ものには必ずストーリーがあり、良いものは人の心を動かす力を持っている。そんな信念のもとで「かっこよさ」を追求してきたブランドがあります。寒さの中で雪を滑り、宙を飛ぶ。厳しい条件で使われるスノーボードウェアならではの機能性を満たしながら、ライダーの心をくすぐる演出を。そこに込められたこだわりや考え方を、作る側(A7DT)と使う側(Aki)の両面から探ってみました。
まず最初に、A-SEVENの成り立ちから教えていただけますか?
TOSHI「最初、A-SEVENってスノーボードブランドだったんですよ」
そうなんですか!?
TOSHI「もう10年以上前ですけど、ヨーロッパのブランドとして生まれたんです。そのウェアをデサントで作ってたんです」
なるほど。
TOSHI「ところがそのA-SEVENが、もう板は作らないってことになったんですよ。じゃあってことでデサントがウェア部門を引き受けて、日本国内に向けて再展開しようってことになった。それが2000年の話ですかね」
近藤さんはその時からデザインを担当されてるわけですよね。
TOSHI「はい。A-SEVENはすべて僕がデザインしてる形ですね」
一番最初、A-SEVENをやるぞって聞いた時はいかがでした?
TOSHI「単純に嬉しかったですね」
嬉しかった?
TOSHI「スポーツウェアっていうのは性能が第一ですから、ふだんは実用的な制約の中で仕事をしてきたわけですよね」
はい。
TOSHI「そんな時にA-SEVENが立ち上がって。言ってみれば色の付いてないブランドをまかせてもらえたわけです。ですから、これは新しい自由な提案ができるぞって」
やりたいことができる、っていう嬉しさだったんですね。
TOSHI「新しいプロジェクトなだけにワクワク感もあって。どうせイチから作るんだから、まずはかっこいいモノを作りたいって思いましたね」
そのかっこいい、っていう部分について、もう少し詳しく教えてください。
TOSHI「なんて言うか、素直に自分がかっこいいって感じるものを作ろうと思ったんですよ。でも、それっていったい何だろう。自分はものの何にひかれるんだろうって考えた時に、それ自体が語りかけてくるような感じかなって思ったんですよ」
もの自体が語る、ですか?
TOSHI「たとえば、ここがこうなってるからかっこいいですよとか、芸能人の誰々が着てるからいいでしょ、とか。そういう知識から入るかっこよさじゃなくて、もっと感覚的なもの。それを表現してやろうっていう所が一番の始まりですね。そこから始めて、今もそう思ってるかな」
ロジックじゃなくて、もっとキモチの部分で。
TOSHI「ですね。見ただけで感じるようなもの。それは何だ?って聞かれても、実際には言葉にできないし。でも、良いものってやっぱり手に取ってしまうじゃないですか」
ありますね〜。
TOSHI「子どもって、自分がいいって感じたら触りに行きますよね。子どもには有名人が着てるとか、ブランドがどうとか、広告がどうとか、そういうプロモーションは通じないですよね。もう、感性で手に取ってる。そういうふうに感性が人の手を動かす純粋な衝動っていうのが、もの作りには大切かなと思って」
なるほど。
TOSHI「何かを作った時に、そういう所に響いて、感じて、手に取ってもらえるっていうのは、すごく嬉しい。たぶん今、アキ君とこうやって一緒に仕事できてるのも、AKI君がA-SEVENに何かを感じてくれたからだし。作ったものを通じて、また違うものを一緒に作っていけるような仲間が増えた。それは、自分がもの作りをしててすごく嬉しかった所ですね」
AKI君はA-SEVEN着るようになって何年目?
AKI「えと、次で4シーズン目ですね」
それはどういうきっかけで?
AKI「まぁ、今同じチームのテル(下村光正)は昔から知り合いで。テルが着てたから、ウェアはチェックしてたんですよね」
じゃあ気にはなってたんだ。
AKI「だけど、その時はぶっちゃけたハナシ、変わったデザインだな〜ってくらいだったんですよ。その頃って、スノーボードウェアはファッションよりも滑りのためだって思ってたんですよ。スノーボードウェアはこういうもんだ、っていうのもあったし。だけどテルのを見てたら、そうじゃないんですよ。スタンダードじゃないっていうか、見慣れないデザインだし。だからまぁ、変わったデザインだなぁって。だけど何か気になって。それで、軽く話してみたっていうのがきっかけなんですよね」
そうなんだ。
AKI「ビックリしたのが、A-SEVENがどういうことをしてかっていうのは何となく分かってましたけど、入ってからの発見が多くて。まぁTOSHIさんがいたり、グラフィックデザインのGWGの人がいたり。中に入っていろんな人たちのいろんな動きが見えるようになったら、ビックリするくらいいろんなコトやってるんですよ。だから今は、A-SEVENで良かったなとは思ってますけど。このチームは入り込んで、一緒に動いた方がおもしろいな、っていう印象ですね」
TOSHI「たぶんアキ君も、A-SEVENに戸惑ったんだと思うんですよね」
AKI「ですね。だって、これ見せられて、ウェアだよって(笑)」
今見てもとんがったデザインですよね。
TOSHI「そう……ですね(笑)。まぁこれはグラフィックデザイナーと一緒に、展示会に置くコンセプトモデルとして作ったんですけど」
じゃあ売り物ではなく?
