今シーズンで10年目を迎えたINDRES FORMATION。ライダーが変わりながらも10年間スノーボードMOVIEシーンで確固たる地位を築き上げてきた。今回は10周年を記念してライダーたちにINDRESクルーとしての思い出を写真とともに語ってもらった。ガムシャラに走り続けてきた10年を今、振り返る
ONE FOR ALL, ALL FOR ONE、それがINDRES
プロデューサー 中根篤史
自分はもともとスノーボードを撮る方じゃなくて出たかった側なんですよね。スノーボードを始めた頃マックダウの映像にブチ上げられてのめり込んで。とにかくカッコいいって。それでカムイ龍ヶ崎に家を借りて滑り込んでた。当時YOUNG GUNのヨネさんと一緒に住んでいたんだけど、ヨネさんの滑りを見てストレートジャンプでこんなにスタイル出せる人がいるんだって感動したんだよね。スノーボードってスゴイなって。その時は自分で映像を作るなんて思っていなかったんだけど、その世界には行きたいなって漠然とは思ってた。
滑り込んでいた時、たまたま友達が自分の映像を作ってくれた。で、それがすごい面白くてMOVIEを作りたいなって思い始めたのかな。そこから1, 2年でもう撮る方が面白くなっていってた。撮り始めたらメーカーの仕事なんかももらえるようになって。そこでINDRESを始めようと思ったんだ。
とにかく最初のコンセプトは、自分たちは無名の存在だから、ライダーも0で無名の奴らでやろうって。1年間かけてライダーに声をかけて、そのライダー経由とかでライダーが集まっていった。最初のメンバーは池上匠、青木敬司、田中 陽、上村 好太朗、遠藤考浩、西村大輔かな。その次の年に藤田一茂とかも入って一緒にやってたんだけど、HYWODや新しいプロダクションも増えて環境が変わりながらも刺激を与えられながらMOVIEにのめり込んだよ。
INDRESの良さっていうのは「ONE FOR ALL, ALL FOR ONE」の精神。みんなが一人のライダーの為に準備をしたりサポートする。クルーとしていいものを残すために全員が努力する。そういう部分かな。継続して行くことっていうのが本当に難しいと思うんだけど、ここまで続けてこれた。いいとこも悪いところも経験してきてクルーとしての奥行きが出て成熟してきたと思う。
INDRESとしてのこの先は2年とか3年とか撮りためていいものができた時にリリースするという方向になって行くと思う。あとは、人に伝わるもの、ドキュメンタリーなんかも撮っていきたいかな。
INDRESがあったからここまで続けてこれた
古山竜一
あれは、2012-13のシーズンの1発目の撮影のロケーション。実はオレはこの日のこのストリートがシーズンの初滑りだった。シーズンオフはSNOVA新横浜で滑ってるとは言え、何週間ぶりのスノーボード、何ヶ月ぶりの撮影だった。以前から池上匠に聞いていたその場所はかなりリスキー、今までやったストリートの中でも難しいスポットだった。細いシングルのダブルダウンレイル。階段の反対側は落差が激しい上に、アウトの横に木があり、ミスれば逃げ場もない。打ち所が悪ければ、怪我どころじゃ済まない。アプローチのスピードからして、レイルのフラット部分で降りるとそのまま木に直で激突する。正直、メイクれるか微妙だなーって思ってる自分がいた。でも、1発目でいきなりいいロケーション、自分の気持ちは決まっていた。「絶対いいカットを残す。」
トライしてすぐにくらう激しくスラム。板も1本壊れた。ハードなロケーションのストリートなんて何本もやるもんじゃない。そう自分でも分かっている。でも何としてもメイクしたい。激しいスラムは食らっても気持ちは折れない。いつもストリートの時は細心の注意を払っている。下手したら死ぬかもしれない。出来ることは、自分の力を信じ抜くこと。いいイメージだけを頭に残して。
