「あれ、合成したんでしょ?」。人に会うたびにそう言われたとマイクは苦笑いを見せる。ヘリコプターからドロップしていく、スケール感の大きな写真のことだ。しかもセルフポートレイトだから驚きはさらに大きくなる。できあがりの写真をイメージし、カメラを雪面に置き、ヘリで空へ飛び、空を舞いながらシャッターを押す。そうして誕生したのが、このページにある写真となる。他にも真夜中の2時に撮影された花火をテーマとする作品、巨大な自作レインボーレールを使った作品など多くの撮影を繰り返してきた。そもそも自分で自分を撮るセルフポートレイトを追求しはじめた背景には、思い立ったらまずトライする性格がある。撮影場所やカメラマンをアレンジするというコストやリスクを減らしながら今この瞬間を捉えるには自分で撮るしかなかった。結果、残された作品は多方面へ発信。スノーボードの可能性を追求し、広くシェアしたいというこだわりが、そこにはあった。