TOSHI「展示用ですね。手書きのステンシルのグラフィックを載せて、みんな自分らしく着てくださいって。自分でグラフィックを置いた着こなしっていうのもできますよ。ウェアの楽しみ方もこういったように、自分なりに表現してくださいっていうので作ったんですけどね」
その頃にこれ見せられると衝撃的ですよね。ある意味、これはものすごく極端な所まで振ってるわけじゃないですか。
TOSHI「そうですね」
当時こんなウェアはどこにもなかったと思うんですよね。
AKI「確かにその当時、これ見てもウェアだって気づく人は少なかったですよね。スノーボード業界の中でも、ほとんどの人がスルーしてたし、オレも分かんなかった。だけどこうやって話聞いて、グラフィックデザイナーの人とも話してるうちに、いろんなコトに気づかされるんですよ。だからおもしろいんですよね、携わってて」
たぶん見る方にも、A-SEVENを受け止める準備ができてなかった、っていう所もあると思うんですよね。
TOSHI「ああ、そうかもしれないですね」
一回話を聞けば、次に商品を見たときに、見るポイントが分かってるからいろんなコトに気づけるとは思うんですけどね。
TOSHI「うんうん」
やっぱりバックグラウンドを知らないと、受け止めきれないかもしれないです。
AKI「それくらい衝撃的だったんですよ」
その衝撃的なA-SEVENに出した、AKI君の最初のリクエストがすごかったらしいですね。
TOSHI「うん。ちょっとビックリしました。ピンク着たいって言うんですよね。いや、AKI君ピンク着るの?って(笑)」
AKI「自分が入って、2年目くらいにリクエストを出したんですよね。最初入ったときは暗い色のウェアしかなくて、それだと撮影しにくいって」
それはどういうこと?
AKI「カナダみたいに天気が安定しない所もあるから、明るい色のウェアも必要だって言ったんですよ。ウェアのシルエットも大切だけど、でかいフィールドの中で自分の存在をアピールするっていうコトも考えたかったんですよね」
なるほどね。
AKI「ホントでかい山に行くと、写真を大きくしてもライダーなんて米粒じゃないですか。天気がいいときは見えるけど、やっぱり明るい色にした方が写真に映えると思うんですよ。それを話したらすぐ動いてくれて。あっと言う間にサンプルができあがってきて。その早さにビックリしましたけどね」
TOSHIさんとしてはどうでした?かっこいいものを、と思ってシックな色でまとめてたけど、現場から明るい色のモノが欲しいっていうフィードバックが来た。デザイナーとしては、それはないよ、明るい色はないよ、っていう感じですか?
TOSHI「いや、自分が思ってるA-SEVENっていうストーリーにそぐわない意見ではなかったと思いますね。ただ、そのピンクっていう色を、自分自身どう消化しようかなぁっていうのを考えましたね」
課題を出された感じですか?
TOSHI「近いですね(笑)。まぁ、たとえばAKI君がイメージしてるようなものを作ったとしても、AKI君はそれじゃあ驚かないと思うんですよ。あ、TOSHIさんこうきたの!って言わせたいし」
AKI「それでできたが、オレのブログの表紙のジャケットですよ」
→https://snowboardnet.jp/bn-1/akihiraoka/
Photo:Takuro Hayashi
ロードギャップの?
AKI「そうです。あれが、そのピンクのジャケットですよ」
TOSHI「そこからA-SEVENの色遣いに、もう一つ引き出しが増えたんですよね。全面ピンクであったり、別のアイテムで言うと裏地をピンクにしたりとか。で、今期で言うと蛍光色」
それは相変わらず、ライダーからのリクエストで?
AKI「いや、オレはもう何も言ってないです(笑)。やっぱり明るいウェアが必要ってことは、たぶん分かってもらえたんじゃないかな。だからもう、今は明るい色が欲しいとか言ってないですよね」
TOSHI「うん、そうだね」
AKI「もう、自然にそういったシリーズが出るようになってきてるんですよ。今回の蛍光色もかなり気に入ってますよ。写真映えしすぎって言われますけど(笑)。ホントいいですよ。現にね、今回『TOYOTA BIG AIR』も黄色とオレンジで出たんですけど、やっぱり映像で見るといいんですよね。ああいう所ってやっぱり明るい色のウェアの方がいいんだなって自分でもつくづく思いました」
それでもA-SEVENにはシックな色もありますよね。
TOSHI「やっぱりそういうシックな色味って、着る楽しみがあるでしょ」
AKI「そうそう、着るのが楽しい」
見せるっていうのはまた別に?