トライし続けて50-50で抜いた。トリックは50-50だけど、自分の納得できるスタイルを出せた。あの1本は、本当に価値のある映像を残せた。INDRES-FORMATIONのチーム名の由来は、いろんな才能が集まって形作るということ。俺はその中でJIBの面を表現したいと思っている。だからある時期を境に、ほとんどジャンプをしてない。このチームにおいて、俺のジャンプは必要じゃない。逆を言えば、INDRESにとって他のみんなが俺の足りない部分を埋めてくれる。INDRESに入ってなかったら、俺は今こうしてスノーボードをしていなかったんだと思う。あるきっかけでスノーボードをやめようとした時に、プロデューサーの中根兄弟の言葉があってここまでこれた。感謝は尽きない。
俺の映像がある事でINDRES-FORMATIONに輝きが増すのなら、まだまだやり続ける。ドロップの瞬間の緊張感と、メイクったあの時のなんとも言えない感覚、みんなの笑顔と声はたぶん一生忘れない。
最高の一瞬をみんなで分かち合う
小橋敬子
これはINDRESの撮影で福井和泉スキー場で特設キッカーを作り、撮影した時の写真。アイテムも、福井和泉スキー場のご協力でINDRESライダーで、造らせてもらった。かなりの浮遊感と緊張感のあるビッグキッカー。キッカーに入る前は、いろいろ考える。恐怖心もあるけれど、1本飛んでみるとモチベーションがどんどん上がってきたのを今でも、はっきり覚えている。自分の理想通りのジャンプができなくて悔しくて、悔しくて、ただ、ひたすら飛んだ。自分への挑戦をしている、私にINDRESライダー、フィルマー、フォトグラファーのみんなが、頑張れ!って側で見守ってくれていた。INDRESという仲間がいてくれたこと。良い映像をのこして、かっこいいDVDにしたいと思うチームの想いがあった。メイクできた時、最高の一瞬を、みんなで分かち合える瞬間が本当に素晴らしいと思える日だった。
今でも、私の心に残るジャンプです!
人生最高のトリップをもう一度
杉浦宗平
この1枚は2012年夏のカナダ。サマーキャンプ、キャンプオブチャンピオンズでのカット。ライダーは僕と匠くんに、カメラマンはフルメンバーの中根篤史さん、中根寛史さん、樹さん、小倉さんの4人。ライダーに対してカメラマンは4人。すごく豪華なメンバーでした。ライダーも僕が一緒に滑っていていちばん熱くなれるライダーの匠くん。毎日限界まで攻めて、最終日には身体はボロボロでしたが、朝から夕方まで滑り、山を降りてからは、帰り道にビールで乾杯したり、プールでまったりと最高な日々でした!スノーボードをやってきた中でも人生最高のトリップでしたね!もう1度、こんなメンバーでどこかへトリップできる日を楽しみにしています!
そのひとことが私を支えてくれた
浜崎あゆみ
まずはじめに、1番思い出に残っている撮影のエピソードはコレです!とは、決めきれない。それくらい、私はどんな撮影も今でも心に残っています。メンズとの撮影はほとんどのロケーションが私からしたら予想外、規格外(笑)なので、基本崖っぷち。アイテムを目の前にして、まずこのアイテムをやるかorやらないかの激しい葛藤から始まります(笑)この写真のアイテムは特にそうでした。まだインダレスに入って撮影に加わったばかりの、右も左も分からない年。現場についていっては、どうすることもできず、撮影の雰囲気、要領を把握するのみ。そんなこんなでシーズンも後半に差し掛かり、自分のカットはほぼゼロでした。ストリート撮影に参加するのもこれが初めて。カットを残したい気持ちと、自分の技量とリスクとを天秤にかけながら命懸けでトライしたワンカット。メイクした時、一緒にこのアイテムにトライしたインダレスライダーの青木敬司君と杉浦宗平君も、本当に喜んでくれて、一緒にトライしているメンバーにしかわからないこともあったりするから、本当に嬉しかったです。初めに今後撮影していくにあたって監督が言ってくれた言葉があるんです。「絶対、腐っちゃダメだぞ。」そう言われたんです。私がダメになったときでも、ダメな自分を見守ってくれて、這い上がってくることを待ってるぞ、一緒に頑張ろう!ていうことかなと。
数年後、怪我した時にこの言葉を思い出して、今まで頑張ってやってこれました。
すみません、実は私もこの言葉、たまに使わせてもらってます(笑)
この言葉を胸に、今後もダメになりそうな時は頑張っていこうと思います!
