急遽決定したにも関わらず、多数のファンを集めたCOLLECTION PARK SESSION
シーズン終盤、3月の3連休。 この週末、各地でイベントが開催された。そんな中で、急遽決定したにも関わらず、多数のファンを集めた。
Photo & Reported by SHINGO
開会式を待つ参加者達。中央はErik Leines
開会式前の本部テント内
そして、このイベントのために素晴らしいパークを作ってくれたのは地元猪苗代のBRAVE PROJECTだ。
まず驚かされたのはパークの完成度の高さだ。各セクションともに飛びやすく、怪我をしにくい設計に加え、見た目にも美しい仕上がり。観客の視界まもでを意識した素晴らしいシェイプだった。セクションは、25mのビッグキッカーや、8mヒップ、15mキンクレールなど迫力のアイテムのほかに、ストレートレールや、Y字レールなどもバランスよく配されていた。
9:30開会式。集まった参加者は約200名。前日、前々日も100~150名の参加者が集まったというから、さすがの集客力だ。
ライダー達がマイクを手に、一言づつ挨拶をはじめる。
Mikey LeBlanc: “Hi, Make Love and No War!!”
ナイスコメント、さすがMikey! 午前中は一般参加者とライダー達とのフリーセッションタイム。皆、朝一とは思えない攻めっぷりだ。一番ベースに近い最終セクションのヒップに照準を合わせてやってくる。このセクションは、テーブルとしてもヒップとしても攻めることがデキルが、ほとんどのライダーがストレートにテーブルとして攻めた。COLLECTIONやRIDEのライダー達に混じって、ローカルのライダー達が、ガンガン攻める。プロと遜色の無いビタメイク連だ。女性のローカルライダー(MCいわく、「猪苗代ねーさん」)も25mキッカーでB3ビタ着の男前ぶり。猪苗代ローカル恐るべし。Mikeyも風邪気味ながら楽しそうに攻めていたし、Ali 、Erikも朝からヒートアップ。
国内ビッグエア系の大会で活躍するCOLLECTIONライダー達を、至近距離で、しかもパークセッションで思う存分見ることができるということ自体、ギャラリーにとっては貴重な体験だ。今回もっとも印象に残ったのは、西田崇のキンクレールトライだった。ロックスタイルのバックサイドボードスライドで、ダブルダウンの10mキンクレールをフル抜き!ガッツポーズ。見ていた観客、カメラマンも大拍手だった。
さて、午後からはデモセッションのスタート。遅れてきた鈴木伯もようやくスタンバイ。参加したのは、COLLECTIONチーム、RIDEチーム、そしてBRAVE PROJECTのメンバーから数名。ギャラリーも最終セクションのサイドに集合して準備OK。ライダー達もギャラリーたちが集まる最終セクションのヒップ&テーブルを中心に攻めてくる。
降り注ぐ春の日差しのせいか、徐々に雪面が緩みはじめ、ややスピードが乗らないものの、各ライダーともにうまく最終セクションい合わせてくる。いきなり見せられたALIのB7は、余裕の滞空時間。オーリーの強さを感じさせる。ERIKも負けじとB5、B7をメイク。長い手足を生かしてスタイルでまくり。
ビッグエアの大会では9連発の伯も、スイッチB3やF5を披露。楽しんでますオーラ出しまくりだ。MCがギャラリーに「何が見たい?」と質問すると「アキくんのフリップが見たい」の声。ご期待にお応えして25mキッカーでアキフリップをメイク。サービス満点だ。
その後、雪面コンディションがやや悪くなったために、ベースのテント前にライダー達を集合させて、急遽ギャラリーからのインタビューコーナーが開催された。「崇くんはお酒が好きだそうですが、今夜も飲みにいきますか?」など爆笑質問も飛びだし、イベントは和気あいあいモードで進行していった。
INTERNATIONAL RIDERS COLLECTION / RIDE JAPAN SNOWBOARDS / KUU / BRAVE PROJECT / 猪苗代スキー場
このイベント中に参加していたK2ジャパンのキッズライダーを紹介しよう。
午前のフリーセッションではCOLLECTIONのライダー、RIDEのライダー達にまじって、ヒップでB3や、カーブレールをボードスライドでフルアウトかましていた2人のちびっこライダー。サポートしていたお父さんにお話を伺った。
Teddy Koo(11歳)、Kevin Koo(9歳)の兄弟。彼らはれっきとした日本人のキッズだ。都内のインターナショナルスクールに通っている。スノーボードのほかにもスケートやサーフィンもこなす元気なキッズだ。日本語も話せるが、兄弟での日常会話はほとんど英語で会話していた。今後が楽しみなグローバルキッズだ。
昨年Windellのキャンプに参加中、COLLECTIONのライダー達と仲良くなり、その後COLLECTIONのイベントにも同行しているとのこと。またK2のイベントではTravis Parkerらとも一緒に滑っていたようで、TravisからK2ジャパンへ推薦されたそうだ。
今の日本は小さい頃からアクションスポーツに接し、チャレンジできる環境は整っている。ご両親の理解があるという点はアドバンテージだが、彼ら自身積極的にトライし、大怪我も経験しているらしいが、痛い思い、怖い思いをしながらも、チャレンジしつづけ、どんどんスキルを上げてきている。ゲーム世代、バーチャル世代といわれるが、今後彼らのようなキッズライダーが増えてくれれば、スノーボードカルチャー、そして日本の未来も明るいはずだ。
(写真)左が弟のKevin(9歳)、右がお兄ちゃんのTeddy(11歳)
photos&text: shingo