日本列島は世界でも有数豪雪地として世界中の雪が好きなスノーボーダー、スキーヤーに知られている。
そもそもなぜ日本列島は雪が多いのかご存知だろうか?
簡単に説明すると、雪というのは海などの水が蒸発して風によって運ばれ、山脈に辿り着き、気温差によって生じる自然の恩恵であり、日本の場合には日本海という非常に重要な水分である海が存在する。
そして日本はその水分を運ぶ偏西風が通る場所でもあり、山岳国である日本はその水分を雪に変える為の条件を兼ね備えている恵まれた国なのだ。
その結果、冬のシーズンは日本各地でパウダーや素晴しい雪質を楽しむ事ができ、スノーボードやスキーをそれぞれのライフスタイルの中の重要な位置づけとしている人達も多い。
そういった各地で素晴らしい雪を楽しみギアにもこだわりを持つ人々の中で、近年ステップインが注目され支持されているという。
今回はそんな様々なシーンやジャンルで活躍するライダーに着目し紹介をしよう。
見野雄祐 (CAR DANCHI CREW)
1)スノーボードを始めたきっかけを教えて下さい
生 まれは北海道の札幌市です。スノーボードを始めたのは高校生の時に友達と一緒に行ったのがきっかけでしたが、僕はサッカーをずっとやっていたので最初はそ こまで熱中しませんでした。本格的にハマったのは大学一年の時に山内一志くん達がサーフィンをしてて、彼らにサーフィンに連れて行ってもらった流れで冬に スノーボードに行ったのがきっかけですね。それから大学を中退して仕事を始めて、夏にはMt,Hoodに行ったりしていました。
2)北海道の魅力を教えて下さい
19 歳でスノーボードに熱中してからおおよそ16年間、怪我をして滑れなかった2年間を除いて滑り続けていますが、やはり雪質が素晴しいです。雪の量も多いの は海外の人達がたくさん雪を求めて滑りにくる事からも証明されていると思います。また北海道の雪の軽さ、日陰だと数日間コンディションをキープしてる所も 素晴しいです。
シーズンを通してタイミングが良ければ最高のパウダーを味わうことができるのでそこも北海道マジックといえるところではないでしょうか。スキー場でいえばルスツ、テイネ、札幌国際がお勧めです。
あとは北海道は四季がとても美しいですね。色んな四季の移り変わりに毎日ここにいても目を奪われるし、せっかく北海道に来られるのであれば、おいしいご飯、繁華街、温泉はいろんな場所にあるので是非味わって欲しいです。
3)どのような活動を行っていますか?
僕はバックカントリーメインで様々なエリアで滑っています。1月からは殆どスキー場で滑らず、1泊2日でカー団地したり、撮影したり、ギアのテストをしたりしています。
バックカントリーのような雪深い環境では特にギアへのこだわりは重要で、2年前からYONEXのステップインを使用しているんですが、ギアの軽量化は直接体力に関わってくる部分ですし着脱も早いので、実際 ステップインを使うようになってから楽になりました。また今期MSRでもYONEXのステップインブーツで使用できるステップインスノーシューも発売され ています。
滑走中は反応も良く、エッジの食いつきも良いので、少ない力でコントロールする事ができます。これは長いトラバースとかでも効力を発揮するので非常に助か りますね。もちろんバックカントリーでのマッシュやハイスピードパウダーラン、様々なフィールドでも楽しく滑る事ができるのでこれからもステップインを ずっと使い続けたいと思いますね。
八代一志 (COMPAS sports community コーチ)
1)スノーボードを始めたきっかけを教えて下さい
自分は北海道生まれで、生まれた時から生活の中に雪があり、小学校からスキーをやっていたんです。札幌国際スキー場の営業がスタートした頃から通っているので、30年以上になりますね。
日本にスノーボードが入ってきて、当時はスノーサーフィンと呼ばれていた時もスキーをしながら横目で見ていたんですが、20年位前に友達に誘われて初めて やってみたのがきっかけで、それ以来スノーボードに熱中し続けています。なかでも僕はジャンプが大好きで、スノーボードを始めた頃から今も変わらずジャン プを楽しんでいます。
スノーボードを始めた年の終わりにはジャンプの草大会でも優勝する様になり、それからさらにスノーボードにのめり込んでいくようになりました。
2)なぜジャンプが好きになったのでしょうか?
