30年の月日をサバイブしてきたヨコノリマインドは次の時代へ
今から30年以上前、SESSIONSが誕生した1980年代初頭、世の中にスノーボードという遊びはまだまだ定着せず、スノーボードといえば板きれにバンジーコードで靴を押さえながら滑るような代物だった。
当時、スケーターでありサーファーだった一人の少年ジョエル・ゴメスは、まだ未完成だったスノーボードにすぐにハマった。そして数年後の1983年、アメリカ・カリフォルニア州サニーベールにスノーボード&スケートボードショップを21歳という若さでオープンする。SESSIONSはそのショップと共にスタートを切ったのだ。90年代に入るとシーンを席巻したカリスマライダー、ジェイミー・リンをはじめ、マイク・ランケット、トラビス・パーカー、タラ・ダキネズなど象徴的なライダーたちをサポートする。彼らはスノーボードカルチャーのインフルエンサーとして、そしてアウターウエアのイノベーターとして、産業の礎を築き上げることに大きく貢献した。ウエアの着こなし、ライディングスタイル、ぶっ飛んだライフスタイルにいたるまで、世界中のスノーボーダーが彼らの動向に一喜一憂した。
ブランド生誕から30年余りが経過した現在に於いても、優れたアウターウエアを開発しながら、ボヘミアンなライフスタイルを提唱し続けているSESSIONS。当時から変わらないコンセプトとして、横乗りスポーツを愛する人であれば誰もが同志であるということ。そして、アフタースノーにパーティーで騒ぐのは今も昔も大好きだが、もっとも重んじているのは情熱的に生きるということだ。だから、仕事に打ち込みすぎ(英語でグラインド)ているときも、間にスケートボードでグラインドするなど、常に人生の “セッション” を楽しむことをメッセージとして伝えている。
Viva Sessons
1999年、セッションズは最初のチームムービー “Viva Sessons” をリリースした。この映像はジェイミー・リン、マイク・ランケット、トラビス・パーカー、タラ・ダキネズなどのライディングをおさめた、まさにセッションズを象徴するムービーだった。ライダーたちの象徴的なスタイルとセッションズのブランドは1990年代から2000年代にかけてのスノーボードの歴史に深く刻み込まれている。
セッションズがスノーボードの進歩に不可欠な部分を振り返りながら、日々シーンの未来に貢献している間、ほとんどのブランドは歴史の中に強烈なインパクトを残すような機会を持つことができなかった。それだけこのブランドやライダーたちは、シーンにとって重要なポジションだったといえる。
Viva Sessionsは、ウエアカンパニーが伝説的なライダーたちのキャリア全盛期を育て、スノーボードの進歩を支え続けていたということを再び理解させる貴重なムービーだ。だからこそ、リラックスしながらこのViva Sessionsを見て、スノーボードの重要な側面を振り返ってみてもらいたい。
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