AKI「そうなんですよ。そこの使い分けは意識するようになったかな」
TOSHI「そういうのはA-SEVENの中でもハッキリ分かれてますね。ライダーとして見せるものと、スノーボーダーとしてスタイルを楽しむものと」
見せるって言う外向きのアピールをするモノと、自分が服としてきて楽しむって言う内向きなモノと、二つの方向性があるっていうことですか?
AKI「実際オレも普通にプライベートで滑る時には、チノパンとジージャンで滑ることもあるし。だけど正直、色がおとなしいから写真では映えないんですよね。ジージャンでレイルの撮影もしたことあるけど、やっぱり写真になると、明るいのが良かったかなって。明るい色のジャケットだと、微妙なスタイルとかも分かるし」
TOSHI「かっこよさをどっちに向けるか、でもあると思うんですよ。人にかっこいいって思わせるか、自分でかっこいいって思うか。そのシチュエーションによって、使い分けることも大切かなって思いますね。僕らは今まで、自分がかっこいいって思うものを作ってきたから、どうしても内向きなかっこよさを追いかけてた。けど、AKI君みたいに外向きにかっこよさを追いかける人たちの意見をもらったら、また世界が広がって。それがA-SEVENに、今までとは違った厚みを与えてくれたって思いますね」
※おそらく、A-SEVENは先を走りすぎていました。かっこいい、というシンプルなキーワードから始まったブランドは、その感性を前面に押し出しすぎて、時代の追走を振り切ってしまいました。けれど、そこに生粋のスノーボーダーが加わることで、前衛デザインの角は取れ、適度に刺激的なファッション感覚へと丸められてきました。
今、A-SEVENの中にはさまざまなデザインが用意されています。そこにあるのはユーザーの使い方に合わせた、さまざまなバリエーションです。まったく方向性の違うデザインで仕上げられた蛍光色のパンツやデニムのジャケットも、一目でA-SEVENだと分かる独特の遺伝子を受け継いでいます。次回はその遺伝子の正体を探って。A-SEVENのジャケットに忍ばせた、数々のアイデアをひもといていきます。お楽しみに!
Interviewer:Takuro Hayashi
スノーボードウェアは機能性が大切ですよね。
TOSHI「はい」
それには素材の性能なんかが影響してくると思うんですよ。
TOSHI「はいはい」
たとえばデザインをすすめていく時って、そういった機能的な素材をどう使うかっていう考え方で始まるんですか? それともデザインありきで、そのデザインを満たす機能的な素材を探すことから始まるんでしょうか?
TOSHI「そこに関して言えば、素材の段階から開発を進めていきますね」
じゃあ丸っきりイチから?
TOSHI「そうです。まずこういうものを作りたいっていう考えが生まれます。そこに必要なものであれば、素材から作りますね」
でも機能性は、素材だけではクリアできないですよね。
AKI「山で使えなきゃしょうがないわけですもんね、最終的には」
TOSHI「そうだね。機能性っていっても、防水性とか保温性だけじゃないですよね。どんなに寒さに強くてデザインがかっこよくても、それがライダーのパフォーマンスを上げることにつながらないと意味はないんですよ」
そういう意味では、ものすごく制限された中でのデザインだと思うんですが。
TOSHI「たしかにそういう制約っていうか、最低限満たさないといけない機能はありますね。でもデザインしてる上では、少しくらい制限があった方が楽しいっていうか。どうやろう、この制限の中でどうこなそう、っていう楽しみは逆にありますけどね。工夫の楽しさって言うのかな」
たとえば?
TOSHI「それこそミシンの運び方や糸の選択なんかもそうですね。どんな糸を使うかとか。あとは運針数って言うんですけど、何センチに何回縫ってるかっていう、縫い目の細かさ。そういう所がちょっと変われば、服の顔ってガラッと変わるんですよ。そういう細かい所を気にすることで、イメージに近づけていくことはできますから」
じゃあスノーボードウェアっていうカテゴリーは、デザイナーにとってはやりがいのある仕事ですか?
TOSHI「自由だから好きにしていいよ!って言われると、突拍子もない方向にいくかもしれないし(笑)。やっぱり少しくらい制限がある方が、何するにしてもおもしろいですよ」
具体的に、スノーボードウェアに求められる機能性ってどんなものでしょう。
TOSHI「そうですね。いろいろ挙げられますけど、基本的な考え方はひとつですね。快適に着れること、じゃないでしょうか」
なるほど。
TOSHI「とにかく、どうやったら気持ちよく着れるか。それはどうやったら楽しくスノーボードができるかとか、どうやったらかっこよくなるか、っていうのも含まれるかな。そういったものがいくつかの仕掛けになって、ジャケットの中に埋め込まれていくわけなんですけどね」
たとえばどんなことが?
