福山正和 インタビュー

ブランド創設10年目にして新たな決断。
新たなスノーボードのスタイルやファッションをテーマにジャンルを問わず幅広いユーザーから支持を受けている
アパレルブランド MofM(man of moods)の代表 福山正和氏。

10年間にわたり活動を続けてきた東京 代官山から新天地 群馬県 みなかみ へ活動拠点を移し、
先日そのWORKSHOP minakamiのレセプションパーティが行われました。

常にファッションとエクストリームスポーツの融合を考え続けている福山氏の今後について
単独インタビューに応じてくれました。

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■東京 代官山 から拠点を群馬県 みなかみ に移し、WORKSHOP minakamiとして始動した理由は? 

自分の人生の中で、3年、5年、10年という年月の区切りはとても重要なことで、

スノーボードのライダー、選手としての10年間、そして東京に出てきて服を作り始めて10年目になる。

もうすぐ40代を迎えるにあたって、カッコイイ40代になりたいと思い、この区切りで

人間として更なるスキル向上の環境を求めてたどり着いた場所がみなかみだった。

それはとても自然の流れだったので、皆にすごい決断だと言われるけど、

別に自分ではすごいことだとは思わなかった。

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みなかみはとても時間の有効的な活用ができる場所。本を読む時間も十分にとれるしね。

変なプレッシャー、ストレスも感じない、自由な空間。

中でも一番重要なことは自分に向き合う時間が作れたことだと思う。

常に自分をプッシュできる気持ちを活用して、この地でスノーボード、ファッションを発信していきたい。

東京での生活の便利さも分かるけど、無駄な時間に追われて、スノーボードも疎かになってしまう。

オレの中でこの地はプラスのイメージしかない。

冬の雪かきも、コンビニまで15kmの距離があるということも全部プラス。すごく合理的になる。

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歳を重ねていくと、1日という時間がどんどん少なくなっていく。

今あるものを省いていくことってすごい勇気がいる行為だけど、

ここに移って強制的に無駄なものが省かれて研ぎ澄まされるようになった。

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単純にスノーボードに再度、ハマったっという理由もあるんだけど、

スノーボード、ファッションともに自分をさらに進化させるためには、

みなかみに来るということは自分の中で自然の流れだった。

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あと、

今年、38歳で冬シーズンを向かえるんだけど、

3シーズン後、ちょうど40歳という区切りの年にアラスカで滑ることを目標としている。

それはジャンプとか得点とか競技として競い合うもののではなく、

あのラインがキレイとか、凄いラインを攻めることでもない。

純粋にスノーボードのことが好きなスノーボーダー、そして表現者として。

心技体整え、最もベストな状態で40歳をむかえてアラスカにチャレンジをしてみたい。

コンペティションや評価とかではなく、自分の中で一番良い状態に調整をしてアラスカで滑るという目標。

これもみなかみに拠点を移した理由のひとつ。

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■今後、WORKSHOP minakamiでどう活動していくのですか? 

スノーボードも上手くなりたい。そしてもっとリアルな服を作りたい。

服のブランドも10年たったら流行を追いかけるだけではやっていけないと思う。

一本ブレない基軸となるものがなければならない。

自分の性格的に流行だけを追いかけるようなことはしたくないし、

常に全てにおいてリアルを追求をしていきたい。

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例えばリアルなスノーボードウェアを作るためには山にいなければいけないと自分は考えてる。

これから新しく発信していくminakami LIFE LINE のファッションには、

山で生活をしていく上で必要となるものがベースにあり、

東京で着ていてもカッコイイと思ってもらえるもの。

そして、都心から来た人たちがWORKSHOP minakamiや山で見かけても、

MofMチームのSTYLE が新しく都会的であり、しかもリアルでカッコ良いと思われるものを作っていく。

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スノーボーダーだったら山で生活をすることは理解してもらえるけど、

体験したことがない人たちに、ここで生活する素晴らしさを発信していきたい。

ここで結果を出せばファッション業界にも良い刺激を与えられるし、

良い服を生み出し発信していく場所は

決して東京だけではないという考え方、そして動きに変えられるかもしれない。

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スノーボーダーに対しては、

常にカッコ良くて憧れの存在でいられるようWORKSHOP minakamiから発信をしていきたい。

自分たちで一ヶ月以上かけて、ショールーム、ワキシングルーム、ゲストハウス、キッチン、リビング

全ての内装を手がけ、自分が納得出来るものとして完成したものがWORKSHOP minakamiだから、

スノーボーダーに常に刺激を与えられる場所でありたいし、

そして、自分自身も成長している姿を見せていければと思ってる。

会う度に「こいつ変わった、成長したなと」思われるように。常に刺激を求めて。

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■WORKSHOP minakamiをどのようにに使ってもらいたいですか?

ホームページやメディア、オレのFacebook等を見て共感を得てもらえるならば、

とにかくオレの思考を話して伝えたい。

そして、真に共感を得てくれるのであれば、一緒に滑ったり、ここをベースにセッションをしていければと思う。

ここは人と人とのコミュニケーションを大切に深く繋がっていける環境に適しているので。

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自分のこと、自分が表現するものを良いと思ってきてくれた人には全力でオレの考えを伝えたいし、

ハマってくれたら、ここでオレの服も着てもらいたいし一緒に滑りに行きたい。

オレの服を着てもらって滑れば確実にカッコイイし、他の人から見てもカッコイイと言われるスノーボーダーになれる。

もし考え方が自分とは違うなと思ったら、それはそれで離れていってくれればいい。

悔しいけどオレからは発信していくことしかできないので。

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■福山 正和氏の今年の冬の動きは?

礼儀正しくすることを心がけます。

昔は選手として山に籠っていて一時的なローカルというものは持っていたけれど、

これからはみなかみに住んで本当のローカルスノーボーダーになるので、

この土地で暮らしている人たちに対して、新参者が突然来て無礼を働くことは絶対にできないので。

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やはり山によってルールやマナーはあるので、まずはローカルとして認めてもらえるように、

ここのローカルの人たちの意見をしっかり聞いて、ルールやマナー、滑り方を勉強させてもらってシーズンを過ごす。

自分自身のスキルは上げていくけど、それで今年はほとんど終わると思う。

今年は学ぶシーズンかな。ローカルになるために。

そして3年間ここで滑り詰めて、心技体整えアラスカをチャレンジするためにも。

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■最後に

これからはリアルであり、めちゃくちゃカッコ良いウェアを作ります。

数値が全てではないのですが、ウェアの耐水圧で30,000mmと50,000mmの差は、

一工程のちょっとした手作業レベルで狂ってしまうぐらいのごく僅かな違いなんだけど、

そのハイスペックの差にまでも追求する意識レベルが非常に高い

業界最高峰の技術を持っている工場の方にも縁あって出会うことができたので。

こんな小さなブランドにも共感してくれて、協力してもらえることになって嬉しい限りです。

デザインも機能も最高に良いリアルなウェアを作るので楽しみにしててください。

また、スノーボードやったことにない人たちに対しても

カッコイイと憧れられる存在になれるよう発信をしていきます。

そして、スノーボードってカッコイイな、やってみたいなと少しでも思ってもらえると嬉しいです。

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MofM Official /
http://www.manofmoods.com
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Masakazu Fukuyama /
https://www.facebook.com/neoblkman