2012/01/09
素材が良くても、その素材の本当の良さをより引き出す第三者の存在が大切です。例えば、いくら凄い素材のボードでも、板単体では道具でしかなく、誰かが手に取らなければ、そこから1mmも動けません。そして、乗り手の技術が無くてもまた、その素晴らしい素材の威力は全く発揮出来ず、あの大きな山や海や空を自由に駆け巡る事は出来ません。しかし、素材と乗り手の意思がマッチした時は、その素材は素材以上に輝き出し、どこかの知らない誰かに感動や夢を与えたりも出来ます。素材が良い事も素晴らしい才能ですが、残念ながら、素材自体も頑張らなければ、良い乗り手には巡り会う事が出来ません。「自らが良い素材」だと自負したり「素材自体の小さなプライド」を捨てなければ、本人の意思とは逆行し、結局、ただの材料のまま終わってしまいます。僕には才能がないので、自分が素材なのか、素材を引き出す第三者なのかは分かりませんが、ただ、精一杯、素材としても、引き出す立場としても、今まで以上に良い形が残せるよう努力したいと思います。2012. Akiyoshi Takada : ) smile!