TOSHI「高い商品なんで、一着を大事に着てくれるユーザーさんがほとんどだと思うんですよ。ですから長く着てもらうことを前提として考えてます。そうなったときに困るのが匂いってことで、消臭作用のあるワッペンを使ったり」
AKI「え、そうなんだ〜(笑)。初めて知った」
TOSHI「たとえばおせんべいの袋に入ってる乾燥剤が湿気を吸い取るように、これはアンモニア臭を吸い取ってくれるんですよ」
AKI「うっそ〜、ホントに?(笑)。すごいじゃん。知らなかった(笑)」
TOSHI「あとはベンチレーション。これもライダーからのフィードバックで、すごい激しい環境で使うし、激しく動く。で、すぐジャケットの中の空気を出したい。通常の二カ所だと空気はどうしても入ることは入るんだけども出ていきにくいっていうのがあって。空気の入っていく所と出ていく所を作って、空気を通りやすくしてあげたりだとか」
なるほど〜。
TOSHI「パスケースにしても、簡単に出せるようにしたりとか。ホント、全部のことを話したら、このジャケット一着で、一日かかりますよ(笑)」
さっきのジャケットは、スノーボードウェアとして王道を走ってるラインですよね。
TOSHI「そうですね」
でもこのデニムプリントになると。
TOSHI「でもね、これもベースとしたら今ハナシした王道の機能がベースにあるんですよ。見てもらえば分かりますけど、ベースになってるのは黒いスノーボードウェアですね。そこにプリントを載せてる感じなんで」
でもこれ普通にかけてあったら、そうは見えないですよね。もうちょっととんがった感じ。
TOSHI「コレで表現したかったのは、いわゆる王道のボードウェアにスタイル感を表現するためにはどうしたらいいかって考えたんですよ」
はい。
TOSHI「で、今回ジージャン作ったんで、それをそのままプリントしちゃおうって。それで、コレができたんですよ」
DA7-7104 AIR : JACKET
SIZE : M , L , XL
PRICE : ¥47,250(本体価格 ¥45,000)
COLOR : GWG
MAIN FABLIC :
WATERPROOF : 10,000mm
BREATHABILITY :7,000g/m2/24h(A-1)
DA7-7503 AIR : PANTS
TOSHI「これはジージャンを等身大スキャナーで読み取って、それをデータ処理して、生地の上にプリントしてあげてて。プリントもパーツごとに。前の身ごろのパーツ、袖のパーツ、背中のパーツって全部スキャンして、それをパーツにプリントして縫ってるんだよね」
AKI「へぇ〜。スゴイですよね」
TOSHI「パッと見はただのデニムプリントだけど、実はすごく手がこんでる」
AKI「オレ、普通に写真だと思ってた」
TOSHI「写真だとこういう感じにはならなくて。等身大スキャナーだからこそ、できたデザインかな」
AKI「ホント、オレもこうやって話して、え!そうだったの!!ってのが多いんですよね。その時にこれはどうかなって思っても、TOSHIさんに聞いたらちゃんと意味がある。そういうのが、すごいな」
AKI「最初アイデア聞いたときにはピンと来なかったけど、ホントに見たときはびっくりしましたね。シーズン中にも着てましたけど、遠くから見るとジージャンに見えないっていうか、タイダイに見えるんだよね。オレけっこうこのジャケットとチノパンで滑ってましたけどね。けっこういいですよ」
TOSHI「以外に普通だしね」
AKI「ホントそう。思ったよりも目立たないんですよ。だから普通に着れますよ。思ってるよりも派手じゃないのが不思議なんだよなぁ」
これがスキャンの元データになったデニムジャケットですか?
TOSHI「はい」
これはもう、一番とんがったラインですよね?
TOSHI「まぁスタイル最優先ですね。スノーボードウェアとしては一番とんがってるけど、普通のジージャンですから。普段に着れるようなシルエットで作った、もういわゆるジージャンとしか言いようがないですね」
防水ジージャン?
TOSHI「ですね。防水防風ジージャン。もう、スノーボードに特化したのは素材だけです。あとのディテールであったり、ポケットの作りであったりっていうのはカジュアルなジージャンそのまんま。ただGORE-TEX®を使ってるんで、GORE-TEX®の防水テストをパスしないといけないんですよ。っていうので、前たてから進入する雨水を防ぐために水玉がえしのフラップをつけてるくらいで。あとはもう、スタイル重視でほんとにジージャンですね」
TOSHI「スノーボードはこうじゃなきゃダメ、っていう枠っていうのがあると、お客さんも楽しくないだろうし。やっぱりお客さんも驚かせたい、ライダーも驚かせたい。何でこんなので滑らないの?っていうアイテムをとにかくAKI君にぼーんと見せて、そこでAKI君が驚いてくれたら、僕らとしてはすごく楽しいし」
そのAKI君はどうだった?
