2014 Treblecone Report by Motoki Ushiyama
ドキドキ発見だらけのTREBLECONE RIDE.
ここのロケーションは言葉にならない程の、圧倒的なスケールの中に展開されている。
真っ白な雪を頂いた巨大な山から、いきなりギャートルズに出てきそうな原始的で壮大な岩と湖の茶色と青色に向かって落ちていくようだ。
それもそのはずTREBLECONEのテレインは、ほとんどが中斜面と急斜面で構成されていて、本当に美しい景色の中に吸い込まれていくように滑り込むことになる。その気持ちよさとスケールの大きさには誰もが感動するよ、きっと!
僕が思わず叫んだ言葉は『ヤバイ、事件だこりゃ~!!』興奮だったもんね。
リフトは2本だけれども、充分に山全体をカバーするレイアウトになっている。リフトでアクセス出来るTOPは標高1960mの高さまで登ることが出来る。
ってことを噛み砕くと・・・、リフト降り場からホームベースがある1260mまでの標高差700mを、リフトの頂上から駐車場まで4㎞にもなる長さを、いい感じの斜度を滑りきってこられるってことなのよ。
想像できたでしょうか、みなさん?? とにかく筋肉も使って、足が震えるほど調子がいいって話なんです!
南島にもいくつかゲレンデはあるけれど、一番大きなゲレンデになる。ゲレンデという形容が当てはまらないくらいにスロープも変化に富んでいて、メインの圧雪コース以外はほとんどがオフピステなので『山』を丸ごと滑っているような感じなんだよね。
そんな感じなので、ここを愛する人たちは何となくのんびりしていて、スタッフも気さくで緩やかないい感じがしている。しかし滑っている人の技術レベルは中々高くて、みんな楽しそうに飛ばしている。きっと降った日には大騒ぎなんだろうなと予感させるよね。
この山の頂上は2088m、見た感じで僕が思ったのは何処となくヨーロッパな香りもして、イタリアのドロミテのような巨石群の頂上が聳えている。その頂上を含めてコントロールゲートがいくつか設けられていて、そこから先をくぐるとボウルやシュートといった、バリエーションの多いチャレンジングテレインがあるのです。
かなりの面積がエリア内のサイドカントリーであって、奥にはバックカントリーの世界も広がっているんだよね。今回は降雪には当たらなかったけれど、装備を持ってここを滑り込んだらと想像しただけで・・・クラクラと嬉しい眩暈に襲われそうです。次回は必ず当てたいわぁ~~(^^♪
見上げる山頂もよし、見下ろして滑り込む景色もよし。圧雪は長い距離楽しめ、降れば開放的。本当に景色を眺めに来るだけでも価値のある場所だから、ワナカベースで滑りに来たら必ず訪れてほしいと思うなぁ。
パークはそんなにアイテムが多いわけではないけれど、フリースタイルに特化したければCARDRONAがあるし、ここでは気持ちよく滑りたい人が多くて、それを求めてここにやってきているって感じかな。今年からONE PASS が出来てCARDRONAとフレックスで使えるパスもあるので、気分や目的に合わせてどちらでも楽しんで滑られるよね。
見つけようと思えばいろんな場所に驚きと感動がある、そんなTREBLECONEです。
Trebleconeについての詳細はこちらから
プロフィール
牛山基樹
1965年3月3日 長野県生まれ
第1期 プロスノーボーダー
牛山基樹プロスノーボードスクール(川場・軽井沢スノーパーク)代表
プロ戦での優勝数回。プロとして獲得した日本タイトルをひっさげて、世界挑戦の日々をおくる・・・。
Masters W-CUP SL15位の記録を持つ。
1998年レースを引退後は、TV・Radio・DVDなどのメディア活動の他に、イベント、ツアーなどで活躍している。
また Konayuki Snowboardsの開発・販売を手掛けている。
SPONSORS
Konayuki Snowboards,CHIEMSEE,DaKine,FLUX Bindings,VonZipper,X5 footgear