SNOW BANK PAY IT FORWARD2015
2015年11月7日〜8日、東京渋谷区代々木公園イベント広場&野外ステージにてSNOW BANK PAY IT FORWARD2015は開催されました。
今年で5回目の開催となるこのイベントは、過去に血液の難病「慢性活動性EBウィルス感染症」を発症し、骨髄移植を経験して病魔に打ち勝った、スノーボーダー「荒井DAZE善正」プロが発起人となって2011年から開催されています。
東京都心の真ん中渋谷区代々木公園に雪を降らせて作製される特設サイドインダウンレールを使用してスノーボードジブコンペティションが開催され、同時に献血や骨髄バンクのドナー登録が行なえ、さらにスノーボードブランドのブースや飲食販売ブースが立ち並び、ステージではアーティストのライブが演奏され、特設のミニランプでのプロスケーター達によるデモ滑走もあり、代々木公園を訪れる誰もが楽しめる、時期的にもシーズン到来を感じさせ、冬の訪れを告げる風物詩的な存在となったイベントです。
年々その規模を拡大しながら行なわれてきたこのイベントも今回で5回目の開催となり、その日を心待ちにしているファンも多いビッグイベントになっています。
そんな冬の開幕戦とも言える本イベントの初日には一般参加の選手達が大勢エントリーしており、中にはPSA ASIAスノーボードプロツアーでも表彰台を狙う選手達の姿も見られました。ワンメイクジャンプからハーフパイプ、スロープスタイルまで全てをハイレベルにこなす冨田せな&るきの冨田姉妹やワンメイクジャンプでの勝負強さも見せるルーキー小山絢子がエントリーしており、男子でも昨シーズンPSA ASIAスロープスタイル種目でその存在感を見せつけたルーキー阪下空良プロが抜群のボディバランスを感じさせる素晴らしいトリックを連発して、見事2位入賞を果たし翌日の招待選手決戦へと駒を進めました。
激戦の初日を制したのは男女共に富山からエントリーした岩佐一紀さん&麻衣さん。二人は富山からやって来た仲良し夫婦ということで正真正銘のアベック優勝を果たし2日目の招待選手決戦へ勝ち進みました。
11月7日セッション
男子入賞者
1. 1、 岩佐 一紀
2. 2、 阪下 空良
3. 3、 木暮 崇士
女子入賞者
1. 1、 岩佐 麻衣
2. 2、 宗野 かれん
キッズクラス
1位、松澤優希
生憎な空模様となった2日目でしたが、全国から国内屈指の最強ジバー達が招待されており、選手達はハンドレールを果敢に攻めていました。
PSA ASIAからもROXYガールズ星野文香、浅谷純奈&珠琳や宮澤悠太朗などプロツアー上位常連選手達も出場しました。
予選から高難度なトリックが連発する接戦の中、男子10名、女子8名のファイナリストが決勝ラウンドを争いました。
女子セッションはハーフパイププロ戦で誰よりも高くアグレッシブに舞う浅谷純菜が第3位。
前日のアベック優勝の勢いをそのままに攻め続けた岩佐麻衣が第2位。
長い手足を活かし、レール上で誰よりも華麗に美しく多くのトリックを決めた34(ミヨン)が優勝となりました。
依然として雨が降りしきる中、レール周辺を囲むオーディエンスの数は増え続け、その声援がファイナリスト達の心を昂らせ、選手達はますますアグレッシブにレール上を攻め続けました。
レール上でのスタイルが洗練された高尾翔馬が第3位。
誰よりもセッションを楽しみ、高いオーリーからトリックに入る大きなアクションが目を引いた阿部祐麻が第2位。
そして雨の中、多くの選手が苦戦した難しいアプローチを誰よりも素早く駆け抜け、時に激しく時にソフトに卓越した技術をレール上で存分に発揮した、アメリカ生まれのナイスガイ雷庵翔音(ショーンライアン)が見事に優勝。入賞者達は代々木に集った大勢の人々から祝福されました。
11月8日セッション
男子入賞者
1位、雷庵 翔音(ショーンライアン)
2位、阿部 祐麻
3位、高尾 翔馬
女子入賞者
1位、34(ミヨン 山口美英)
2位、岩佐 麻衣
3位、浅谷 純奈
なおファイナルラウンド開始直前には本大会のマスコット的存在である献血ちゃんによる、恒例のデモンストレーション滑走が行なわれました。こちらのコーナーではPSA会員である橋本伶央奈が活躍したようです(笑)
イベント2日目は雨でしたが、多くの来場者があり大勢の方々が献血や骨髄バンクのドナー登録に協力してくれました。
イベントラスト恒例のDAZE BANDライブも行われ、SNOWBANK PAY IT FORWARD2015は大盛況のうちに幕を閉じました。
来年もさらに素晴らしいイベントとなって11月12日〜13日に開催予定です。老若男女問わず誰もが楽しめるイベントとなっておりますので、是非ともご家族で、お友達をお誘い合わせのうえ、皆さん参加してください。
text:MC藤沼 到(X-nix head)
photo:Photography樹