AKI「まぁ、オレはこれ見た瞬間に、これでハーレーって思いましたけど(笑)。でもバイク乗るときにもいいですよ。マジ使ってますよ、オレ」
なるほどね。スノーボードは?
AKI「レイルの撮影とかしましたよ」
でも実際問題、そんなに吹雪いてるときとかじゃなかったら。
AKI「いや、もう春のパークだったら最高ですね。この下にパーカーとか着て、フード出して」
TOSHI「うん、全然それでいける。そういう使い方で楽しんでほしいんですよね」
AKI「この生地も最初はちょっと固いんですよね。けど、これが使ってくるうちにいい感じで柔らかくなってくるから。オレのはもう、普通のジージャンと変わらない質感になってきてますよ」
TOSHI「もう普通のジージャンと同じように洗ってもらってOKだし」
AKI「最初はちょっと生地が固いから、ボタンも一個だけ留めたりして。でも洗ってるうちにいい感じになってきましたね」
TOSHI「ボタンもね、裏まで刻印入れたりとか」
AKI「え〜〜! ホントだ。うわ、細かいね。このボタンって、作ったんですか?」
TOSHI「全部作りました」
AKI「でもそうだよな。これが普通に鉄とかプラスチックだったら、一気にイメージ変わりますもんね」
TOSHI「うん。実はかっこよさって、そういう細かい所をどれだけ形にするかが大事なんですよ」
AKI「こういうジャケットって、作るの大変なんですか?」
TOSHI「シルエットがね、難しかったな」
AKI「デニムのパンツより?」
TOSHI「うん、難しい。パターンがちょっと違うだけで全然イメージが変わってきちゃうから。結局、僕らが一番かっこいいって思う形にしちゃったけど(笑)」
TOSHI「普通、服を縫う時って折り返して縫うんですけど、これは断ち切ったまま。こうすることで、使うごとにほつれてくるんですよ。それでだんだん味が出てくる。それを表現するためにこういう裁ち切り仕様に仕上げたり」
AKI「それでいて、GORE-TEX®でしょ」
TOSHI「うん。使うごとに味が出てくるGORE-TEX®」
AKI「そこがすごいよね」
TOSHI「素材開発で本当に苦労したからね。やっと、だよ〜〜」
AKI「このポケットの裏の穴があるの何なんですか?」
TOSHI「あれ、これ説明してなかったっけ?」
AKI「知らないですよ」
TOSHI「まぁその、音楽っていうキーワードそのもの。胸ポケットにiPodなり入れた時、ここからコード出せるように」
AKI「あ〜〜」
TOSHI「こんな穴作るのって、そんなにお金かからないでしょ。ただ、そういったアイデアを形にすることで、お客さんが何なんだろって感じてくれたら、そこでお客さんと会話ができるし。そういうキャッチーなことが、ものには大切かなぁって思うし」
AKI「それをわざわざボタンホールの形にして?」
TOSHI「そうそう」
AKI「すごい。かっこいいよ〜」
TOSHI「ありがとう(笑)」
※まんまデニムのジャケットから、そのジャケットを原寸大でプリントしたジャケットや、オーソドックスなスノーボードウェアまで。一見すると両極端に見えるウェアデザインも、使い方と状況に合わせて楽しむため。機能一点張りではなく、着る楽しみまで考える。そんなブランドが繰り出すパンツのデザインにも注目しながら、次回はボトムのラインナップについてです!
スノーボードウェアもここ何年か、ファッション性を特に重視する動きが出てきてるように思うんですよ。たとえば今だったら細いパンツがかっこいいっていう風潮があったり。TOSHIさんも、そういうムーブメントは気になる方ですか?
TOSHI「うん、僕も服は好きなんで、スポーツ以外の世の中の動きっていうのも敏感には感じてます。ただ、それをウェアに落とし込むときには注意してるかな」
注意してる?
TOSHI「細いパンツをラインナップしても、手に取りにくいものになっちゃうと商品自体がかわいそうだし。やっぱりものにはストーリーがあると思うし、メッセージも込めてないといけないと思うんで。だから毎年テーマを決めるんです。そうしないと細いパンツ、太いパンツ、中くらいのパンツっていろんなものが出てきて、最終的にはコレクションがぐちゃぐちゃになっちゃうんですよ。だからそのへんは注意しながらコントロールしてるかな」
07-08に向けてのテーマって何だったんですか?
