2012/09/15
僕はフォトグラファーとして、沢山の人の協力を得て「出版」をさせて頂いているので、
当然のごとく「必ず結果を出さなければならない」というプロとしての義務があります。しかし、僕が作品として撮る人は、全てプロのモデルさんではありません。
仕事上、グラビアやファッション写真を撮っていますが自分の作品集となると、、
話は別なのです。
僕が彼女に初めて会ったのは大雨の小倉。友人が営む路地裏の小さなカフェでした。そこで彼女と交わした会話は…そこにいた皆で一緒にピザを食べただけ。ピザを食べながら僕が直感で彼女を被写体に選んだ理由。それは、フォトグラファーであり、不思議な絵を描く23歳の瞳が、
どこか自己クリエイションと葛藤しているように感じ、そこに魅力を感じたのかもしれません。2回目に会ったのは池袋のモーテル。フォトグラファーである彼女とひたすら朝まで写真の話をし、3回目に会ったのは4ヶ月後。一人でロンドンにやって来た彼女と、一緒に生活する事になりました。誰もが振り向く、おだてられたイイ女ではなく、ごくごく普通に存在する、お化粧もしないような女の子が、僕とのヘンテコ生活を共有する事でそのクリエイションがどう変化するのか?
自分はそれを、どうドキュメントできるのか?そう、僕は直感で、ただ、この瞳の奥のクリエイションに可能性を感じ、同時に自分自身の可能性とも戦っています。Aiお誕生日おめでとう。