PARK STYLE -Final Round- 2007年2月24日(土)
朝からやや強めの風が吹いているが、気温も低く、青空も顔を出している。
PARK STYLEの決勝。今年は無事に開催される見込みだ。
昨年は、荒天のためキャンセルとなったので、つまり今回が記念すべき第1回のNIPPON OPEN PARK STYLEチャンピオンが決まることとなる。
予選からの勝ち上がり組に招待選手を加えて行われたセミファイナルを経て、女子8名、男子16名のファイナルラウンド。3ランのベストポイントで順位が決する。
コースには巨大なストレートキッカーと巨大な右サイドヒップの2セクションが造成された。イメージ的には“AIR MIX”のアイテムに似ているかもしれない。ということは、AIR MIX出場経験のある日本人ライダーたちの活躍も期待できるかも。
PARK STYLEというにはアイテム的にやや物足りない感もあるが、記録的な暖冬の今年、あまり贅沢は言えないだろう。むしろ観戦しやすさという点から見ればあながち悪くないのかもしれない。
#62 TORAH BRIGHT (AUS)
#57 JAMIE ANDERSON (USA)
#623 EMILY THOMAS (AUS)
#91 IZUMI AMAIKE (JPN)
#58 CHERYL MASS (NED)
#58 KELLY CLARK (USA)
#95 HANNA BEAMAN (USA)
※ELENA HIGHT(USA)は欠場
実は、女子の競技でジャンプがメインの種目はあまり見る機会が少ない。まずはこういった光景自体新鮮に感じる。それに並み居る海外勢の中にセミファイナル4位でファイナル進出した天池いづみの活躍にも期待大だ。
MCのコールに応じて各選手オン・コース。
注目の天池いづみは3本ともスイッチエントリーでトライ、2本目、3本目ともにきっちりCAB540をメイク!おっと、これは表彰台確実か?!
しかし海外勢も負けてはいない。ベテランKELLY CALRKはお手本のようなB360から高さのあるトゥイークを決める。
セミファイナル1位通過のHANNA BEAMANが1本目キッカーでB540からヒップでジャパングラブをメイク、2本目はなんとB720を完璧メイクしてヒップで滞空時間の長いミュートグラブをメイク。3本目は失敗に終わったが、難易度、ランディングの安定度など抜群。
CHERYL MASSは男子顔負けのB720、B900にトライ!残念ながら3本ともにメイクできなかったが女子のストレートジャンプ系でこの回転数は価値あるトライだった。女子でも720、900が当たり前のトリックになるのはそう遠い未来じゃないね。
そしてMen’s Final。
#5 MURAKAMI FUMIYUKI (JPN)
#71 HAKU SUZUKI (JPN)
#553 NICK HYNE (NZE)
#506 KIICHIRO KAZUMI (JPN)
#9 JANNE KORPI (FIN)
#541 MUTSUO YAMAGUCHI (JPN)
#17 SHAUN WHITE (USA)
#505 KEIJI OKAMOTO (JPN)
#508 TEDDY KOO (USA)
#533 MASAAKI HAGIWARA (JPN)
#11 KEVIN PEARCE (USA)
#79 MIKKEL BANG (NOR)
#14 MASON AGUIRRE (USA)
#8 IOURI PODLADTCHIKOV (SUI)
※RISTO MATTILA、國母和宏は欠場
RISTOがDNSのためトップ出走となった村上史行はキッカーでCAB900からヒップでB360をサクっとメイク!う〜ん、これはハイレベルな戦いになりそうだ。
その後、やや強めの風がキッカー付近に吹いているようで、しかも風向きも安定しない。各選手、風の読みに手こずっているようでなかなかメイクできない試技が続く。
そんな中、観客期待のSHAUN WHITE登場!オン・コースのコールの後いきなりビッグジャンプ。フラットランディングまで飛ぶCAB900、がっちりストンプしてヒップではB360ビタメイク。
続く岡本圭司もB720メイクしてヒップでおしゃれにノーズを2グラブ。
さらに続く若手のTEDDY KOOはB720からF720メイク。成長と共にどんどん安定感を増していく感じだ。
けっこうCABスピンが多発される中、MASON AGUIRREがなんとスイッチB900をメイク!ヒップでもビッグなトゥイークでスタイル出しまくりのナイスラン!
そして2本目に突入。
ヤバイ!村上史行あわやヒップ全越えかと思うようなビッグエア!!
おおっと!JANNE KORPIがスイッチB900をメイク!
ついにSHAUNはCAB1080メイクった!さらにヒップでCAB540!!この人本当にレギュラースタンスなのか?
圭司もいいね、CAB900からノーズの2アクショングラブがGOOD!
萩原昌明のCAB900メイクしてヒップでのトゥイークは超高い。
KEVIN PEARCEはB900からCAB540を超スムーズにメイク。
MIKKEL BANGもスイッチB900をビタビタ。
かなりハイレベルな2本目だった。
▲圭司のトリプルバックの瞬間!抱え込んでます。
▲JAMIE ANDERSONのミュートグラブ。スタイル入ってます!
男子の3本目。
時折吹く強風に各選手悩まされる中、圭司まさかのトリプルバックフリップ!ほとんどメイクしていたように見えたが、ランディングの瞬間に転倒してしまった。会場は初めて見るトリックに対する驚愕と転倒した圭司の安否を伺う声で騒然となった。公式な大会ではおそらくこれが“世界初”ではないだろうか。負傷の具合が気になるところだがナイストライ!
興奮覚めやらぬ中、KEVINは余裕のCAB900からスタンス入れ替えて軸をずらした特大のCAB360をメイク。CAB900は空中姿勢も完璧で、回しきった状態からまったくズレないストレートストンプ。ヒップのCAB360は高さ、距離、グラブともにいうことなし!ヒップのエンドまで達するスゴイ飛距離。さすがTOYOTA BIG AIRの優勝は伊達じゃない。
▲IOURI PODLADTCHIKOV、入賞してもおかしくなかったくらい。
結果は以下の通り。
■Women’s Park Style Final
1st.HANNA BEAMAN
2nd.KELLY CLARK
3rd.IZUMI AMAIKE
■Men’s Park Style Final
1st.KEVIN PEARCE
2nd.SHAUN WHITE
3rd.MASON AGUIRRE
[ 開催概要 ]
大会名称 : NISSAN X-TRAILニッポンオープン2007
スノーボードチャンピオンシップ
開催日 : 2007年2月20日(火)〜2月25日(日)
大会会場 : 福島県・アルツ磐梯
競技種目 : スーパーパイプ / パークスタイル / レイルジャム / キッズジャム
主催 : ニッポンオープンスノーボードチャンピオンシップ大会実行委員会
特別協賛 : 日産X-TRAIL
協賛 : MOTOROLA、バートンスノーボード、アルツ磐梯リゾート、LAT34.com
後援: 福島県磐梯町
協力: J SPORTS、Excite
[ オフィシャルサイト ]
NISSAN X-TRAILニッポンオープン2007スノーボードチャンピオンシップ公式サイト
★NIPPON OPENの写真は、こちらにもたくさんあるよ!
↓
「NIPPON OPEN2007 バックステージレポート」
■2月23日/スーパーパイプ・セミファイナルはどしゃぶり
■2月24日 昼の部/ついにパークスタイル、実現!
■2月24日 夜の部/レイルジャムはやりすぎ注意報発令中!
■2月25日/史上最高のテクニカル対決