15.16 PSA ASIA Snowboard Pro Tour round 11
2016年3月14日 (月) PSAプロツアー第11戦 ハーフパイプ。
この雪不足の中、マックアースリゾート・高鷲スノーパークは雪でのホワイトデーを迎える。
まずここ高鷲スノーパークについて。
奥美濃エリアが誇る超ビッグゲレンデ、お隣ダイナランドとも繋がっていて180万㎡の面積を持ち32コース43kmもの距離を滑走できる。
15人を一度に頂上まで搬送してくれるゴンドラもあり快適にスノーボードができるリゾート。
高鷲スノーパークにはパーククルーAMSが造るメインパークや岡田沙織プロデュースIrieaf Parkといった多彩なパークがある中、一番のメインパークは日本屈指のスーパーパイプがここ高鷲スノーパークにあるということ。
ワールドカップも開催したことがある「高鷲のパイプ」は今なお進化を続けている。
青木亮率いるGlobal Snow Desingnのクルーが毎日一つの妥協なく完璧なシェープを維持。
この大会期間中、大会に使用するスーパーパイプのみならず、お隣のレギュラーパイプも完璧なシェープを維持し気持ち良く飛ばせてくれる。
この雪不足のシーズンにも関わらず惜しみなく雪をハーフパイプに盛り、Global Snow Desingnクルーのおかげで最高のコンディションで高鷲スーパーパイプセッションを開幕することができた。
この人無くてはPRO TOURが盛り上がらない、PSA ASIA FS TOURを全戦MCしてくれているMCアリー。
そしてこの人がいなければハーフパイプが始まらない、競技委員長レジェンド吉田。
最高の運営メンツの中、いよいよ女子予選がスタート。
出走順が早いトップの選手が軽くパイプをこなし、
1番出走の風間琉奈が高さのあるエアーから540、B540とつないで予選を1位で通過。
2番出走玉田貴らも続いて高さあるリーンエアーから5、B5とつなぐルーティーンで2位のポジションへ。
さらには3番出走の冨田るきがメランコリーから5、B5で3位。
上位から予選通過枠を埋めていく中、南郷で3位に入った覚張美咲が4位に入る健闘を見せる。
そして女子予選を一番熱くさせたのは5位に入ってきた小野光希のcab7だった。
続いて男子予選も女子同様でプロの凄さが目立った。
吉田景風が目の覚めるような高さでロデオ7→cabロデオ7→10→cab7。
ワールドを転戦してきた穴井一光もPSAフライングバナーの上を刺しこむインディー→10→cab7→9→アーリーウープ。
今井心求は全てのエアーを均等な高さで10→cab7→ロデオ5→B9
なんとこの3人が92.5点という同ポイントかつ高得点を叩き出し決勝へ。
1080や900が難なく繰り出される中、ハイレベルな予選を勝ち上がったアマチュアは2人。
青田航と古宇田勝翼の決勝でのランが期待される。
決勝前の公開練習はレベルの高さに圧倒され、あっという間に終わったように感じた。
高鷲スノーパーク岩橋(言わずと知れたレジェンド)の配慮により決勝メンバーの公開練習はモービルアップで行われた。
これにより選手達は体力的にストレスが無くなり、決勝では最高のパフォーマンスを期待できる。
女子決勝は
1本目から攻めのランが多く転倒が目立った。
その中、玉田貴らが予選の調子をそのまま継続し
リーン→B5→5→トゥイーク→3のルーティーンで1位に立つ。
アマチュアの覚張が2位に続いた。
勝負の2本目で予選を沸かせていた小野光希が決めてくる。
Cab7→5→B5→3→cab→インディーとスーパールーティンを決め表彰台の頂点に立った。
優勝 小野 光希
2位 玉田 貴ら
3位 風間 琉奈
男子決勝はとにかく飛ぶ!!!
とんでもない高さでの戦いが繰り広げられていった。
山形泰聡はテール→10→cab7→9→B5を決め後続の上位陣にプレッシャーをかける。
吉田景風はそれに対抗すべくロデオ5→B5→ダブルコーク10→cab7で対抗。
今井心求も攻める10→cab10→ロデオ5→B9→9
どれも高さ、難易度も最高レベルであったが、1本目1位で折り返したのは10→cab7→9→B5→アーリーウープをスーパークリーンに決めた戸塚優斗だった。
2本目巻き返しを図る穴井一光、吉田景風、今井心求は10→10のルーティーンを組み入れてくるが、戸塚もB5をB9に変え得点をあげる事に成功した。
南郷HPの屈辱をこの高鷲で晴らす事となった。
優勝 戸塚 優斗
2位 今井 心求
3位 吉田 景風
4位 山形 泰聡
5位 穴井 一光
6位 口寸保 頼央
今回の大会で感じた事は、素晴らしい高さで技を繰り広げられるスーパーパイプが高鷲スノーパークにあり日本のトップレベルを引き上げてくれているということ。
最高のスーパーパイプで最高のパフォーマンスを披露できた選手が一番楽しめたのではないか!?
来年は高鷲スノーパークに足を運んで頂きプロ達の熱い滑りをぜひ観戦して頂きたい。