TOSHI「テーマっていうか、ここしばらく思ってたことなんですけどね。まったく違うものを組み合わせたかっこよさ、みたいなものが気になってて。そういうのを漠然と考えてたら、パリコレなんかにもその流れがあって、各メゾンがいろんな表現で形にしてる。じゃあA-SEVENがそういうテーマを持った時、どう表現しようかなって思ったんですよ」
なるほど。
TOSHI「たとえばデニムプリントのジャケットもそうですね。しっかりしたジャケットに、デニムのプリントしたりとか。あとはダウンジャケットなんかでも違う素材感の組み合わせ。光るものと光らないものの組み合わせだったりとか。だから相反するものの組み合わせっていうのが、今回のテーマかな」
チノパンツもそんな流れの中から?
TOSHI「ゴアテックスっていうハイテクな素材と、綿100%っていうベーシックな素材の組み合わせ、っていう意味ではそうですね。けどチノに関しては、こういうのもあっていいかなって思ったのが正直なとこですね」
じゃあ、どんなテーマの中ででも。
TOSHI「はい。これは作ったと思いますね(笑)」
AKI「オレに限っては、あのチノパンツで真冬の北海道を滑ろうとは思わないですよね。やっぱり春先の天気がいい日とか」
うんうん
AKI「ただ、普通のウェアだって腰履きしてたら腰のところからも雪が入ることはあるし、裾は濡れてきたりするし。そう考えたら今までのウェアと変わりはないですね」
むしろ、今までのウェア以上に着ることを楽しめる。
AKI「そうそう。ホントにそんな感じですね」
そのへんでスノーボードウェアから、もう少し広げてみた感じ。スノーボードウェアだけどこれもいいんじゃない?っていう広さを感じますよね。
TOSHI「かな。スノーボードウェアなんで、スノーボードに特化した機能は必要ですよね。その枠を崩さずに、どれだけ遊べるか、だと思うんですよ」
AKI「だからそれがハイシーズンのホントに裏山で使えるようなものを作りながら、こういう遊び心のウェアが出てくることにつながってると思うんですよ」
なるほどね。
AKI「チノも下準備の段階まで考えたら5年くらいやってるんじゃないですか?」
TOSHI「そうだね。この前にデニムのパンツがあって、それがベースになってきてるから」
AKI「そう考えたら、やっぱりすごいなぁって。自分が滑ってる間にTOSHIさんは素材の担当の人と話しミーティングして、こういうのに辿り着いたんだろうなぁって。積み重ねみたいなものは感じますよね」
AKI「昨シーズンデニムパンツがあったでしょ?」
TOSHI「うん。とにかくスタイルを重視したかったんで、ばんばん洗って使えるウェアがあってもいいじゃんっていうことで」
AKI「最初ビックリしたもんな」
TOSHI「そうでしょ。なんかバンバン洗って、雑に扱ってもいいウェアがいいなぁ。じゃあジーパンで滑ってもいいんじゃないの。それならもう、濡れないジーパン作ろう。でも化学繊維で作るとやっぱりウソっぽい。どうせやるんだったら綿100%の本物のデニムを使ったものが、やっぱりかっこいいし。使う、洗うごとに自分の身体に馴染んでいくっていうウェア。っていうので作り始めて」
AKI「で、それがあって今回はチノでしょ」
TOSHI「そうそう」
AKI「これ、見た目は普段着でしょ。撮影の時なんか、早く着替えておいでよ、って言われるんですよね(笑)」
TOSHI「あ〜、それはいい反応だね(笑)」
AKI「滑った感じも、全然違和感ないでしょ。最初はちょっとパリパリ感があるけど。でも一ヶ月くらい使ったら、柔らかくなって。ま、最初はやっぱりウェアっぽいっていうか、ハリがありますよね。でもこれがとれてきたらすごい、ホントにチノパンみたい。逆に1回くらい洗ってから履いちゃった方がいいくらい」
TOSHI「ね。全然普通の綿のパンツとして扱ってもらって大丈夫だし(笑)」
AKI「ホント、すごいですよ」
TOSHI「まぁ今までのウェアだったら裏地があったり中綿入ってたりするから洗いにくいけど、これはもうチノパン。それに撥水加工がされて、水が入ってこないようにゴアが貼られてるっていうだけなんで」
■生地・撥水加工
AKI「洗ったら防水性が落ちるような気がするけど、だいじょうぶなんですか?」
TOSHI「防水の部分はだいじょうぶ。表面の撥水加工は洗えばその都度落ちていくけど、洗わないでとずっと履いてるよりも、洗った方が撥水加工って長持ちするからね」
AKI「へぇ〜〜」
TOSHI「撥水加工って、そんなにすぐ落ちるもんじゃないから。生地が濡れるのは撥水加工の上ついた汚れが水を呼んでしまうからなんだよね。だから汚れてない方が、撥水加工も長持ちする」
AKI「洗うときにはどうやって?」
TOSHI「僕はもう普通に洗濯機で洗ってるけどね(笑)」
AKI「使ってたら見た目、チノパンが濡れた感じにはなるけど」
TOSHI「撥水加工がとれていけば、だんだんそういう風にはなってくるけど」
AKI「でも中には染みてこないですよ」
TOSHI「そうそう。そこはゴアテックスが水を止めてくれるから。中まで染みることはないと思うよ」
TOSHI「デザインしてる時にAKI君の意見でひとつ上がってきたのがシルエットで」
はい。
TOSHI「やっぱパンツってライダーがすごく気にする所で。一番かっこいいパンツのシルエットって、AKI君から言われたのはストレートだったんですよ。で、今までのスポーツウェアは立体カットが基本だったんですよ。ヒザが曲がってて、ライディングフォームに合わせた形を作ってるっていうのが。そうじゃないとスノーボードパンツじゃないって思ってたんですよね」
今までのベーシックはダメだ、ってことになったんですか?