楽しい時も辛い時も10年という時間を共有してきた
青木敬司
2013年発売のPHARALISでの1カット。このシーズンは自分のプロライダーとしてもINDRES-FORMATIONの滑り手としても最後の年でした。シーズン初めから滑り手としては最後の年になると気合が入っていたこの年。そんな中シーズン1発目の撮影に選んだのがこのダブルダウンレイル。難易度が高いアイテムは普通はシーズン終盤に挑む。でも自分を奮起させる、その意味でも1発目にこのスポットを選びました。
今でもはっきりと覚えているの。ドロップ直前に監督の中根篤史さんとのやりとり。『いきなりレベルの高いアイテム大丈夫か?』の問いに『大丈夫ですよ』と答える自分。帰ってきた言葉は『分かった。オマエを信じてるからな。』10年間楽しい時も辛い時も一緒に撮影してきた篤史さんだから信頼していたし、命を預けられた。
このスポットをメイクした時はチーム最年長の古山竜一と思わず抱き合いました(笑)
とにかく信頼できる監督、ライダー、フィルマーの樹さんが居たからメイクできたんだと思っています。下手したら大怪我じゃ済まないスポットでしたから。皆の思いが一つになって生まれた1枚ですね。
夢が叶った最高の1日
池上 匠
INDRES-FORMATIONを立ち上げた当初から、プロデューサー中根兄弟と “いつか空撮をやってみたい” と幾度となく語ってた。その夢を白馬八方尾根ハイカパークで開催された前代未聞のイベント『P3』(Planet Park Party)でその叶える事が出来た!それが強く心に残っている。このイベントは、世界で活躍しているパークデザイナー集団「planet」のボス、パット・マレンドスキーがイベントの為だけに来日し、造成したパークを日本のDVDプロダクションのライダーたちが滑り、そのライディングをヘリコプターから撮影するというド熱い内容のイベント!参加したのは国内のトップスノーボードプロダクションHYWOD、FC、7samurai、Heart Film、トッププロスキーヤーBravo Skiのライダー。そして我等INDRES-FORMATION。
ヒップからの2連キッカーをヘリが並走する。ただただ、やばかった!!ライダーがスタートした後、低空で旋回しながらヘリが追いかけていく様は鳥肌が立ちました。ぶっちゃけ自分はかなり緊張していた。。。夢にまでみた空撮なんだから、そりゃ緊張もするわ。でも決して苦しい感じではなく、どこか心地良い緊張感。INDRESの撮影の時、ヘリには篤史さんが乗り込み、僕等を空撮してくれました。帰りに家まで車で送ったんだけど篤史さんもかなり緊張してたよう。実は前の日は飯が喉を通らなかったらしい。。。ずーっとやりたいって思ってた空撮でやっと映像が残せるチャンスを得ることが出来たんだから色々考えますよね。熱いセッションとなりギャラリーも見守る中、力が入らないわけない!アドレナリン出まくり!
このド熱いプロダクションのライダーの中から、一番素晴らしいライディングを披露したライダーに送られるBEST RIDER AWARDになんと!私、池上匠が選ばれました~~~!!!!信じられない!!!!!
そしてもう1つの賞、BEST TEAM AWARD。この賞に選ばれたチームは来シーズン八方尾根スキー場からの全面バックアップをいただけるということでした。BEST TEAM AWARDを受賞したのは、なんと!我等INDRES-FORMATION!!!!やばいぃ!やばすぎるゥ~!!!!中根兄弟、小橋敬子、杉浦宗平、西村大輔、遠藤考浩、加賀大貴、浜崎あゆみ。みんなで勝ち取ったBEST TEAM AWARD。ホントに嬉しかった。
AWARDを受賞したボクは、なんとヘリの空中散歩をプレゼントしてもらえました!八方の上空をヘリで散歩。なんて贅沢なんだ。空から見る山はホントにキレイでした。アクロバチックな旋回は腰が抜けそうでしたけどね…。ただ、ムービーを作るために頑張って来て、インダレスフォーメーションの目的と、理想のムービーに近づけた事を凄く実感できた時でしたね!
歴史に刻めるワンカットを残す
望月隼人
この写真は2016年に撮った写真。自分が育った関温泉スキー場で小雪のシーズンだったが、何本もハイクして残した1枚。13年滑った地でジャンプではなく滑りの形を残せたことが自分の自信にもつながった。このカットではないが、オーストラリアの雑誌にもつかってもらい自分のスタイルをだせた1枚になった。 今年、関温泉スキー場は開設100年。歴史に刻めるようなカットを今シーズンは残したい。
悔しい経験が糧となり残せた1枚
笹木翔太
僕がINDRESで過ごした最初のシーズンは怪我してまともに撮影できず、悔しい思いをしてシーズンアウトしました。こんな思いは二度としたくないと心に誓った2シーズン目。この撮影の5日前に別のロケーションでおでこを5針縫う怪我をして、このまま撮影に参加するかも悩みながらそのまま撮影に挑みました。
内心めっちゃ不安でしたが、ロケーションやアイテムが僕好みでテンション上がりました。やりたいことをできたロケーションなので思い出があります。その時の1カットですね。怪我を繰り返しながら1シーズン通して撮影に参加させてもらい、色んなことを勉強させてもらったシーズンでした。
それを糧に今シーズンも頑張っていこうと思います!
