関越道塩沢石打ICの目の前、車でわずか数分の距離に位置する舞子スノーリゾート。舞子高原ホテルやナイターゲレンデを有する舞子エリアと、日帰りスキーセンターやゴンドラのある長峰エリアの2つのベースエリアを持ち、26コースのバリエーションを持つ広大なゲレンデだ。ゴンドラに乗ればバックボウルにあたる奥添地エリアに辿り着き、ベースエリアとはまた違った雰囲気の空間にワープすることができる。
テーマパークのようにスキー場を巡りながら遊べる舞子スノーリゾートは、日帰りだけでなく、宿泊施設も充実した総合的なスノーリゾートだ。その魅力はどこにあるのか、ゲレンデ内のアトラクションを巡りながら体感することにしてみた。
設備、サービスが充実のゲレンデベース
長峰エリアにある日帰りスキーセンターはショッピングモールのような4階建てのビルになっている。1階にフードコートやショップ、自分でギアをチョイスできるブランドバイキング方式を導入したレンタル、2階には託児所や森の公園を連想させるキッズスペース、キッズ専用のスキー・スノーボードスクールもある。3階にはレストランや畳敷きの無料休憩室、4階には温泉大浴場や仮眠ができるリラクゼーションルームも備えられ、賑わう館内はあたかも街の中にいるような雰囲気だ。だが、そこから一歩外へ出ると目の前に白銀の世界が広がり、遥か遠くの山へ向かって延びるゴンドラの姿には、早くも滑りたい衝動を駆りたてられる。
山の向こう側に広がるゲレンデに期待を膨らませながらゴンドラに乗り込む。約2,800mの距離をぐんぐん進むと奥添地エリアに辿り着く。ボウル状のこのエリアには降雪時はパウダーランが楽しめる非圧雪コースがあり、十分な斜度と自然の起伏を生かした地形がフリーライディング派に人気のエリアだ。ゴンドラ終点から少し滑り降りたところにスカイドームレストランと呼ばれる丸いドーム状のレストハウスが見え、他のエリアとは違った世界に来たかのような雰囲気を味わうことができる。スカイドームレストランではビーフステーキライスがオススメだ。
奥添地エリアのスカイドームレストランだけでなく、それぞれメニューや雰囲気に特色のあるレストハウスがスキー場内の各エリアにあるのも面白いポイントではないだろうか。長峰エリアのマウンテンレストランにはハンバーグやチースフォンデュ、舞子エリアのBack Country Maikoにはバジルチキンライスや、釜焼きピザ、雪上BBQも楽しめ、ランチを目的に広大なスキーエリアを移動するのも楽しみのひとつだろう。
そんなBack country Maikoの上部には、湯沢のパーククルー”SNOW CASE”がプロデュースするMAIKO SNOW PARK “GARDEN”がある。彼らが作るパークはステップアップしたい人にはもってこいのレイアウトになっていて、2連キッカーはバランスも良く飛んでいて気持ちがいい。ビギナーへのアイテムやサービスも充実していて、毎週土日には参加費無料のSNOWPARK FREE LESSONも開催しているなど、パーク初心者やスキルアップを目指す中級者のサポートをしてくれるのもありがたいところだ。また、PARK PHOTO SERVICEというイベントも週末の14時から15時の間に行なわれていて、これはカメラマンが時間内にパークで写真撮り、後にFacebookページにアップされる写真を無料で貰えるというイベントだ。パークデザイン、レッスンやイベントには、来てくれた方を楽しませたいという作り手の想いから感じられてうれしい。週末に明るいパーククルーたちとのセッションを楽しんでみると、スノーボードの楽しさをもっと感じられるだろう。
Back country Maikoから森のステージコースを少し滑り降りると林の中に建てられたツリーハウスが目に入ってくる。階段を上がり中に入ってみるとヨーロピアンテイストのお洒落な山小屋で、窓から外を眺めても人工物はほとんど見えず、ここが日本のゲレンデだということを忘れさせてくれる雰囲気だ。決して広くはないが十分に寛ぐことができるスペースは、舞子スノーリゾートを訪れたならぜひ一度は立ち寄ってもらいたい場所だ。私たちはコーヒーとスナックをいただき、少しゆっくりし過ぎてしまった。落ち着き過ぎて滑ることを忘れないように注意してもらいたい。
舞子高原ホテル前に面する舞子エリアのトリプルリフトはパウダー好きにもオススメの場所だ。急な斜面と開かれたツリーエリアでは心地良いパウダーランを味わうこともできる。1本のリフトで滑るラインをいろいろと選べるのも楽しい。広くて気持ちの良い圧雪バーンも魅力的。また、舞子エリアではナイター券が500円という破格のナイター営業も行なっている。地域の方々にも仕事終わりでも気軽にスノーボードやスキーを楽しんでもらえるようにと始めたそうだ。ここでも舞子スノーリゾートの心意気を存分に感じることができる。
ゲレンデの目の前にある舞子高原ホテル。落ち着いた雰囲気の館内は、他とはまた違った大人な空気が流れ、ゆったりと寛げる部屋や温泉、ディナーバイキングは身も心も回復させてくれる。家族連れはもちろん、カップルでも楽しめるホテルで、休日をスノーリゾートで満喫したい方には持ってこいのディスティネーションだろう。
コースバリエーションとアトラクションのバランスが良く、幅広いジャンル、レベルの人に対応している舞子スノーリゾート。広大なコースに様々な種類のアトラクションがあることで、マップを見ながらテーマパークを回っているかような遊び心を感じることができる。総合的なスノーリゾートとしての設備やサービスを提供している舞子スノーリゾートは、仲間や家族でマップ片手にあれこれ相談しながら巡るのも楽しいはずだ。パークサービスや非圧雪エリア、ツリーランゾーンなどのコース設計も楽しく、スキルアップしたい人にもオススメしたい。
一度足を運べば、誰もが舞子スノーリゾートのポテンシャルの高さに気づくはずだ。日帰りだけでは遊び尽くせない雪山のテーマパーク、何度もリピートして思う存分満喫したい。
舞子スノーリゾートについてはこちらから
モデル : 藤田一茂 / 南雲達哉
フォト : ALI
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