SBN Exclusive Interview #4 Ingemar Backman (Allian)

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Alliance(アライアンス)という言葉には「同盟」という意味がある。その言葉から生まれたAllian(アライアン)には、トップライダー、スタッフ、ほかたくさんの人が集まり、まさに仲間たちで何かを作り、ムーブメントを起こそうとしている。その同盟のコアにいるのが、インゲマーだ。インゲマーはおしゃべりではない。でもその寡黙さの中で、いつも何かを考えている。
アライアンのリーダーとしてスタートしてから2年目を迎える彼の独占インタビュー。SBNだけに見せる彼の素顔を少しでも感じ取って欲しい・・・・・・

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-今年のアドバンスのイベントはどうだった?
インゲマー・バックマン(以下IB): とても楽しかった。これまでアドバンスのイベントには7回来てるんだけど、今回が一番良かった。ガーラのパークがすごく良かったからね。パイプもキッカーもクオーターも、全部しっかりシェイプされていて。

-月曜日のライダー選考会では天気が悪かったけど、インゲマーがやってたクオーターパイプ越えはすごかったね。
IB: うん。あれは楽しかった。日曜日まではテントがあったからあんなことできな
かったんだけど、あの日はテントがなくなってたから。

-何歳の時にスノーボードを始めたの?
IB: 1989年だったから、12歳だったかな。友達から安く譲ってもらったバートンのクルーザー128が最初のボードだった。

-これまでいろいろなコンテストに出ていると思うんだけど、一番思い出に残っているのはどのコンテスト?
IB: スノーボードを始めた頃に出ていたコンテストはほとんどどれも楽しかった。周囲からの期待やプレッシャーがなかったからね。

-自分のお金でワールドカップを転戦していたんだよね?
IB: うん。というより、お金はなかったんだけど、最初のワールドカップでファイナルまで勝ち残って、少し賞金を手に入れることができたからそのお金で次の大会に行くことができた。そこで勝ってまた次の大会に出る、その繰り返し。僕はとてもラッキーだったと思うよ。

-怪我をしていた時にスノーボードに対する心境の変化などはあった?
IB: いや……スノーボードのことをなるべく考えないようにしていた。

-来年はアライアンにとって2年目になるわけだけど、今シーズンはアライアンにとってどんな年だった?
IB: 最初の年にしては良かったと思うよ。最初から完璧を求めちゃいけないと思うんだ……僕たちは常に何かを学んでいる。アライアンで働いてるみんないつも何かを学んでいて、それがいい方向に動いてきているところだと思うから、来年はまた今年より良くなるはずだよ。

-アライアンチームの最近の話題は?
IB: スウェーデンのステファン・オルソンが新しくチームい加わったことかな。とても才能のあるライダーだと思う。20になったばかりで、若いしこれからが楽しみだね。

-インゲマーがスカウトしたの?
IB: もともとヤコブの知り合いだったんだ。ホームタウンが一緒で。2、3回彼と一緒に滑ってみて、上手いし、人柄もいいからチームに誘った。

-今年と来年のアライアンの違いは?
IB: プロダクトにもいくつかの変更点があるし、プロモデルがたくさんリリースされるよ。僕、バブス、セブに加えてジョン、ヤコブ、ケールもプロモデルを出すんだ。
バインディングもリリースされる。

-チームライダーはどのようにして集めたの?
IB: もともと皆昔から知っていた仲間だったし、彼らがすごく上手だってことはもちろん知っていて……皆アライアンに乗りたがっていた。集めたというよりも皆が集まってきたという感じだね。スノーボードを心から愛す、真のスノーボーダーたちだと思う。

-アライアンの会社自体はどんな風にスタートしたの?
IB: アトランティスが別のオーナーに買収されてから、乗りたいボードを見つけることができなかったんだ。それがアライアンがスタートした一番の理由。僕と友達のグレッグ、そしてマイクの3人で始めたんだ。僕はマイクとは7年、グレッグとは11年ものつきあいになるから、2人のことも信用しているし、彼らも僕のことを信用してくれてると思う。だからこの会社ができた。

-インゲマーは先にWEも作ってたけれど、アライアンとWEは一緒の会社というわけではないの?
IB: いや、別々の会社なんだけど、僕らはWEとアライアンを一緒のディストリビューターに販売してるんだ。ボードとウエアをセットで買うことができるようにね。もともとWEは、別の名前で呼ばれていたブランドで、ずっと前からあるんだけど、商標の問題でWEに名前を変えなければならなくなった。

-インゲマーはアライアンのプロダクションの段階にたくさん関わっているみたいだけど、WEではどんな風に関わってるの?
IB: 少しだけどウエアのデザイン、色選び、機能についてのアドバイス、プロダクションについては僕が関われることならできる限り手伝ってるつもり。あとはチームのことくらいかな。でも、僕の一番のフォーカスはもちろん、チームライダーとしてスノーボードをすることだよ。

IB: 日本におけるスノーボードはすごく大きなメインストリームとなっているし、スノーボーダーたちのレベルも僕が初めて来た頃よりはずっとずっと高くなっているよ。

-インゲマーの目から見て日本とヨーロッパのスノーボーダーたちの間に違いはある?
IB: ううん。特別大きな違いはないよ。個人のスタイルの違いだと思う。でも、強いて言うなら、日本のスノーボーダーたちはアメリカのライダーに大きな影響を受けているけど、ヨーロッパのスノーボーダーたちは海外のライダーたちにはほとんど影響されていないってことかな。