NEW ZEALAND TRIP & BURTON NZ OPEN 2010

2010nz-01

2010年THE SLOPE JAPAN OPENより新しい試みがスタートしました。

決勝へ進んだ2名をTHE SLOPE代表としてNZ OPENに送りこみ、世界で暴れてもらう仕組みを作り始めたのです。
今回真夏の日本から真冬のNZへと旅立ったのは

優勝:一身喜一郎
準優勝:関功

しかも、ただNZへ行ってNZ OPENに出場するだけでなく、その生活まで満喫してもらおうというスペシャルトリップ。更に優勝の一身喜一郎にはNZ OPEN後に語学留学のオプション付。

そんな2週間に渡るライダー&雪番長スタッフのスペシャルNZトリップをお届けします!

PRESENTED BY THE SLOPE https://snowboardnet.jp/bn-1/the_slope/
ALL PHOTOS & TEXT : SBN & 雪番長 & SnowBoarder
(SnowBoarder VOL.3にて一部掲載中)

2010nz-042010nz-052010nz-08 2010nz-09 2010nz-102010nz-11 2010nz-122010nz-13

 

 

2010nz-14

 

2010nz-15 NZ経験豊富なキイチロウのプッシュにより、初日のライディングはTREBLECONEに決まった。
SNOWPARKやCARDRONAに比べてパークの規模は小さいが、起伏に富んだ地形でのフリーライディングが非常に楽しい。全員久しぶりのスノーボードなので足慣らしには最適。と言いつつも、初日からキイチロウはエンジン全開!終始全員を引っ張って滑ってくれていた。 2010nz-18
2010nz-16 CARDRONAかSNOWPARKか・・・迷った時はキイチロウの豊富NZ経験に頼る。どっちに行ってもガスが濃いので、小さいエリアでパークが密集しているSNOWPARKの方が楽しめるだろうという判断によりSNOWPARKへ。
このチョイスが見事的中。途中からの快晴の中、貸切に近いほどの人数でパークライドを満喫した。それにしてもキイチのジャンプは安定していて、全然コケそうに見えない。この調子でNZ OPENに臨みたい。2010nz-19
2010nz-17 いよいよNZ OPENに向けて大会会場での練習。毎年クセのあるコースセッティングで有名なNZ OPENだが、今年もそれは健在のようだ。にも関わらず、キイチは早い段階でコースにあわせた滑りを見せる。自分の滑りだけでなく、イサオや若手日本人ライダーの調子も見ながらアドバイスする姿はまさにベテラン。こういう存在が大会では結果を左右するほど重要となる。2010nz-202010nz-26

 

 

 

2010nz-22

 

 

2010nz-15-1 生涯初NZというイサオはTREBLECONEまでの移動からテンションマックス。待ちきれない感じで滑りだすとシーズン終了以来全然板を履いていないと言いながら、そんなことは全く感じさせないほど板に乗れていた。イサオはパークだけじゃなく、フリーライディングにも華を感じさせる。一緒に滑っているだけで上手くなった気にさせてくれる不思議なライダーだ。 2010nz-23 2010nz-16-1 とてもSNOWPARKに行きたがっていたイサオ。念願かなった初SNOWPARKでも、イサオは魅せてくれた。イサオが滑るだけでディガーがみんな作業の手を止めてその滑りを見つめる。キイチロウのハード雪道ドライブで叫んでいたイサオと同一人物とはとても思えないギャップがまた魅力的だ(笑) 2010nz-24 2010nz-17-1 初めてのNZ OPENに、若干飲まれているような雰囲気を感じる。鉄板のはずのダブルダウンでまさかのドロップや、アップナローで弾かれたりする姿を何度か見た。が、キイチロウや他の日本人選手と一緒に滑っているうちに「楽しもう」という意識が強くなってきたのか、いつものイサオらしさが見えてきた。最後は笑顔で明日の本番に向けて最終調整が完了!2010nz-25

 

 

 

2010nz-33 8月11日 NZ OPEN SlopeStyle Pre-Qualification&Qualification

いよいよ本番当日。数本の公開練習を終え、いよいよPre-Qualificationがスタート。76人の中からQualificationを経て16名が13日のSemi-Finalに進出する。

1本目
喜一郎はランディングに失敗して減点、得点は謎の0ポイントという結果で2本目に期待。イサオはほぼパーフェクトライディングで73.50、1本目終了時点で8位。Qualification進出はほぼ間違いなしだろう。

そして運命の2本目
イサオはランディングに失敗するも1本目が高得点のため順位は1つ落ちて9位でフィニッシュ、Qualification進出決定。喜一郎は第4セクションまではパーフェクトなライディングを見せQualification進出を予感させるも、まさかの第5セクションビッグステップアップで飛びすぎクラッシュ。
早急に担架で運ばれるも、左手首骨折と顔面が別人のように腫れて、記憶も飛んでしまっているようだ。

功だけでなく、他の日本人ライダー達も引っ張ってきてくれた喜一郎の離脱。みんなショックを隠し切れないほどの落ち込みだったが、逆に喜一郎の分まで!と更に気合を入れ直していた。2010nz-34 2010nz-35 2010nz-36

 

2010nz-37

8月13日 NZ OPEN SlopeStyle Semi-Final

悪天候のためセミファイナルがcancelとなり、いきなりFinal。予選を勝ち抜いた兵達にインビテーションのビッグネームが加わった合計37名によって決勝が行われる。

