スノーボードを真剣に始めてからわずか2年で頭角を現し、夢、目標に向けて日々努力をつづける広野あさみ。
アップカマーとして海外転戦しながら経験を積み続ける彼女に、先シーズンの報告、目標、そして女子スノーボーダーへのアドバイスを聞くインタビューをお送りします。
1)今シーズンのライダーとしての活動を振り返ってみて、どのようなシーズンでしたか?
去年の夏、New ZealandでBillabong Bro Downという大会に初めて参戦したりCardronaで行われたFISのクロスの大会にも参戦しました。
初めての大会は海外の上手いライダーやスケールの違いあり、今現在のレベルの差を見せつけられたという感じです。Billabong Bro Downでは自分のいつもの実力が出せませんでした。理由の一つとしてキッカーの大きさもあります。最終的にはスピンもできましたが飛んだ事の無いサイズでした。
海外はNew ZealandのあとにアメリカのCopper mountainでワールドカップ、North StarでFIS、チェコとスペインでワールドカップに参戦しました。
チェコはヒップからのパイプ、そしてキッカーという形でとても面白かったです。しかし悔しい思いもしました。日本では基本白馬47で滑っていましたがとてもいいパークがあって、パイプもできるしフリーランも楽しかったです。
2)真剣にスノーボードを始めたのはいつからですか?
初めてスノーボードをしたのは小学6年ぐらいだったと思います。真剣にスノーボードを始めたのはJWSC(全日本ウィンタースポーツ専門学校)に入ってからですね。そこから2年目でプロ資格を得る事ができました。
3)プロ資格という結果と技術を身につけた秘訣はなんですか?
JWSCの一年目でカービングをしっかり教わった事や豊田さん(豊田貢)にカービングだけじゃないパウダーも含めて山全体を滑る事を教わった事が非常に大きかったと思います。それとNew Zealandへ行って土台を作れたのもプラスでした。一年中滑って筋トレもつづけた事が日本のシーズンインにそのままスムーズに入れて結果を出せたという流れでした。
4) プロ資格を獲得して何か変化はありましたか?
心の変化が大きかったですね。これから自分で管理、コントロールしていかなければならないという決意ができました。あとはスポンサーの方々に声をかけて頂いたりして海外遠征も含めて活動の場が増えました。
5)最近の女子のレベルも年々上がり続けていると思いますし、海外の大会で間近に見て何かを感じていると思いますがどうでしょうか?
レベルはかなり上がってきていると思います。キッカーでF1080も出てきましたし。でも自分次第でそのレベルにとどくことができると感じています。今すぐに、というわけではありませんがイメージはできます。
6)今考えている目標は何でしょうか?
やはり韓国のオリンピックを目指す、という事です。3年後を目処に世界のトップと技術的に並んでいたいです。 ですので今年はNew Zealandに行き、来シーズンはアメリカに2ヶ月半程滑りにいく予定です
7)スノーボードで頑張りたい、と思っている女子がたくさんいるかと思いますが、その人達へメッセージをお願いします
はやく上手くなりたい、と思っている人達にはまずは焦らず基礎という土台作りをお勧めします。JWSCで教わっていた恩師に教わったんですが無理せずに着実に階段を登るように一歩一歩技術も含めて成長していくプロセスを踏んでいくという事が非常に大事だと実感しています。
夢も大事ですが遠くの上の事ばかり考え途中や目の前の事を考えない事は結果遠回りすると思います。私はそれをきっかけにNew Zealandでの練習中に滑りも含めて変わる事ができました。その理由は恩師にNew Zealandのスキー場のリフトに乗って言われた事なんですが、今でもその言葉を今でも心に刻み、それを信じて行動し続けています。
だから皆さんにもそういう出来事やきっかけが必ずあると思うし、もしそういう事があったら絶対に信じて行動するという事が大事だと思います。
8)最後に一言ありますか?
両親、スポンサーや教えてくれた人達、友達など応援して頂いてる方々には本当に感謝しています。今はいつも貰ってばかりですがいつか必ず結果でお返ししたいと思いますし、スノーボードだけではなく人間的にも成長していきたいと思っています。これからも応援よろしくお願いします。
広野あさみ
出身:富山県
★スポンサー★
板・ OGASAKA SNOWBOARDING
ウエアー・アパレル・ BILLABONG
バインディング・FLUXBINDINGS
ブーツ・X5
ゴーグル・サングラス・SMITH
ワックス・GULLIUM
小物・eb’s
フードウォーマー・SHOWTIME COLLECTIVE
プロショップJENNY
チームJWSC
エステサロン白雪
上越さくら整体院
コラゾン
Interview & edit by