TOSHI「じゃなくて、別のものも求められてるんですよね。じゃあ普通のストレートで作ろう。立体カットでヒザを曲げたりしないで、普通のストレートにしたんです」
AKI君はなんでストレートにこだわったの?
AKI「何でって言うか、やっぱそれがかっこいいなぁって思って。あんまり大きな理由はないですね。ただ、かっこいいなぁって思った。それをTOSHIさんに伝えたんですよ」
そしたら?
AKI「これが出てきて、あ、やっぱかっこいいな、って」
再確認したんだ。
AKI「ですね」
AKI「これ、いいですよね」
TOSHI「今回は、両サイドにファスナーつけたからね」
AKI「パッド用なんでしょ?」
TOSHI「そうそう。お客さんを見てたら、お尻のパッドをつけてる人がいる。そういうお客さんは、自分のサイズよりもワンサイズ大きなパンツを買うことになっちゃうでしょ。でもそれは、お客さんが本当に求めてるシルエットになってない。っていうので、今期はファスナーを両サイドにつけてあげて、パッドつけるお客さんはこれを開けて履いてもらう。そしたらウェスト周りがワンサイズアップするんで、パッドをつける人でも自分のサイズのパンツを買える」
AKI「パッドなしで滑る時もかっこいいし」
TOSHI「今までのパンツだと上下のバランスが微妙に崩れて、A-SEVENとして提案したいシルエットじゃなかったからね。かっこよく着てもらうために、自分のサイズで買ってください、ってこと。決してお腹のでかい人が履けるようにつけたんじゃない、っていうところだね」
AKI「それはオレも知ってた(笑)」
07-08ではストレートのシルエットにこだわったそうですが。
TOSHI「その典型がこれですね」
チノ、ですか?
TOSHI「はい。で、AKI君と話してて、ストレートの原点ってジーパンじゃない?ってことになって。ジーパンの何がかっこいいって言ったら、あのストレート感。で、ストレート感を持ちながら、ヒザの後ろやいろんな所にシワがくる。そういった所がパンツとしてのかっこよさなんだなって。それをベースに作っていったのが、今期のパンツなんですよ。実は他のパンツも、このチノパンツをベースに作ってるくらいですから」
そういう、基本はストレートですよっていう意見って、現場からのフィードバックじゃないとなかなか出てこないものなんですか?
TOSHI「う〜〜ん、今までA-SEVENでもパンツに立体感を持たせるために『エルゴカット』っていう手法をとってたんですよ。けど、AKI君はあんまり好きじゃなかったみたいで。理由を聞いたら、足が短く見える、かっこよく見えないって。僕らとしては足が長く見えるように作ってたつもりだったんですけどね」
どうも違うぞ、と。
TOSHI「僕らもちょうどデニムのパンツを作ろうって思ってた時期で。その時に、普段履くパンツのかっこよさって何なんだろって考えたときに、やっぱりジーンズだろう。ジーンズはシワだろってことになって」
シワ、ですか?
