“スノーボーダーの聖地”というキャッチフレーズでお馴染みのアルツ磐梯。毎シーズン色んなトピックスが登場して話題に事欠きませんが、そんなアルツの舞台裏に迫る突撃取材を敢行!!SBNのマイペさんの中からTKくんととみぃちゃんご夫妻をリポーターとして送り込み、ユーザーの視点からアルツの裏方で働く方々を取材しました。果たしてアルツは本当に“スノーボーダーの聖地”なのか?!
まず連れてってもらったのが、大道具や機械が設置された、まるで秘密基地のようなところ。何やらボックスらしきものが並んでて、天板の取り付け作業している人がいます。ここは鉄工所?木工所?
何を隠そうこの方がアルツのディガー隊長山田さん。
山田「どうも山田です」
TK「はじめまして。アイテムってここで作ってるんですか?」
山田「そうです」
とみぃ「隊長自ら?」
山田「はい」
ディガーさんって雪上でアイテムを設置したり、整備するのが仕事かと思ったら、アイテム自体まで作ってるなんて!
TK「何月ぐらいから作ってるんですか?」
山田「9月ぐらいからですね」
そりゃそうでしょ。アルツのアイテム数ハンパないもの。秘密基地の脇にも既に完成し、設置を今か今かと待っているアイテム達が並んでます。たくさんのアイテムを見て気づいた事がひとつ。
とみぃ「BOXの割合が多いような…」
山田「レールよりBOXの方が人気あるのでBOX中心にしました。そのほうが楽しめると思うんで…」
うん、ユーザーのニーズを肌で感じてるディガーさんならではの発想。
しかも、手作りとは畏れ入りました。
アルツのパークは今シーズンから6つのエリアで展開されるらしいです。
そんな話しをお聞きしてるときに山田隊長から衝撃発言!
山田「1週間に2回はレイアウト変更します」
TK「え?それってボックスの位置を変えるとかですか?」
山田「まぁそれもありますけど、キッカーとかも造りなおします」
TK「調整とかじゃなく?」
山田「ごっそり変えます」
ありえない!普通なら一回レイアウトされたセクションって、壊したくないでしょ?
山田「他がやってないからやりたいっていうか…」
TK「当然メンテナンスもしますよね?」
山田「まぁ、だいたい2時間おきにはセクションをメンテしますよ」
2時間おきにメンテナンスしながら、かつ週に2回はレイアウト変更?来る度に表情の違うパークに会えるってことですよ。これは驚きです。
山田「アルツではこれまで世界的な大会が行われてきて、NIPPON OPENではパットさん(パット・マレンドスキー)、SLOPESTYLEではガニーさん(クリス・ガーナソン)らと一緒に仕事することで経験値も上がりましたし、パークに対する考え方も変わりましたね」
なるほどね〜。そういうバックボーンがアルツのパークには隠されていたのか。
もう一つトピックとして第9コースに新設される「Park9 Street」(1/26 OPEN予定)。
ここは「このエリアがパークです」という仕切りは無く、約1700mのコース全体にアイテムが点在するようなスタイルで運営されるらしいです。しかもアイテムはどれもベーシックなモノばかり。初級者からパークを流す楽しみが味わえちゃいます!
どっちかっていうと地形で遊ぶというゲレンデではなかったアルツのコース。このお陰で人工的ではありますが、地形で遊ぶのに近い楽しみ方ができるかも。
TK「これって流すパークですよね?スネークとか、ランディングの死角とかって問題にならないですか?」
山田「人が貯まらない流れとか、死角を作らないようなレイアウトとか、運営方法で解決することを考えてます」
とみぃ「ハイクは禁止ですか?」
山田「いえ、OKです。自分『これは禁止』とか『あれはダメ』とか嫌いなんですよ。みんなで楽しくやりましょう」
物静かで寡黙な山田隊長ですが、内に秘めた想いはかなり熱い!ようです。
“スノーボーダーの聖地”というキャッチフレーズでお馴染みのアルツ磐梯。毎シーズン色んなトピックスが登場して話題に事欠きませんが、そんなアルツの舞台裏に迫る突撃取材を敢行!!SBNのマイペさんの中からTKくんととみぃちゃんご夫妻をリポーターとして送り込み、ユーザーの視点からアルツの裏方で働く方々を取材しました。果たしてアルツは本当に“スノーボーダーの聖地”なのか?!
アルツのスクールのお話しを聞かせてくれたのはアルツ磐梯スノーアカデミー石内キャップです。アルツ磐梯ではスクールのことをアカデミーと言います。つまり“大学”ってこと?