公開練習まではなんとか視界良好だったが、ファイナルが始まると同時にコースは濃霧に包まれていく。撮影していても飛ぶ直前まで全然姿が見えないので、ライダー達は全く見えてない状況で20mオーバーのキッカーを飛んでいるような状況だ。

そんな過酷なコンディションで中々得点が伸びない多くのライダー達と同様、功の滑りもベストなパフォーマンスとは言えなかったが、もはやダブルコークには見向きもしないNZ OPENディガーや各国のメディア達が、功のシャッフルB7は目で追い、歓声をあげていた。

大会としてのリザルトは出なくても、これが功の求めていたリアルなリザルトであろう。THE SLOPE JAPAN OPEN日本代表が戦ったNZ OPEN2010は、関功ファイナル進出という結果で幕を閉じた。

1:14 Haller Christian(SUI)80.84
2:5 Braaten Gjermund(NOR)80.64
3:29 Bang Mikkel(NOR)79
4:4 Badertscher Ulrik(NOR)78.48
5:6 Holvik Tore(NOR)78.4
6:13 Smits Seppe(BEL)73.92
7:9 McMorris Mark(CAN)73.04
8:54 Necas Jan(CZE)71.32
9:68 Farrow Benjamin(USA)70.2
10:95 Nicholls Jamie(GBR)69.8
29:58 Seki Isao(JPN)50.12

 

 

2010nz-27

 

2010nz-29 カズミキイチロウ NZトリップ体験記

The SLOPE
Last Resort
TEXT:SnowBoarder2010nz-28

今までにない、最高のNZトリップだった
今回のNZトリップは今までにない旅でした。快適なレンタカー、広いリビングに暖炉があり、ジャグジーあり、BBQができるベランダありの豪華な一軒家、充実したインターネット環境、毎日出てくるおいしいご飯……雪番長とTHE SLOPEがライダーのことを第一に考え、すべてにおいてサポートし、僕と功に最高の環境を作ってくれたおかげで、最高のモチベーションをキープしたまま大会に挑むことができたと思います。JAPAN OPENで優勝したことで、こんなにも優雅なトリップができたこと、そしてすべり手である僕らのことを考え、その先をも見据えて動いてくれるようなスタッフとともに旅できたことは、自分のスノーボードライフ、そして人生の大切な1ページになりました。本当に感謝してます。

海外での学生生活を満喫! 本当に楽しかった
みんながニュージーランドを発ったあと、ラストリゾートが提供してくれた語学留学のために、学校があるクライストチャーチへ移動しました。語学留学中はニュージーランド先住民マオリのホストファーザーとニュージーランド人のホストマザーの家にホームステイさせてもらっていました。この2人が本当にいい人でゴハンもおいしく、3kg近く体重が増えました(笑)。今まで海外には何度も遠征していますが「語学学校で勉強」というのは初めての経験。LSNZ(Language Schools New Zealand)の先生もスタッフもとても陽気で優しい方ばかりで、校内にあるキッチンで毎朝コーヒーを作ってる時に「Good morning Kiichi! How are you today?」と言葉をかけてくれる。簡単なあいさつだけど、それを誰とでも気兼ねなく交わせるところが日本とは違うなぁと実感しました。自分とはまったく違う目標、夢、趣味などを持つ人たち、日本人以外の人たちとの授業やアフタースクール、スノーボードをせずに過ごす学生気分の生活など、何もかもが本当に新鮮。クラスメイトとランチをしたり、夜のBarに繰り出して海外の夜を満喫する日があったり、図書館で復習して、夕食にはホームステイの家に帰り、寝るまで宿題をする日があったり、毎日を満喫。「憧れてた学生生活って、めっちゃ楽しい!」と何度も言っていました。

語学留学はすごく価値のある体験だった
今回語学留学をさせてもらえたことは、本当にいい経験になりました。スノーボードでしかほとんど行ったことがなかった海外、それなりに覚えてきてた英語……昔、ワーキングホリデーで海外生活はしましたが、ホームステイをしてその国の本当の生活を体験する機会はなかったので、新鮮なドキドキ感をもらえました。そして、語学学校で勉強することは英語習得への近道、何より英語を話すことの恐怖心を取り除いてくれると感じました。海外で生活して語学学校で英語を勉強して友達を作る楽しさ、日本人の心を持ちながら海外で新しい自分を発見し、前に進んで行くワクワク感……いろんなことを感じられた語学留学は価値のある体験でした。僕はスノーボードの大会などで海外遠征に行きますが、もっと英語が堪能であれば、海外の大会で外国人ライダーやスタッフ、観客とコミニュケーションがとれるし、自分のコンディションをもっといい状態で維持することができ、パフォーマンスを発揮することができるのではないかと思っています。海外での活動を視野に入れているスノーボーダーにとって英語は絶対に必要だと思うので、語学留学は有効な手段のひとつですね。2週間という短いスパンではありましたが、そこに行くまで、最中、あとのケアなど、すべてにおいてサポートしてくれたみなさんに感謝しています。語学留学……最高に楽しかったです。

The SLOPE https://snowboardnet.jp/bn-1/the_slope/

 2010nz-32 http://www.lastresort.co.jp/

2010nz-00
TEXT:SnowBoarder(SnowBoarder VOL.3にて一部掲載中)

2010nz-31