スポンサーを受けているライダーの役割は自分を表現しつつ、メーカーのブランディングとしての重要な位置づけでもある。「いつも新しいギアやウエアを使えていいな」と漠然に思う人もいるかと思うが、実際のライダーの活動を知っている人も少ないのではないかと感じている。
そこで2013年の3月末に行われた池の平温泉スキー場で行われた、ライダー活動の一つとしての撮影の一部をレポートとしてお送りします。
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3月下旬、妙高エリアの池の平温泉スキー場に現れたのはestivoライダーである、
西沢孝征、鶴田真到、そして滝沢光の3名。来期のウエアーの撮影という事で2日間のShooting Sessionが始まった。
1日目の天候は曇り、なかなか天候が回復せず、ウェイティングの時間が続く。ライダーとしての撮影では天候によっては一日中拘束され、結果滑れない事も多い。しかし狙ったコンディションがいつ訪れるかは、誰にもわからない。またライダー達は常にメンタル面でも、身体のコンディション面でも常に良い状態を保っておかなければならない。
1日目の昼間は結局パークのコンディションチェックと軽いシューティングを行って終了。そして夜7時過ぎからまた雪上車、照明を使っての撮影を深夜まで行った。
そして二日目の朝5時から準備万端で雪の上に立つ。
いつでもスタートできるように3時半には起床して、5時前にはモービルと雪上車でのピックを待ち、そのまま撮影場所まで。しかし天候はガスっており、不安感がよぎる。しかし上部から徐々にガスが抜けているのを確認。ライダー達は無言でライディングの用意を行い、ハイクアップを始めた。
しばらくして雲海を眺める素晴しいコンディションが整った。
Shooting Session開始。
雲海は別としてもこの朝日の中でのセッションも偶然ではない。セッションの前の週には天気予報の日の出時間ではなく、わざわざ朝日が山から上がる時間を実際に足を運んでチェックし、キッカーと朝日の光の向きを計算しなければライダーも、そしてカメラマンも満足する写真を撮ることができない。そして各ライダーがほんの20分という短い時間の中で素晴しいライディングを残してくれた。
朝焼けでのSessionを終え、一息つく頃にはまぶしい太陽と雲海が。
それから予定されていたアイテムでのシューティングを行い、2日間のShooting Sessionが終了。
実際のシューティングに参加すると、ライダー達の本気度がよくわかる。見た目どれだけ上手くいった様に見えても、本人が満足しなければ再びトライし、何度クラッシュしても、OKがでるまでひたすら滑り続ける。
ほんの20分の間、数本しか滑れないという緊張の中でしっかりとメイクし、2日間で深夜から早朝まで、睡眠時間が数時間という中でも自分のコンディションを保ち続ける。
どれだけ頑張ったとしても結果、作品が認められなければ続ける事のできない職業。
改めてライダーというものに対して敬意を抱いた2日間であった。
この2日間のShooting Sessionの作品はSBNにて公開中です。
朝日と雲海というコンディション、雪上車と照明をつかったたくさんの素晴しい写真、
来期のestivoウエア等をチェックする事ができます。
estivo Riding PhotoBook3はこちらから。
Special Thanks to
池の平温泉スキー場
estivo
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