独特な雰囲気から醸し出す彼のスタイルは一言では表現できない。
想像できないかもしれないが、実は大会も回り今とは違うフィールドで滑っていた彼が、どのようにして今のライフスタイルになったのか、そしてSweetgrassでの撮影について等を聞いた山内一志インタビューをお送りします。
1)昨シーズンは北海道はかなり雪に恵まれたシーズンだったかと思いますがどのような活動をしていたのですか?
北海道は雪の恵みたっぷりでした(笑) パウダー三昧で撮影も定期的に行っていた感じです。雪と天候がバッチリあった時も多かったでので撮影も充実していました。 シーズン前半はニセコに行ったりカー団地クルーやBLUEBLOODクルーとかでロード側とか山に入ったり、良さそうな場所を当ててました。本州は行くチャンスが無かったですね。北海道のコンディションが良かったので。BLUEBLOODのクルー達とセッションしたり撮影してる時にウエアの開発チェック、テストをみんなで行ったりもしてました。来期のBLUEBLOODはとても調子が良いですよ。楽しみにしてて下さい。
2)ヤマさんというと昔から滑っている人のイメージでは大会に出てガッツリ回してたというイメージがある人もいるのではないかと思いますが、あの頃に比べて大分イメージが変わりましたね
たしかに(笑)ジャンル変わりましたね。山に魅せられて変わったと思います。パウダーとかはもちろん前から好きだったんですけど初めてアラスカに行った時やジャクソンに行った時に素直に「山っていいな」って思ったんですよ。あとはGentemに乗り始めたのがとても大きかったです。ターン、スノーサーフィン的な滑りに変わりました。Gentemにはとても感謝しています。グルーミングや壁を当て込む、山を滑るという事の可能性、楽しみを広げてもらいました。
3)ところでインドやヨガにライフスタイルに大分とけ込んできたみたいですが?
きっかけは怪我したりして、最初はストレッチしてたんですが色んな所からヨガが迫ってきて。自分でヨガをしているうちにスノーサーフィンしている自分とヨガとの相性がとても良い事に気がついて。動きではなくてリズムの相性が良いんですよ。ヨガをしていると必然的にいいコンディション、いい間合いに出会えるというところが面白くて。タイミングがすべて良くなってくるんですよ。波乗りもそうだと思うんですが、まず「そこに出会うのが一番始め」なのでいいコンディションに導かれるのが僕にとってはとても大事な事なので。
4)ちなみにインドに行かれた事はあるのですか?
インドは何回かありますね。最近は3~4年前です。今年の夏にタイミングが合えばネパールからのインド人の巡礼ツアーに参加しようと思ってます。一人で行くと結構危ないので。カイラス山に向かうのですが4~5日かけて標高4500mぐらいのトランスヒマラヤを車で移動したりするんです。カイラス山はヨガの哲学上では一番の場所と言われているんです。
5)今年の秋にSweetgrassの2年ぶりの新作、Valhallaがでます。ヤマさんはライダーとして参加されたわけですが、撮影はどのような感じだったのでしょうか?
撮影はNelsonの町に去年1ヶ月、今年1ヶ月程滞在しました。Goldenの方にもいきました。 ヘリで山小屋まで行き、そこで一週間程滞在したりしました。去年の1ヶ月は少し天候に恵まれなかったけど今年はコンディションもとても良かったです。
地形は山の沢の中という感じで、結構滑る所は選びたい放題でした。下まで降りると樹林帯もあり、よくイメージするアラスカみたいな大きな斜面もあったり。2時間ぐらいハイクすれば結構色んな所にアクセスできるような状況でした。2回目の撮影は結構上手くいったと思います。Seetgrassのスタッフ達は凄かったです。
REDカメラやスポットライトの使い方、ストーリー構成が素晴しいですね。僕の撮影は朝日や夕日の中のヨガというライフスタイル的な撮影や気持ち良く滑る事ができたシーン等を撮ってもらった感じです。自分も最終版を見るのが楽しみです。その後にGentem Bowlにも参加させてもらったりいい動きができたと思います。
[vimeo 55307324 w=620 h=327]
6)最後に一言ありますか?
人生を楽しんで、Peaceでいきましょう!
山内一志
1976年10月20日生まれ
出身 旭川