石内「今までのスクールの枠を超えたサービスってことです」
なるほどぉ。この石内キャップとにかくキャラ濃いです。ハスキーなハイトーンボイスでマシンガントーク。話しが面白い上に、熱い!全てを紹介しようと思うとページがいくらあっても足りないくらいです。しかし!考えました。
パンフレットの説明は読めばわかる!それより、石内キャップのことを聞いたほうが面白そうだな…。そんな目論みにより話は石内キャップの経歴や日本のスクール事情の話へ!お話しの中で、非常に興味深いことがありました。
石内「僕、実はジャクソンホール(米国ワイオミング州のリゾート)でインストラクターをしていた時期があって、まだまだガキんちょの頃のトラビス・ライスとかいましたよ。トラビスって何やらせてもうまいでしょう?でもパークとかメインにやってたわけじゃないんですよ。それこそブライアン・イグチとかにくっついてって山全体で遊んでたからなんですよ」
TK「それを目の当たりにしてきた訳ですね?」
石内「そうですね。山全体を思いっきり遊べるってようになることが本当の上達につながると思ってます」
アカデミーのプログラムだけ見てたらわからないけど、そんな想いが込められているんですね。
そうそう、石内キャップ、アメリカやカナダでのスノーボードインストラクターの資格を持っているらしいです!実は案外スゴイ人?
一般的なスクールの概念でいうと、パークとあんまり関係ないイメージがありますが、アルツのアカデミーではフリースタイルのレッスンが充実してます。そうなると当然パークとかを使ったレッスンとかがあるわけですが…。
石内「普通のスキー場って、スクールとディガーってけっこう方向性別っていうか、あんまり接点ないところが多いんですよ。でもうちは逆。スゴい仲いいんですよ」
TK「なんでですか?」
石内「いいパークってレッスンしやすいんですよ」
とみぃ「つまり上達しやすい」
石内「その通り!」
なるほど、なるほど。話を聞けば聞くほど、実際にレッスン体験してみたくなりました。なにせ“上達保証付”ですからね。上達しなかったらお金返してもらおうっと。
ここアルツ磐梯のSHOPコーナーでは、街のSHOPと同じく最新モデルが買えてしまうんです!しかも揃えているブランドもメジャーからマニアックまで、どれもスノーボーダーの購買欲をかき立てるラインナップ。
菅原「僕は裏方なんであんまり写真とかのっけなくていいです」
とみぃ「菅原さんが店頭で接客されないんですか?」
菅原「いやスタッフは全員女性です」
TK「おぉ♪でも商品知識とかは…」
菅原「心配ないです。バリバリスノーボーダーばっかりですから」
TK「おっ!これエアブラスターのレッグバッグじゃないですか?」
菅原「さすがお目が高い。うちのディガーたちも真っ先に食いついてましたからね」
商品の選定にはスノーボーダーでもあるSHOPスタッフやディガーの意見が取り入れられているらしい。
菅原「アパレルはVOLCOMに力入れてます」
とみぃ「スキー場のSHOPじゃ珍しいですよ!!」
菅原「ですね。ブランドのラインナップもそうなんですが、将来的にはもっと進んだことがやりたいんですよ」
TK「例えば?」
菅原「アカデミーやレンタル、それにチューンナップとかとの連携ですね」
TK「というと?スクールやレンタルで試した物を買うとか?」
菅原「そういうことです」
スノーボーダーの心をくすぐるようなブランドのラインナップとは別に、普通のショップでは見かけないアジア系?な小物もあります。
菅原「アジアン雑貨やアメリカン雑貨の商品も仕入れてるんですよ。SHOPのスタッフの子たちのネックピースは、みんなコレ使ってますよ」
写真を見てください。
みなさんが首から提げているネックピース。
天然素材を使った手織りのネックピースです。
店員さんがハマるのがわかる気がします。
アルツに行ったらチェックしてみてください。
SBN「どうでした?裏方の方々」
とみぃ「アツイ方が多いですね」
TK「それに一歩先を見てるって感じがしますね。でも逆に大丈夫?って思ったりして…」
SBN「というと?」
TK「やろうとしていることって、みんな大変なことでしょ?」
とみぃ「でもみんな、つらそうじゃなかったね」
TK「けっこうM体質なのかな?(笑)」
SBN「じゃあ今度はプレイヤーとしてそれを確かめてください」
TK&とみぃ「は〜い」
次回予告:1月29日公開予定「回遊る!アルツの祭 〜24時間でアルツを遊びつくす〜」