GIRL’S SIDE/JUNNA ASAYA(浅谷純菜)

junna
茅ケ崎の太陽、と呼び名を付けたくなるほどその天真爛漫の笑顔はみんなを幸せにする。3S仕込みのスタイルに抜群の板捌き、女子ハーフパイプ界で存在感を出し始めている女子高生スノーボーダーが平昌に向けて始動している。

五輪、映像、写真、すべてに於いて頂を目指す

「アメリカに渡ってレボリューションツアーという大会に出ました。日本に帰ってきてそのまま札幌へ移動。2試合、FISの大会に参戦して、今度は北欧ノルウェーで開催されたユースオリンピックへ。帰国後、再び北海道に渡ってその後、中国で開催される世界選手権に出場予定だったのですが、出発前に怪我をしてしまって。リハビリを1ヵ月ほどして、春先に再びアメリカに渡っていっぱいスノーボードを楽しんで。この夏はニュージーでパイプ、パークの練習をガンバってきました。これが去年の12月からこの9月までの主な活動内容です」

神奈川県茅ケ崎育ちの今注目の女子高生プロスノーボーダー、浅谷純菜。土地柄もあってか、ヨコノリをこよなく愛する彼女はスノーボード、サーフィン、スケートを日々謳歌している。
「パパとママの影響で小さい頃からサーフィン、スケートは楽しんでました。今も茅ケ崎にいて波があればパパと海へサーフィンをしに行きます。スケートは小さな怪我も多いけどストリートが好きですね。スノーボードは7歳からはじめました。まずはスノーヴァ溝の口のスクールに入って練習して。その冬、確か群馬の嬬恋スキー場に行ったんですけど山頂から下へ降りてくるまでに4時間もかかってしまって。翌日は雪遊びやスキーをやってました。最初はスノーボードがあまり好きじゃなかったです」

しかしそんなある日、家族みんなで訪れた室内スキー場のパークでの出来事が、その後の彼女に大きな影響を与える。
「同じくらいの歳の知らない子の後を追いかけるように滑っていて、そのまま流れで小さなパークに入った
んです。そうしたら、あれ、なんかスケートやサーフィンと感覚や浮遊感が似ている。バランスを取るのが
難しいけど、すごく楽しいなって思ったんです」

スノーパークでの楽しさを知るようになり、彼女が小学校4年生、10歳の時に今度ははじめてハーフパイプの大会に参戦することとなる。
「草大会のキッズジャムでしたけど、それはそれで本気で。滑る番がくるまで緊張してるんだけど、気持ち
はとても楽しく感じていて。それからですねもっと上手くなって、大会でも優勝してみたい、って強く思うようになったのは」

この大会を境に彼女は、本格的に競技生活をスタートさせる。そして、彼女はプロ選手になることを大きな目標に挙げた。
「週末になれば同時期にはじめた妹と近県のスキー場へと家族で滑りに行くようになって。朝から晩まで一日中競うように妹と滑って、滑って。大会も草大会から少しずつ大きな大会にも参戦するようになっていって。そして14歳の時に念願のプロ資格を取ることができたんです」

その後の彼女は国内の大会に参戦すれば好成績を残すようになり、ナショナルチームにも選ばれ、いつしか浅谷純菜の名は全国区に知れ渡るまでの選手に成長していく。
「昨年はパイプの大会で2位とか4位が多くって。どうすれば自分の滑りで優勝できるのか。今期は平昌五輪のトライアルの年です。この11月中旬から1月のFISの大会が始まるまでアメリカに滞在し、現地でしっかりと調整してその後の大会に挑むつもりです。いつも応援してくれる両親には滑りで恩返したいと思っています。それと私の活動をサポートしてくれるROXYにもとても感謝しています。行動を共にすることが多いROXYチームはそれぞれ個性の異なるメンバーがいるので、沢山の刺激をもらっています。この冬は勝負の年。絶対勝つ!というテーマを掲げ、結果を追い求め頑張っていきます」

平昌で輝くためにも、現状に甘んじることなく、上を目指し努力を続けている彼女を今後も応援していきたい。

去年の大会では2位と4位が多く悔しい思いをした純菜。9月のNZでは来シーズンに向け天候が悪い日も練習に励み、来期に望む自分のモチベーションをプッシュした
去年の大会では2位と4位が多く悔しい思いをした純菜。9月のNZでは来シーズンに向け天候が悪い日も練習に励み、来期に望む自分のモチベーションをプッシュした

★PROFILE
1998年9月16日、神奈川県茅ケ崎市生まれの18歳。自己表現のひとつとしてカメラにも興味があり、今後はインスタグラムを利用していろいろな写真を発信したいと計画中。3S♥LOVEの純菜はスロープスタイル、ジブのイベントにも参加するライダーでもある。ちなみに最初の3Sはスケートとのこと。
スポンサー: ROXY, SALOMON, GALLIUM, KRYPTON TUNING LABORATORY、スノーヴァ新横浜、湘南BRASH