始 めた当時のスノーボードは、アンダーグラウンド的なもので、サッカーとかバトミントンとかみたいにユニフォームというものがなく、ファッション的な感覚が あったし、かっこいいという純粋な思いからジャンプが大好きになったんです。そしてあの緊張感、浮遊感、メイクした時の興奮が大好きなんですよね。
その結果、ジャンプ好きが高じてTOYOTA BIG AIRの解説を10年位したし、次へのバトンを渡したいという思いで北海道にあるコンパススポーツコミュニティという所でコーチをしています。
ジャンプ施設や室内施設が無かった当時は北海道勢がとても強かったし、バンクーバーの男子HPでは室内で練習した青野令以外はすべて北海道勢だったんですよ。
しかし室内やKINGSなどのジャンプ施設ができ、北海道以外のライダーも実力をつけてきて、今ではむしろ北海道勢が弱くなっているのを肌で感じ、コンパススポーツコミュニティで北海道ライダーのコーチングを行うようになりました。
3)ジャンプが上達する秘訣はありますか?
個人的にはエッジコントロールと重心、回転軸が大事だと思いますね。
僕は今でもジャンプを続けていますが、ステップインのおかげでコントロールしながらさらにジャンプを楽しめるようになりました。
前 にステップインを他メーカーさんがリリースしてた頃、ステップインのブーツを留める向きは横止めだったんですが、これだとスノーボードでカービングすると つま先と踵のソール部分が浮き、初心者には着脱が楽だというメリットはあったけど、中級者~上級者にも敬遠されていた気がします。
しかしYONEXのステップインはつま先と踵を留める縦止め方式なので、接合部分がよりエッジに近く、少ない力で簡単に板の角度をつけることができ、重心をより板の上に乗せて安定して滑れることができるんです。
さらにジャンプの場合、例えばバックサイドスピンをトライする時には、回転力を強くする為につま先に力を入れすぎて右に飛んでいったり、頭が下に入りすぎて回転軸が3Dになったりする事が多くあるんです。
ステップインだとエッジに力を入れやすいから、重心をそこまで倒す事無くコントロールできて回る事が可能になるんです。総合的にエッジコントロールが非常に簡単で、楽に滑ることができるのがステップインの強みですね。
あとはギアも大事ですが、楽しみながら滑り続けるということが何よりも大事な上達の秘訣ですね。
金寄愛弓 (SAJ公認デモンストレーター)
1)金寄さんの活動拠点、および活動内容を聞かせて下さい
シーズンのベースとなる住まいを含めた拠点は長野県菅平高原スキー場で、全国のスキー場にも回りながら、カービングをメインにレッスンやキャンプ、イベントなども開催しています。
初心者から上級者、修学旅行や企業社員旅行など様々なレッスンスタイルで行っています。また動画配信にも力を入れていて、スノーボードを経験したことのない人達にも手軽にスノーボードの楽しさを知ってもらえるような映像作りもしていますね。
2)デモンストレーターを4期されていると思いますが、デモンストレーターとして重要なことはなんでしょうか?
『伝 える』これが最大の役目だと思っています。4期連続やってきてそこに行き着いたんです。技術がトップレベルなのは当たり前の事だと思っているし、それを伝 えて広げていく視野がなければインストラクターのトップ、デモンストレーターとは言えないのではないかと強く感じています。伝える表現力や人間としての魅 力もまた重要で技術だけではない部分も必要ですね。
デモンストレーターの滑りは常に100%の滑りをしているわけではありません。雪上のほとんどがいわゆるデモンストレーションです。
言葉の説明と滑る演技が異なっていては正しく伝えることが出来ないし、映像ならなおさらです。
技術を見る人に分かりやすく演技するのに数センチ単位でスライドを表現したり、直線的なカービングを演技したりとシビアな足元を表現するのに、実はステッ プインは非常に重要な役割を果たします。細かな動きを遊びやタイムラグなく表現してくれるステップインは私のターンコントロールにおいての最強のパート ナーになっているんです。
3)どのようなスノーボーダーにステップインをお勧めしますか?
どのスノーボーダーにも問題なく使用できると思いますよ。さらにある程度滑ることができる中高年の方は座らなくても履くことができるという楽さが良いと思います。
また雪上で仕事をこなす、レッスン時に脱着の回数が多いインストラクターや作業でスキーと一緒に行動することの多いパトロールの方にも利用者が多いので、そのような人にもオススメですね。
トゥとヒールで固定されているのでターン時のレスポンスがとても速いのも魅力です。
このハイレスポンスはステップインに助けられてると思っています。しかも固定されている感覚を感じながらも、ねじれには程良くブーツと一緒に反応してくれるので、板をずらすような繊細な動きにも問題なく適応します。
それから何といっても脱着の楽さは抜群で、パウダーシーンでのドロップなど素早く動きだせるメリットは大きいですね。
ウェブサイトがリニューアル!製品情報はこちらから。
http://www.yonex.co.jp/snowboards/
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