KISSMARKというブランドは、日本の若き将来有望な選手をサポートしつつ、海外ではフィンランドの精鋭ライダーをサポート。日本のみならず、海外のトップシーンでそのブランドの存在感をアピールしてきている。チームメンバーとしてのキャリアも長いヤンネ・コルピは、かつてから何度となくビッグイベントで活躍してきているが、昨シーズンはFISスノーボードワールドカップで総合優勝(総合、SLOPESTYLE)と絶好調。過去3度のオリンピックにも出場という強力な選手だ。
そんなチームに、日本からのメンバーとして新たに有力なライダーが加入した。スノーボードを始めたのは小学2年生、今年18歳になる安藤南位登だ。南位登=ナイトと読む。名前を聞いただけでもちょっと只者ではない響きがあるが、その滑りも一級品だ。現在SAJのJAPAN SNOWBOARD TEAM(ナショナルチーム)のハーフパイプ強化メンバーに選ばれ、今年FISワールドカップなど、重要な大会をまわる。実は数年前からナイトは注目を浴び始め、2014年12月のU.S Revolution(USA)で6位、先シーズン札幌ばんけいスキー場でおこなわれた SAJ全日本選手権スノーボード競技ハーフパイプで準優勝を決めている。ナイトの目標は平昌オリンピックでのメダル獲得。ダニー・デイビスのようにジャンプの高さがあって低回転のトリックでもスタイリッシュに決められるライダーになりたいという。すでに彼のジャンプの高さも世界のトップライダーにもひけをとらない。先日もスノーヴァ溝の口-R246のインドアのキッカーでも、少ない撮影時間の中で、テキパキとトリックを気持ち良く決めてくれた。口数も少なく、まだ若干高校生らしい純朴さは残るものの、身体能力はここ数年で大きく進化し、体つきもしっかりしてきている。ナショナルチームでのトレーニング、そして自分でもこのオフシーズンにトレーニングで体をつくりこんでいる。すでに前回のソチオリンピックでメダルを獲得した平野歩夢や平岡 卓をはじめ、ハーフパイプでは日本の選手は世界レベル。そんな中で、ナイトはTEAM KISSMARKに入ったことで、新たなるTEAMコーチも得ることになった。実は現在、TEAM KISSMARKのコーチは、元ナショナルチームメンバーでもある細川孝介が務めているということなのだ。まさにナイトが成長するには絶好の環境。その期待に彼はきっと応えてくれるはずなのだ。そして、今シーズン、きっとアナタも必ず「ナイト」という名前を耳にすることになるだろう。