岩垂かれんインタビュー

10/22/2014

中学３年生時点でJSBAのプロ資格を獲得し、それから海外を転戦しながら更に上を目指している岩垂かれん。
1年間で日本に滞在する時間がかなり少ない中、日本のシーズン前にインタビューを行った。

１）スノーボードをいつ頃から始めましたか？またそのきっかけを教えて下さい

小学１年生頃から年に数回週末にスキーに行っていたのですが、スノーボードは小学４年生の冬から始めました。家族旅行で「スノーボードやってみる？」といわれてスキーからスノーボードに履き替えて始めたのがきっかけです。

でも最初はあまりスノーボードが楽しくなくて（笑
お父さんにスクールに入らせられて泣きながら滑っていた覚えがありますが、その後に良い先生に出会ってターンができる様になり、次の年に家族３人でニュージーランドのツアーに参加しました。
その時になんと、布施忠さんにマンツーマンで教えてもらったんです。でもスパルタだったので次の日筋肉痛で動けなくなったり（笑　しかし色んな事を教えてもらってとても良い練習になりました。それからもニュージーランドには毎年行き続けています。
JSBAのプロ資格は中学３年生の15歳の時に取りました。ボーダークロスのJSBAプロ資格の最年少記録を持っていますが、今は世界のTOPライダーと争う為に海外転戦をメインで活動しています。

２）去年のシーズンはどのような活動をしていましたか？

自分のシーズンは夏からスタートするイメージですが、８月にニュージーランドに行き、それからオーストラリアの大会に参戦し、１０月～11月にフィンランド、12月はイタリア、１～2月はアメリカ、３月はカナダにいて時々日本に戻ってくるというスケジュールで動いていました。
ボーダークロスのカテゴリーだとカナダとアメリカ勢がとても強いのですが、各ライダーはとても若いです。私はいま20歳ですが、もうほとんどの選手が年下になります。世界のTOPと争う為に、年間12戦あるノースアメリカンカップでの参戦をメインで行っていました。

３）大学に通学中ですが、スノーボードとの両立はどのように行っていますか？

私は日体大に通学中です。他にもオリンピックに出場していた青野令くんも通学しています。冬期は忙しくて通学できないので、長期欠席願いを出して、レポートを書いたり、テストのときに帰ってくるなどして対応しています。

４）スノーボードスキルをあげる為にはどのような事が大事だと思いますか？

私は絶対にフリーランに勝るものはないと思っています。フリーライディングが基礎だと思いますし、午前中フリーランした後にパークに行くと身体が良く動いたりします。フリーランが上手な人はなんでも上手いですし、全てに繋がる動きだと思います。ですので絶対にフリーランをした時間や日数が今後の上達に密接に関わってくると思います。

５）スノーボード技術自体もそうですが、それ以外で自分を表現する際に必要な事は何でしょうか？

私は好きなウエアーを着る事が表現する上でとても大事だと思っています。スポンサーのestivoのウエアーはとても気に入っています。
大学の友達がムラサキスポーツとかに行くと、マネキンにestivoのウエアーが飾ってあって、可愛いという理由でスノーボードを実際にする前にestivoのウエアーを購入したりしていてびっくりしたこともあります。
私自身はと言うと、シンプルでもワンポイントでカラーがついていたりするウエアーが好きですが、ウエアーの種類がとても多いのでたくさんの中から選んでチョイスできるのがとても嬉しいです。

あとは実際に着てみていつも思うのですが、estivoのウエアーは非常に軽いんです。しかも今年からストレッチ素材もありますので動きやすく、競技にも非常に役立っている部分でもあります。ですからトータルで見てもestivoはいろんなユーザーさんに支持されるブランドだと思いますね。

６）今シーズンの活動予定、目標を教えて下さい

10月～12月までオーストリアとフィンランド、帰国してから１月の中旬まではカナダ、２月からスペイン、３月はカナダというスケジュールです。まだ決定していませんがワールドカップの出場が可能になるかもしれないので、それ次第で変わってきます。

目標はワールドカップで予選突破すること。ソチオリンピックのボーダークロスの女子ゴールドメダリストは私と同じ年なんですが、彼女は４年前のジュニアワールドカップで私より４秒も早かったんです。ヨーロッパ勢も10代の勢いが凄く、今はまだ追いつきませんが、数年というスパンでしっかり自分のレベルをあげていきたいです。