前日のプロツアーフリースタイル、Washigatake SlopeStyle Sessionの快晴の天気とは打って変わって、続きで行われたTakasu Superpipe Sessionは、前夜から激しく叩きつける雨が続き、朝になってもやむことのない雨で選手達は不安そうな顔で朝に行われたライダーズミーティングに足を運んだ。
大雨と言ってもいいだろう強い雨が降ってはいたものの、風もなく視界自体は良好で、センターハウスからもしっかりとスーパーパイプが見えていたため、大会運営の判断として若干の変更はあったものの予定通りの時間から開催というアナウンスが告げられ、近年では珍しい大雨の中での大会となった。
この雨が意味するものはともて多く、前夜からの雨ということもありゲレンデの雪に穴があいてでこぼこになる。
これは会場となるハーフパイプ内でも同じこと。
コース調整ができるのかと会場に足を運んだ最中に見えてきたのはずぶ濡れになりながらも本大会コースである6mもの高さを誇るスーパーパイプをくまなく整備しマーカーを引くディガー達の姿だった。
全てに降り掛かる大雨の中大会が開催できたこと、まずは彼らに多大なる感謝をしたい。
そして本題の大会は選手の負担を和らげる意味も含め、男子の2つに分けられていたセッションは1セッションとなり、エントリーしていた男子63名の選手は全て一つのセッションの中でダブルアップ方式の予選となりました。
雨がひたすら降りしきる中、男女ともに予選が無事終了。
さあいよいよこれからまず女子決勝というという所で突如濃霧視界不良となりウェイティングへ。
まさかの状況の中、最終ウェイティング時間をすぎたところでファイナルは中止となり予選リザルトがファイナルリザルトに。
皆が落胆したが、これも自然相手の、そして自然の恩恵をうけているからこそできるスポーツで、良いときもあれば悪いときもある。
もちろん大会運営からしてもファイナルをという気持ちはあったと思う。
しかしながら選手の安全やコースの維持、先の天候回復見込みなど確証を持てる状態ではない分、運営側も苦渋の決断をしただろうと感じた。
ファイナルリザルトとなった予選では、もしかしたら予選で終わってしまうかもと考えていた吉田景風が予選から難易度をあげつつもきっちりと決め優勝を勝ち取った。
男子リザルトは
1 吉田景風
2 安藤 南位登
3 片山 来夢
4 岡本 航
5 青木 亮
5 石崎 祐
女子ファイナルリザルトでの優勝は大江光。
彼女はラン後半でも高さのあるFrontside720を完璧にみせるなど予選をみていても他を寄せ付けない圧倒的な実力と安定感。
ファイナルではまだまだ高難度のルーティーンが出せる可能性を感じたが、それはまた来シーズンのプロツアーの楽しみになるのではと思う。
女子リザルトは
1 大江 光
2 冨田 せな
3 今井 胡桃
若い選手が多いだけにやはり悔しさと憤りを隠せない選手もいたが、勝負の世界は時として非情で、まだまだ実力が出せたのにという選手が活躍できず、こちらとしても決勝で見たかったルーティーンやトリックなどとても楽しみであった分残念であった。
そんな中でも上位に食い込むには、そういう部分の冷静さ、そして予見能力が要求されるということを改めて選手にとっては必要では???と感じさせられる大会でもあった。
最高のスーパーパイプを提供していただいた岐阜県高鷲スキー場の皆様、ディガーの皆様、そして運営部、選手の皆様、大変な天候の中でも大会が開催できたこと本当に感謝したいと思います。
本当にありがとうございました。
これをもってプロツアーのフリースタイル種目(Straigth Jump、SlopeStyle、Halfpipe)は全ての日程が終了致しました。
次年度の大会開催もさらにより良く開催できるよう努力してまいりますので、来シーズンもどうぞよろしくお願い致します。