INDRESへの加入は自分の転機になった
藤沼 到
自分はもともと大会とかコンテストをメインに活動していたんですよね。海外とか行って練習なんかもしてたんだけど、いまいち自分のスノーボードを表現しきれていないジレンマみたいなのもあった。それで、ちょうど3年前くらいかなアツシさんからINDRESに誘われて一緒に撮影に参加した感じかな。
撮影に参加したキッカケは、INDRESのパーティーでの時のこと。たまたま都内に来るタイミングでパーティーもあってアツシさんから誘ってもらって行ったんだよね。パーティーがすごい盛り上がってライダーたちがステージに上がったタイミングでなぜか自分もステージに上げられたんだよね(笑)そしたらそこでライダー達がお客さんからもらった超高いシャンパンを回し飲みし始めて。気づいたら自分の番で思いっきりそれを飲み干しちゃったんだ。で、後から聞いたらなんとその酒が35万円。アツシさんに「じゃあその分はライディングで返してください(笑)」って言われて。
自分の中でも映像で自分の滑りを発信できるならそれに全力をかけてもいいと思っていたから本当に嬉しかったんだよね。自分の転機となったクルーですよねINDRESは。
そして今回そのINDRES FORMATION 10周年を記念してのパーティーの開催が決定!!
11/26 INDRES Anniversary Party
【Submariner】
〔osaka club joule〕
http://club-joule.com/
ー前売りチケット発売中ー
当日券はエントランスにて発売
https://event.dmm.com/detail?event_id=74016
(メイン&アフター17:00〜5:00)
G¥3000/1d
L¥2000/1d
kids
※中学生以下※17:00〜22:00
¥1,000
after party
G¥2,500/1d
L¥1,500/1d
※未成年の方はafter partyには入場できません
〔main party〕
opening act17:00〜
close22:00
〔after party〕
22:00〜5:00
Snowboard movie production 〝INDRES〟10周年のanniversary特別映像と、ライダー、フォトグラファー、ダンサー、DJアーティストとのコラボミッション。東京では毎年500名オーバーのアクションイベントが大阪初上陸。
多様なジャンルの深海へ挑んだ者たちが様々なパフォーマンスを織り成す融合イベント【Submariner】は未知なる刺激を提供します!
スノーボード、スケート、サーフィン、BMX、ダンスとあらゆる分野のAction Sportsカルチャーをスペシャルブレンドした今季最大超絶パーティー!!
会場にはスケートランプセッション、ファッションショー、アートグラフィック、フードエリアなど多彩なコンテンツが用意されています。もちろんLiveやDJによるミュージックシーンも朝まで楽しめます。
更に参加者には協賛各社様から特別プレゼントが貰える嬉しいコンテストが開催!
〔DJ〕
F×T×W(SU MIZUGUCHI & Tiji)
DUCC!
Uddy
DJ YUCO
Element Classic Band
West Jap Star Club
〔Visual〕
ZEN ART WORKS
TOMWCAREY
〔Dancer〕
ERINA
〔Guest pro snowboarder〕
杉浦宗平
藤沼到
浜崎あゆみ
古山竜一
青木敬司
小橋敬子
山本大樹
床井健太
望月隼人
露崎訓史
高橋烈男
吉田安亨〝キャシャーン〟
西村大輔
関貴英
山崎勇亀
〔Guest pro skater〕
VENIX
〔協賛、後援〕
FREERUN
AIRMIX
MORISPO
ASP
SSBA
雪学祭
village
K2
AA
NOVEMBER
NOBILE
BRIKO WAX
SCIMENTE
FTWO
Möbius
SHOWTIME
SNOW LINE
PSJ
HEAD
X-NIX
sista.j
Scooter
HASCO
〔協賛スキー場〕
ガーラ湯沢スキー場
白樺湖ロイヤルヒルスキー場
びわ湖バレイスキー場
白馬岩岳スキー場
HAKUBA47
北志賀小丸山スキー場
福井和泉スキー場
赤倉温泉スキー場
ハンターマウンテン塩原スキー場
スキージャム勝山
ー備考ー
お問い合わせ
インダレスイベント企画宛
indres@mac.com