TOYOTA BIG AIR 13th

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TOYOTA BIG AIR 13th

2009年2月14日(土)
今年で13回目となる『TOYOTA BIG AIR』、観客動員は超満員の22000人越え。
そして今年のスタート台の高さはなんと過去最高の39メートル!最大斜度は47度にもなる。そこからドロップしてジャンプ台に向かうまでは、まるでジェットコースターの感覚だそうだ。海外ライダーからも、斜度がありスピードが出せるので今までの台に比べても今年は格段に良いとのこと。年々高くなるライダーのレベルに合わせてジャンプ台も巨大に進化しているのだ。

14日に本戦が開催される前日13日には、一般非公開で日本人予選が行われたが、非公開にするのがもったいないくらいの戦いが繰り広げられた。下記が本戦の出場権を獲得した5名のライダー!

Pre-QUALIFICATION ROUND 日本人予選リザルト
1 山口真太郎 北海道 Viong
2 中井孝治 北海道 BURTON
3 岸本浩樹 東京都 DEATH LABEL, FLUX
4 廣瀬匡和 長野県 GRAY Snowboards
5 嶋谷仁 北海道 Rice28

14日本戦当日、札幌は晴れ。2月の北海道と思えない暖かさ。観戦日和かと思われたが。前夜、札幌には雨が降り観客エリアは広範囲で雪が溶け水溜りができていた。そして風もだんだんと強くなってきていた。

競技開始時刻になりライダーはスタート台に待機しているが、大会が始まらない。やはり強風の影響とのこと。過去最大のスタート台の頂上の揺れは相当なものだったようだ。
開始予定時刻から1時間半ほど経過したところで、ついにプログラム変更とルール変更が発表された。

今回はクオリフィケーションラウンドで16人の出場者が2本ずつ滑走、良いほうのベストポイント制で上位8名がファイナル進出。当初のクウォーターからのトーナメント戦の予定を変更し、残った8名で2本ずつ滑走のベストポイントで順位が決定することとなった。

トーナメント戦を楽しみにしていた人も多かったと思うが、時間と天候を考えての決断だったようだ。一時は大会が中止になるのではないかと心配したのでスタートできることになりひと安心。

そして、クオリフィケーションラウンドの後にスタート予定だった10−FEETのライブを先に行うことに。この間に風が収まるのを祈るばかり。すでに2時間近く大会のスタートを待っているオーディエンスは待っていましたとばかりにステージ前に大移動。もみくちゃになって盛り上がる!

冷えた体をライブで温めたところで、ついに大会スタート!!

クオリフィケーションラウンドに出場する日本人ライダーは6名。
全てのライダーが1080や900を惜しみなく出し海外ライダーに負けない勢いを見せていた。その中でも特に大健闘したのが中井孝治!1本目で会場の度肝を抜くかっこよさの完璧なFS9インディグラブをメイクしファイナルへ4位で通過した。日本人予選5位通過の嶋谷仁は1本目にCAB9をきめてきたが惜しくも8位に6ポイント届かず9位だった。

ファイナルに残った8名での戦い。あと2本で全ての勝敗が決まる。
1本目、飛距離・回転数が上がるにつれ、斜度のあるランディングからフラット部分への急激なアールに苦戦しているライダーが見受けられたが、2本目では合わせてくるのが世界レベル!

初出場21歳のティム・ハンフリーズ(USA)は1本目CAB9、2本目CAB10ミュートグラブをかなりのスタイルを出してメイクしてきた。
そして、TOYOTA BIG AIR常連のイェロ・エッタラ(FIN)。1本目にスウィッチダブルバックフリップで会場のテンションを一気に上げる!!2本目も難易度とスタイルを狙った攻め攻めのBS10バックサイドグラブで279ポイントという超高得点を獲得!
日本人で唯一勝ち進んだ中井孝治は、特大のCAB10、FS10で攻めてくるがどちらも転倒。最終結果は7位となったが、成功すれば高得点だったはずだ。来年は招待ライダーとして期待したい。

昨年の覇者アンティ・アウティ(FIN)はFS10をきめ、ファイナル2本目ラストのライダー、リスト・マティラが滑走するまでは3位にランクしていた。しかし最後の最後にリストが独特な軸でのFS9ノーズグラブをメイクし、4ポイント差で大逆転!
今回のファイナルは1080が連発のハイレベルの戦いとなったが、完成度の高い900をメイクしたリスト・マティラが3位に食い込んだ。

他のライダーが全員1080を出してきているところに900。
回転数や難易度を取るか、完成度を取るか、状況によってどちらを選択するかライダーの冷静な判断力が勝負を左右する。世界のトップライダーの滑り以外でのスキルも見ることができた戦いとなったのではないだろうか。

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13th TOYOTA BIG AIR RESULT
2014-11-25_1155

tba09-02▲Rank.1 Bib#04 Eero ETTALA
優勝できて本当にうれしく思う。ここまでいい結果が出ると思わなかったので非常に驚いている。トーナメントでは相手のライダーが何を出してくるのかだいたい予想してプランを練るが、ベストポイント制になったので確実に成功させなくてはいけないためできることに挑戦した。
tba09-03▲Rank.2 Bib#11 Tim HUMPHREYS
2位に入ることができて興奮している。この大会に招待してもらえて感謝している。練習のときはうまくいかなかったが、本番ではリズムも合って着地もうまくいった。1本目よりは2本目のほうがレベルが高い技を試みようと考えていた。
tba09-04▲Rank.3 Bib#02 Risto MATTILA
足首の手術をしたのでクレイジーなトリックに挑戦するのではなく、自分のできる確実なトリックを完璧にしようと思ったことが良い結果につながったのだと思う。トーナメントがなくなり何本も飛ばずによくなったので足への負担も少なく慎重に飛ぶことができてラッキーだった。
tba09-06▲Bib#01 Antti AUTTI
tba09-05▲Bib#03 Takaharu NAKAI

TOYOTA BIG AIR 2009

PHOTO:KA2@A.D.P...