2012/11/23
写真がデジタルに移行してしまった瞬間からフィルムやプリントの値段も高騰。
当然、建築製図もデジタル化してしまい、青焼きが出来る機械も消滅して行く一途。伝統的な建築用製図ですから。そこは、ネクタイで首を絞め上げたような硬い人達のテリトリー。しかし「青焼き」は今後100%消えて行ってしまう技術。
数年前から、そんな事を思い続け…だからこそ、僕が切り撮るSEX描写を建築製図「青焼き」(BLUE PRINT)で出したいと決めたのです。難しトライだと百も承知の上でしたが、内容が内容なだけに何十件も断られました。
ミーティングを重ねた上で許可を得ても…印刷が始まってから、上司がストップした工場もありました。「君!何を考えてるんだ!帰ってくれ!」と罵倒された事もありました。当然です。建築製図の現場で女性の裸やSEX描写を印刷するんですから…「難しい」と理解していたからこそ、全く苦ではありませんでしたが、
あそこまで断られ続けると「あきらめムード」も漂いました。そして、最後に。絶対にやってくれなそうな堅そうな名前の会社に、ダメもとでコンタクト。もちろん、ネクタイ&社員IDを付けた会社でした。しかし、担当の方もオペレータの方も、「高田さんの作品作りに協力させてもらいますよ」と快く承諾。僕を印刷所まで入れてくれ、色味を確認させてくれながら出力させてくれました。金沢のショーも、横浜のショーも、もちろんロンドンで完売したブループリントも全てこの会社。今回も、ショー3日前に入稿したにも関わらず、100種類もの写真を社員総動員で印刷してくれ、直接、BRICK HALLへ発送しギリギリ間に合わせてくれました。僕のブループリントのショーはこの会社が無ければ出来ません。ロンドンのカラーが「ロイヤルブルー」AiのTattooを入れたINTOYOUのマネージャーの名前が「BLUE」印刷してくれる会社名に「青」という文字。そしてモデルAiの名前が「藍」、実際の青焼きは深い藍色…バラバラだった全ての「点(偶然)」が、遂に「線(必然)」となる瞬間。11月25日。BRICK HALLで。そんな蒼い世界を体感して下さい。http://whereisthebunny.blogspot.jp/2012/11/loveless-bysdntcry.html