今日はオフなんでハイペースですが自己紹介その2。
今日は
ライダーとしてどうやって成長していったか?です。
それにどうしても欠かせない要素は埼玉県所沢にあるプロショップ
HEAVEN STORE(ヘブン ストアー)
です。
初篭りのシーズンに知り合った友人からその知人を経由して
まだグランドオープンして二ヶ月あまりのヘブンストアに行きました。
その時は自分のビデオを中本オーナーに見せて
「これからも練習して半端無いスキル出してやっていきますんで」
みたいなこと言ってたんですが、ショップライダー不採用でした。
その時の俺は不採用の理由がなぜかはよく分からずに、でも中本オーナーが今までプロショップに抱いていた「態度のでかい業界人ヅラをしている人」とは程遠い人で、とてもこのショップに興味が湧き、通うことにしました。
そしてヘブンストアのチーム員?的な状態で一冬を活動することになりました。
ツアーなどに参加した時も中本オーナーは
「お客さん全員に話しかけて来い!行け!」
という事を。
普通、ライダーとかはショップの常連さんとか、ショップスタッフとかと内輪で仲良くやってるもんだと思っていたので戸惑いましたがヒーヒーいいながらお客さん一人一人に声をかけることに。
それを、毎回。
正直、こんなライダーでもない知らない奴に声かけられてみんな不快に思わないか?
とも思いました。
ライダーって上手い姿、カッコいい姿を見せ付けて存在感を背中で見せるのがカッコイイんじゃないの?
色々思いました。
でも店長を信じてただ漠然とやってました。
シーズンが終わり、ライダーになるための最終面接。
そこで店長に聞かされました。
プロライダーは一人一人のお客さんによって支えられている。どこかの知らないお店で誰かが板を買う。
その利益がメーカーの利益になり、宣伝広告費を捻出できるようになり、それが増えていきライダーに支給できる板一本に代わる。
つまり君にスポンサーがついて板を支給され、冬に滑れるのはスポンサーと言うよりむしろお客さんのお陰なんだ。
だからゲレンデで会うスノーボーダー全員、一人一人に感謝しなければならない。
それを本当に理解できていれば感謝せずにはいられないんだよ!
そういう感謝の姿勢をお客さんに示して、また楽しくスノーボードを続けてもらう。
その循環が大きくなっていった時、スノーボード業界は大きくなり、お前はプロスノーボーダーとしての存在価値が出るんだ。
そして一人一人への感謝の気持ちが薄れないようにじかにお客さんと接し続けなきゃいけない。
そういう場所としてショップはライダーにとってもお客さんにとっても必要なものなんだ。
その活動にヘブンストアの方向性が合えば一緒にやっていこう。
そしてヘブンストア以外にもどんどん色んなお店に行ってお客さんを楽しませてきてもいい。
変にヘブンストアにお客さんもライダーも囲い込む必要はないし、むしろどんどん輪を広げてもらって、スノーボード業界全体に活気をつけていけるくらいじゃなきゃダメだ。
それが出来れば結果ヘブンストア自体も盛り上がっているはずだから。
と言われました。
そういう話を時間が気にならないくらい、一晩中聞きました。
それからは何をするにも中本オーナーに相談をしてきました。
スポンサーを紹介してもらい、スポンサー各社でトップにのし上がる目標を持つことを教えられ、ショップライダーになったその時点から3年後にはエクストレイルジャムに出場する目標を立て、何より、メーカーや団体に埋もれずに、常に自分と言う「個」をアピールし続ける必要があることを教えられ、それを出来るやつがスポンサーにとっても有用な人材だと教えられました。
そして何よりもそれらに対して努力すること、考え、その瞬間に実践することを教えられて来ました。
さらにスノーボードのスキルはあって当たり前。
中途半端に上手いライダーではなく、その辺のプロライダーの中でも飛びぬけて上手いことが必要。
でもライダーを目指す奴はそこだけにとらわれがちだから、そこ以外で大事な部分を忘れちゃいけない。
色々学ぶうちに、自分が自然と考える志向が中本オーナーに似てきちゃいました。
でも止まらずに続けてきて現在はプロライダーとして自信を持って自称し、やっていけるようになってました。
でも途中からは、成ってからどうするか。
プロになってからその先の人生をどうするのか。そこも考えていないとプロにはなれないことも知りました。
プロフェッショナルの立場でもお客さんを楽しませ、その先も違った形で全てのスノーボーダーを楽しませ続ける。そうすると「生涯をスノーボードに費やした」と言える気がしながら今まさに奮闘中であります。
まだまだまだまだ全然色々勉強中です!!!
本日のまとめ。
上記のことが今の俺の骨組みとなりました。
芸人モドキのエンターテイナースノーボーダーとして知られてもいますが、それは俺なりのスノーボードの表現です。
皆がスノーボードをする中で、笑う要素が増える=楽しんでもらえる。それが俺をこれからも生かせてくれるのです。
プロやアマといった呼び名、立場よりもそっちの方が大事ですって事!!