TOSHI「シワが寄っちゃうってコトは、パターン上は身体に合ってないってコトなんですよ。でも、それがかっこいい。それを突き詰めていくと、やっぱりストレートのデニムパンツが一番かっこいいって所に行き着いたんです」
じゃあホントに、ものすごくベーシックにかっこいいって何?って考えた。
TOSHI「そうそう」
ある意味、素直ですよね。
AKI「あ〜、そうかもしれない。スノーボードウェアである前に、服なんだっていう感覚ですよね。着るものだ、個性を出すものだって。そしたらこうなった、って感じだと思いますよ」
AKI「このパンツも仕掛けはいっぱいあるんですか?」
TOSHI「これはけっこうシンプルなんで、そんなに仕掛けはないかな。BoAシステムのダイヤルを出す所を作ったり、リフト券なんかをつけてもらうリングも、Dの形してたり長方形の形してるんじゃなくて、オリジナルでこういうの作ってつけたりとか。1年目からキャラクター的に使ってる矢印を、今回はスライダーにつけてあげたり」
AKI「わりとビックリしない作りですよね」
TOSHI「なんせ普通のチノパンだからね。そんなビックリするようなことはないよ(笑)。細かな工夫としては、動きやすさを考えて内股にマチをつけてあげたり。あとはよりストレートの良さを出すためにジーパンのヒザ裏のシワなんかをこういったダーツで表現してあげてる。どっちかって言ったら、チノとしてのかっこよさを出すための工夫の方が多いかな」
AKI「これはいいですよ。このパンツにしたら、足長いって言われますよ。マジで。まったく同じ腰履きなのに、股上が浅いじゃないですか。それがすごくいい感じに仕上がってるんですよね。このシルエット好きですよ、ホントに。かなり気に入ってます」
TOSHI「AKI君、ワンサイズ落としたんだっけ?」
AKI「そう。普通のパンツはLだけど、チノはM。もう今はそんなにダボダボには着たくないし。蛍光パンツの方も好きですよ。あれは素材が柔らかいから多少大きくてもいいけど、チノはしっかりしてるから。それもあって、ちょっとタイトな感じでもいいかなって」
なるほどね。
AKI「今までみたいに太めに履きたい人は全然それでもいけると思うけど、オレは今の着こなしだったらワンサイズ落として履きたいかな」
TOSHI「同じように見えても、ジャケットとパンツの素材を変えるっていうのが、A-SEVENスタイルの大きな特徴で。ジャケットにはジャケットの、パンツにはパンツの素材を使うようにしてて」
AKI「実際、ジャケットは着てて疲れないですよね。軽いし」
TOSHI「そうそう。ジャケットの重さを感じるのは肩で、パンツは腰で感じる。そういう箇所に負担をかけないように作ってます。やっぱりジャケットは軽くて動きやすく。パンツはシルエットを重視する。お尻のかっこよさ、ヒザの曲がりをいかしながら、ハリとコシのある素材を使ってますね」
最後に、AKI君に聞きたいんだけど。
AKI「はい?」
AKI君にとってスノーボードウェアで一番大事な要素って何?
AKI「やっぱり何をするか、じゃないですかね。オレらは普段から人前で滑ってるわけだし、パークみたいに状況が安定してる時には気に入ったウェア着て、自分の気持ちを高めてる。かっこいい服着れば、やっぱりキモチは上がるじゃないですか。そういう意味ではファッション性が大事なシーンもあります。でももうひとつ、プロとして画を残すっていうこともしないといけないじゃないですか。そういう時は大きな山の中で滑りを表現できるものを選びます」
明るい色のものを着たり?
AKI「ですね。レイルやパークだったらジージャンだったり。その時に合わせて、一番ピッタリくるウェアを選べること。ウェアの特徴と滑るシーンとが合ってるってことが、一番大事かな」
なるほど。じゃあTOSHIさんがスノーボードウェアをデザインする時に、一番気にされているコトって何でしょう?
TOSHI「ありがちだけど、快適に。その快適にもいろんな意味があって、着やすいだけじゃなくって、温度調整がしやすかったり、すべてですよね。あとは着ていてやる気が出てきたり、テンションが上がる。自分の気持ちを高めるものもひとつの快適さの中に入ってくると思うから。そんな、測れないけど、数値じゃないけど、ピンとくるもの。そういうのは大事にしたいですよね」
二人とも、意外に機能性一辺倒じゃないんですね。
TOSHI「スポーツウェアなんで、機能性っていうのはあって当たり前なんですよ。その上でA-SEVENっていう個性を表現する。そのために、A-SEVENならではのセンスっていうものを大切にしてるかな」
意地悪な見方ですけど、機能性だけを追求するなら登山用のウェアもありますよね。
TOSHI「機能性だけを考えたら、それでいいですよね」
AKI「でもね〜。それは何かが欠けてる感じがするな」
TOSHI「うん、欠けてる。楽しく遊ぶ。そういうキモチが大切になってくると思うんですよね」
機能だけではない、キモチを奮い立たせてくれる、言葉や形や数値には表しきれないもの。
TOSHI「それをぼくらはかっこいいって言ってるんですよ。そういうかっこよさを感じさせてくるものを作ることが、一番気にしてることかな」
※かっこいい。日常でも口にする言葉の中には、いろいろな意味が含まれていました。見られてかっこいいと思ってもらえること。自分が自分のことをかっこいいと思えること。かっこいいシルエット。かっこいい仕掛け。かっこいい色、形、センスなど。一言では言い表すことのできないもの。けれど、心を奮い立たせてくれる感じ。その形にならないものを追いかけて、A-SEVENは走り続けています。デザイナーのセンスと、現場からのフィードバック。さまざまな人の心がひとつになって作り出された製品に出会った時、アナタの心は震えるでしょうか? その振動は、また新しい何かを刺激するはずです。センスは、人の心を媒介にして伝えられるのですから。
Interviewer:Takuro Hayashi
[番外編]
A-SEVEN ウエアが出来るまでを特別に一部公開
一着一着丁寧に手作業で制作が行われている