先シーズン、SIGNALライダー堀井優作と動き回ったフォトグラファーのGian。今回は長いシーズンの中でも思い出深いセッションとなったヨーロッパのBYND × MDLSクルーとのONE DAYストーリー。彼らの撮影最終日、偶然同行できた撮影物語。
Photo&Text: Gian
この物語は先シーズンいちばん長い時間を一緒に動いていた堀井優作君(SIGNAL)と過ごした旭岳での一コマ。近年の北海道は、雪質が良いことで世界中からも注目されるフィールド。そんな北海道に、優作君がAbsinthe Filmsの撮影の時にヨーロッパで仲良くなったMax Buri(SALOMON)が人気WEB MOVIEのBYND × MDLSのクルーとして旭岳に来ていると情報をキャッチ。海外ライダーとのセッションは貴重な経験だけに、自分もこの知らせに胸を躍らせた。
話は進み 1月中旬、朝4時に札幌で優作君と合流し彼らとのセッションの目的地、旭岳に向かう。この日はちょうど晴れ予報。優作君はMaxや他のライダーと初めてのセッションとなる自分に気を使ってくれ、行きの道中でMaxやBrandon Cocard, Keegan Valaika等と過ごした昨シーズンのトリップの話や最近の雪のいいとこの情報などいろんな話をしてくれた。おかげでロングドライブの眠気も期待感で吹っ飛ぶ。
そうこうしているうちに旭岳エリアへ。天気予報はどんぴしゃ的中で晴れ。幻想的な針葉樹林の中を抜け、彼らの滞在するホテルへ向かう。冬の朝日はやはり格別だ。
ホテルに到着すると何やらすでにカメラを構えている外人が。到着早々撮影か!と慌ててカメラを用意しカメラマンに近づきWhat’s Up。彼はBYND × MDLSのフィルマーのマーカス。彼がカメラを向けている方に目を向けると板を履いた外人が窓枠に立っている。
優作君があれがMax Buriだと教えてくれた。「え、マジか…!?」いきなり度肝を抜かれた。旭岳だからBCやパウダーの撮影だとばっかり思っていたが、まさかのストリート。やってくれる…自分の予想の遥か上をいっていた。この1発で自分にも気合が入る。
朝一MORNING DROP をメイクし降りてきたMaxや他のBYND × MDLSクルーともWhat’s up。一緒に来日したメンバーはKevin Backstrom,Tur Lundstrom, Davit DjiteらスイスのLAAXをメインに滑るヨーロピアンヤングガンがずらり。
彼らはとても気さくでリラックスして一緒に過ごす事が出来た。話によると彼らは撮影で2週間旭岳に滞在しているが今日が初めて晴れだという。そのためか、みんな朝からテンション高め。意気揚々とゴンドラに乗りこみ、山の上を目指す。途中、鉄板の山頂をバックに記念撮影もしつつ更にハイクアップし撮影スポットへ。
各々滑るlineを注意深く観察する。ジャンプセクションでは撮影されるライダー以外の手の空いているライダーはデラ掛けをするなどを1人の1本の為に全員でそのセクションに撮り組んでいるのが印象的だった。
ケビンは落ち着いていて一番周りを見て気にかけてくれている。BYND × MDLSの中でも精神的に大人な印象。
マックスはまさにやんちゃ坊主。イタズラしすぎて怒られる場面もありつつ素敵な笑顔でカバーといった感じ。
デイビッドは兄貴的存在でマックスがやんちゃしすぎると注意したりしているがhiphopが掛かれば踊りだす陽気な奴。
彼らは優雅に北海道の雪を楽しむ。それぞれが思い思いのラインを描く。風で少しパックされた雪だがターンで上がるスプレーは気持ちよさそうだ。優作君はハイクの途中で見つけたログで遊ぶ。
旭岳は北海道でいちばんの標高を誇る。そのため気温も低く天候の変化も激しい。この日の旭岳はホントにスペシャル。こんなに晴れた旭岳を見たのは自分も初めてでまるで宇宙にいるんじゃないかと思ってしまう。BYND × MDLSクルーの撮影最終日のご褒美だ。
パノラマ写真も抜群に綺麗。
そんな最高なセッションで彼らのJAPAN TRIPは終わりを告げるかと思っていた…。が、しかしそこはヤングガン、パーティーなしには終われない。というわけで優作君が北海道の基地としている緑荘でMUSIC、DRINK(札幌CLASSIC)、ARD(DAYZE)の3つでCHILL。
北海道に来てくれたBYND × MDLSと優作君のおかげでかなりGOOD TIMEを過ごす事が出来た。マジで感謝。来シーズンは俺がヨーロッパに遊びに行こう。
最後に旭岳TRIPの動画が含まれたBYND × MDLSの動画を紹介!
彼らのstylishなpark ride から北海道でのフレッシュパウダーMOVIEをご堪能あれ。
https://vimeo.com/153181522
フォトグラファー Gian PROFILE
北海道美深町出身。小学生の頃、仲のいい友達に誘われたのがキッカケでスノーボードの世界に足を踏み入れる。隣町出身のプロスノーボーダー鈴木 伯に憧れ名寄の高校に進学、そこで運命の出会いか現Mountain Jackのクルーと出会う。高校入学初日に「お前見た目がジャイアンだわ」のひとことでアダ名がジャイアンに。昔からMountain Jackをはじめとしたライダーと一緒に滑っていたこともあり、ライダーのケアが出来たらと理学療法士の資格を取得。冬は北海道札幌ベースでカメラ片手に動きまくっている。