テクニカル選手権

今千歳空港のラウンジでこのブログを書いていますが、ご察しのとおり全日本テクニ
カル選手権大会に行ってきました。
もちろん今回は選手としてではなくて、選手のサポートという目的が一つ。そしても
う一つはジャッジの目線、コーチの目線として様々な滑りを分析、研究するというも
の。
選手時代には集中しすぎて見えなかった部分や、他の選手の滑りもじっくり見ること
ができて本当に勉強になりました(^^)/

いや〜っ、やっぱり集中している選手の目っていいですね。
選手はみんな針の穴を通すほどの集中力で、自分の持っている力を出し切るように望
むんだけど、失敗を恐れたり、イメージが明確に出来上がらなかったり、集中力が切
れたり、自分を信じ切れなかったりしてなかなか実力を100パーセント出し切るのは
難しいんだよな〜。
滑走技術も大切だけど、3日間を高いレベルで乗り切る精神力がかなりの割合を占め
ます。
僕も朝ご飯はあまりのどを通らず、昼間は競技中だからカロリーメイトやバナナ、ア
ミノ系ドリンクばかり。毎年この大会中に体重がぐっと落ちたものです。
(今年は食欲旺盛だったけどね(^_^)

そんなハードな3日間を制したのは、アルペン男子は増岡康一選手でした。以前は
メーカーのライダーとしてのチームメイトでもあり、ベテランの域に達した彼も、今
回は故障に悩まされながらも痛み止めを飲み続け、ずば抜けた精神力で見事栄冠を勝
ち取りました。最後の種目GSスタート前の彼の目は、若花田が膝の痛みに耐えて勝
利を勝ち取った(小泉元首相に「痛みに耐えてよく頑張った!感動した!」と言わし
めた一番)時と同じような目をしていました。
さすがに僕もぞくっとしたね。

その他アルペン女子ではプロ、デモ経験のある木村明美ちゃんが6種目中4種目も1位
をとるという安定した成績で総合優勝。
フリースタイル男子は、現役デモで同じBCストリームの赤堀くんが、圧倒的な強さ
で優勝。女子はDVD「ザ・カービング」でも競演した中本優子ちゃんが、素晴らし
い滑走技術を披露しての優勝でした。

3日間をとおしてパフォーマンスを発揮した選手のみなさん、あらためておつかれさ
までした。
とても刺激を受けたし、スノーボードというスポーツのレベルがどんどん上がってい
くように僕自身もこれまでより1本1本集中力を研ぎ澄まして望みたいと思います。

終わった後は、みんなで北海道の旨い海鮮をたくさん食べてきましたよ〜。
写真の丼ぶりは巨大だったな〜。横に置いてあるタバコと比較してみてください
(^o^)