が低い人からスタートというシステム。
だから俺は二本目は最後から二番目の出走。
で、俊樹以外には、二階目の自分の順番が回ってくるまで誰にも抜かれる事が無く、二本目のジャンプを待たずして2位で最終予選が終了する事に確定しました。
これが大会後のインタビュー。
四年ぶりの本戦進出に、嬉しすぎて真央の話以外は何話したかあんまり覚えてません。
夜はHTBで最終予選の模様が放送されたので、テレビにかじりついて観てました。
で、日曜がメインでラストのステージ。
TOYOTA BIG AIR!!!!!!
やっぱり最終予選の時より人の入りが段違い!!
30000人近くの大観衆が来てくれたらしいのです!!!
凄い大会です。
日本スノーボード界の為に絶対に無くなってはならない大会だと思いました。
そして本戦ベスト8入りと言う大目標の為の最大の山場が
16人から8人に絞るクオリフィケーションラウンドの二本のジャンプ。
その二本で何をやるか。
悩んだ末に一本は自信のあるSB900をやりました。
昔の俺なら二本ともずっと練習してたSWBSダブルコーク1080をやったと思います。
終わった今でもそれをやって立てたかどうかは分からない。
でも、昔エクストレイルジャムの時のブログにも書いたな。
俺は必ず一本は立ちたい。
転倒って誰の目に見てもダメじゃないですか。
転んだ瞬間に会場に響く声は
「あぁ〜〜〜」
って声。
360だろうがトリプルコークだろうが、転けたら反応は一緒。
でも俺はお客さんを楽しませたい。
しかも俺にはわざわざ本州から応援の為だけに来てくれた仲間、スポンサー、ファンの方々も沢山いる。
一緒に北の大地に来たのに、本戦前に破れて俺の応援に回ってくれた後輩ライダー達もいる。
遠い所でPCから中継で応援してくれてる人も更に沢山いる。
二本とも転ぶ事だけは、絶対にあっちゃいけない。
しっかり立って、
「イエーーーー!!」
と叫んでもらって、俺と一緒に全員でドキドキしながら点数が出るのを待ってもらいたい。
それが大会観戦の楽しさの醍醐味だと思います。
で、今回は特に、みんなとその気持ちを味わいながらも、この舞台に一緒に立ちたかった奴と二人でこの楽しいスリルを味わいたい。
人の気持ちを背負って、みんなに支えられてここまで来たなら、そうやって恩を返すのがプロライダーでしょ。
自分の為だけの一か八かの特攻は二本あれば一本で充分。
というわけで日本人予選で高得点を叩き出せたSB900を一本目にチョイス。
無事に立てました。
アリーナ、スタンドからは大歓声!!
そう、これですよ!
これが良いんですよーーーーーーー!!!!!
気持ちいいーーーーー!!!!!!
でも、グラブがタッチグラブ(しっかり掴めずに一瞬しか触れてない事)だったんですよーーーーーーー・・・
TBAはジャッジングシステムをスロー再生で観たりしながら判断するので、ごまかしは一切きかない。オーロラビジョンにも俺のイケてない空中姿勢があらわに・・・・
と、いうわけで171点!!!!!!!!!!
でも点数はいいんです。点数よりも立った事でめちゃくちゃ盛り上がってくれた観客の姿が俺にとっての高得点でした!
しかしながら、ラスト一本。ベスト8には何としても残りたい。
この一本は自分の為に飛ぶ!
スイッチバックダブルコーク1080で抜ける!!
と意気込みました。
この瞬間の為に心的負担を減らす用としてヘルメットまで用意してました。
そして日本人でもBSダブルコーク1080を決めた二人、山根俊樹と松浦広樹に(どちらもKINGSで練習していたので)KINGSと比べて軸の入れの力加減なんかを聞いて、万全。
そして二本目、ドロップイン。
ダブルコークを入れる。
しかし抜けた瞬間、ダブルコークと全く違う回り方になった!!
・・・そう、これはいつものフラットスピンの軸!!!!!笑
ので、緊急に空中でフラットスピンを全力で回す。1260まで回る。
案外立ちそうだったけど、着地後に完全に板が一回転くらいドライブ。
そりゃそうだ。笑
あえなく二本目は自分の予想に反してSB1260のミスで103点という結果となりました。
後ほど、石川敦士先輩に
「バニボ、メット被ったから絶対ダブルコークやるって期待してたのに、何でフラットスピンなんだよ!メットの意味ねえじゃねーか!!」
と言われました。
とほほ。ごもっとも。
でも、何故か一本目で転んだ人が多かったので順位はしばらく暫定で8位にいました。
でもまあ世界最高峰のライダー達が集まってますから。俺はヘルガーソンさんのBSダブルコーク1080に引導を渡され、その後もグルデモンドさんが割り込んで来て、、、
最終結果は10位でフィニッシュ。
というTOYOTA BIG AIR 2012でした!
緊張したり、めっちゃくちゃ喜べたりする事がホントに多かった!
全力でやって目標に足りないという悔しさも残せたし、全部ひっくるめてとても楽しめました!!!
柳原真央のビーニー。
パークエアのインタビューから、大会側に知ってもらえた真央の事。
今回はずっとこのビーニー被って飛びました。
一本一本、本番で飛ぶ時には帽子を触り、自分を落ち着かせました。
あ、でも
「真央、力を貸してくれー!!」
とかじゃないっすよ!
緊張してたりとか、カッコ悪い滑りをしたくないとか、そんな感じです。
逆に、俺の凄さを見せてやるよ!黙って見てろよ!!的な。
とにかく先輩ライダーとしてカッコいい姿を一番近い所で観てもらって、一番近い所で一緒に楽しんでもらいたかったんですよね。
でも結局、それによって自分が奮い立ったってことは力を借りてたのかな。
しかも最後のダブル狙いの時は確実に
「俺に力を貸してくれー!!!」
って念を込めちゃったし。笑
でも大きい舞台だからこうやって書いたけど、今シーズンはまだまだ一緒に滑ろうと思います。大会でも撮影でも何でも。
まだシーズンは中盤にさしかかるくらい!
こっからも気を引き締めて頑張ります!!
やるぞー!!