角野友基 インタビューVol2 : オリンピックへ向けて

ももいろクローバーZのニューCDを抱えたSochiソチオリンピックSlopeStyle候補の角野友基がSBNに遊びにきてくれた。

今ではテレビのスポーツ番組でちょくちょく顔を出す有名人。

IMG_0698(1)
モモクロ、そしてiPhone5cとやはり若い世代なのだと実感する瞬間

彼の実力を世界が認めた瞬間が、2012年12月8日、中国で開催されたビッグエアコンテスト

「AIR & STYLE BEIJING 2012」での優勝。世界のTOPが集う大会で完璧な演技をした。

[youtube http://www.youtube.com/watch?v=UjmxYQx5Q3g]

 

その後、足を怪我しながらも世界に角野ありと見せつけた、今年3月に開催された Burton US OPEN at Vail

SBN現地レポートはこちらから

そして、今年のニュージーランドの大会 BURTON HIGH FIVE Slopestyle Final  at Cardrona でも
3位という素晴しい結果をたたき出している。

IMG_8313(2)
2013 US OPENでは足を痛めながら結果を残す

そんな友基に質問をしてみた。

T:オリンピックを意識しているの?

K:やっぱり出るからにはメダルを取りたいし、日本のみんなに印象の残るような滑りがしたいです。
見ている人を楽しませたいんです。
ただトリックとかだけじゃなく、滑っているのを見ていて感動してくれたり、
楽しくなってもらえるような事がしたいんです。

スノー業界長くいる自分は友基が言っていることが抽象的だな~と一瞬戸惑った。
というのも、一体どうやって素人、たとえスノーボードを普通にしている人が
ぱっと見ても分からない技の難易度や採点方法を区別できるのだろうかと・・・?

でも一般の人に感動を与えられるのは、そもそもそこじゃないかもしれない。
例えば、一回目の演技で圧倒的に不利な状態や点数になってしまったとしよう。

しかしそこから逆転し最高得点!
なんてことがおこればそれだけで、内容は詳しくは分からなくても、
楽しさや、笑顔や、感動を与えることができる。

そんなことが友基の表現したかったことなんじゃないかなーと解釈した。

T:出来た時のイメージって大切っていうけど、そういうの意識している?

K:はい、どれだけ良いイメージをもてるかって重要だと思います。
ドロップ(スタートゲートからコースに入る時)する時には全て出来上がっています。

実はソチオリンピックの表彰台にたっているのもイメージありますし、
そのあとのテレビ局からメダルおめでとうございます!
とインタビューを受けているイメージも出来ているんですよ

そして、「今どんな心境ですか?」
と質問されて、自分がいうであろう言葉もあるんです(苦笑)

T:どんな言葉なの?

K:「いやー、実はよくわからないっすス!」っていうんです(笑)

T:ははっ(笑)メダル獲得してインタビューされている所、そしてお立ち台の
その回答のコメントまで出来ていれば、確実にそっちに向かうね。
表彰台は確実だね♬

K:はい、そうなると思います(笑)

最初から出来ないという目標を立てるヤツがどこにいるだろうか?

このくらいの事をしっかり言ってくれる友基の言葉には、
ここまでの苦労、不安、辛さ等を乗り越えてきた、彼の努力に裏付けされた自身が
伝わってきた。


T:オリンピックへ向けての気持ちに変化は

今の気持ちは焦りも、不安もないです。とにかくソチオリンピックに出て表現してみたいし
やってみたいです、自分のためもあるけど、もっと人のためになることを滑りで表現したいです。

すでに2011年には彼のスタイルとエアーの高さの片鱗を見る事ができていた。

T:これからの予定は

K:この後、アメリカのキーストン(コロラド)で合宿、12月に Air and Style で中国(北京)
そのあとまたアメリカに戻り、カッパーマウンテン、いければ X-GameでAspen。
そしてソチオリンピックというスケジュールです。

T:あの選手も出るしね

K:ショーンホワイトですよね?
マークモリス、トースタインらも当然出場するけど僕はいけますよ~、
ショーンホワイトもジャンプだったら負けないと思う。
でも SlopeStyeの勝負なので、やっぱりやってみないと分からないです(苦笑)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ソチオリンピックまであと90日。

日本の若獅子は日本のスノーボードシーンを自分ができることで元気にしたいと願っているのを感じ、一人の大人のスノーボーダーとして、彼を応援するのと共に、自分たちのできる行動をしていこうと感じた。

IMG_0715(1)

 

Interveiwed by
Credit_Kazu