春は特に板が汚れやすい季節。黄砂、花粉、塩、土など板の汚れは様々だ。そんな汚れがソールに着くとたちまち板は走らなくなってくる。読者の中にも、春シーズンの午後になると板が走らなくなってきて斜面で大変な思いをしたことがある人も多いのではないだろうか?今回はそんな春雪でも板の滑走性を維持し、爆走できるワクシングを伝授!あの走らないストレスから解放され、思いっきり春シーズンのスノーボードを楽しもう
Special Thanks: マツモトワックス
Photo: Kentaro Fuchimoto
スクレーピングとブラッシング汚れをくまなくこそぎ落とせ!
春のワクシングで最も重要なポイントといっても過言ではないのがコレ。折角ワックスを塗って来たのに、滑っている内に急に滑りが悪くなった!そんな経験有りませんか? その理由として一番多いのが、滑走面に着いたワックスを剥がし切れていない事が原因。一般的に春用のワックスは軟らかい物が多く、ワックスを滑走面に残したままで滑っていると、汚れが付着し易くなり結果として失速してしまう。これを予防する為に、ホットワクシングの後には必ずスクレーピングを行ない、粗方剥がし終えたら、その後ブラッシングでもう落とすもの何も無い!と言う位、綺麗にワックスを落とす。スクレーピングで8割、残りに2割をブラッシングで綺麗に剥がす。こんなイメージ。
※綺麗に剥がした状態でも、滑走中に汚れが着いて失速することも有る。そんな時には、ブラッシングをする事で滑りが復活!春の滑走には、ブラシを携帯しておくと重宝するので、是非お試しあれ。
※特に汚れがひどい場合、キッチンペーパーとリムーバーを使って汚れを除去。これでも汚れが残っている場合は、直接板にリムーバーを塗って30秒ほど放置、その後ナイロンブラシで擦る。するとさらにボードが綺麗になる。
ワックスはフッ素入りをチョイス
今回は、汚れ混じりのシャバ雪にも強いワクシング方法をおこなう。滑走用にBLACKLINEシリーズのTOP1(フッ素高配合ワックス)と、生塗りでも直ぐに効果を発揮するTOP4(汚れを寄せつけ難いグラファイト&フッ素高配合ワックス)を使用。まずTOP4を薄く生塗りしていく。続けてTOP1をホットワクシング用に重ねて塗りつけて、2種類のワックスをアイロンでMIXしながらホットワクシングをおこなう。ホットワクシングの後には、スクレーピングをおこない、取り切れないワックスをナイロンブラシでブラッシング。仕上げに馬毛ブラシをかければ完璧!
※高フッ素ワックスの効果を十分発揮させるために、ワクシングペーパーを使用しないでホットワクシングをする。ワクシングペーパーを使用しなくても、アイロンの掛け方は通常と同じにおこなう。
TOP1はトップシーズンから春雪までの湿雪系全般をカバーするフッ素高配合ワックス。
TOP4は春の湿雪&汚れ雪に強く、生塗りで直ぐに効果を発揮する携帯用ワックス。
急な失速にも対応、持ち運べるワックスを生塗り
ポケットに収まるサイズのTOP4、このワックスを生塗りしたあとは箱の裏についたコルクでしっかりと染み込ませていく。ホットワックスをする時間がないときやリフトを降りてサクッと滑走性を取り戻したいときには持ち運べるタイプが便利!
今回使用したマツモトワックスアイテムは下記より
マツモトワックス BLACKLINE TOP-1 ¥3,000(税別)
マツモトワックス BLACKLINE TOP-4 ¥3,600(税別)
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