ふとした事からライダードリブンでスタートした今回の妙高トリップ。
きっかけはThe World Heli Challengeだった。
世界中から集まるライダーとの交流で必ず自分が聞かれた事
「日本の雪は最高だよね。日本人のお前としてはどの場所が良いと思ってる?」と。
北海道や東北エリア、関越から信越、岐阜エリア。
よぎるとすぐに思い出すエリアは数多い。
しかしどこが一番だ、とは言った事は無いし、
伝える時は必ず「そこが好きだ」と言っている。
結局どこが一番かなんてみんなの心にそれぞれもっている事だから。
そう思うと自分のスノーボーディングのルーツであり、
数多い友人や恩人が今でも滑り続けている場所・・・
だからやはり最終的に出てくるワードは毎回同じだった。
「俺はね、やっぱり妙高が好きなんだよ」と。
2月の中旬、東京、羽田に降り立ったフィンランド人スノーボーダーとフィルマーをピック。
ライダーは仲のよいAntti Auttiと今回パウダー撮影が初めての新人,Saku Tiilikainenと
フィルマーのSami,とMatti。
彼らは北海道での撮影を終え、そこから羽田、妙高へというスケジュールだった。
湾岸、首都高を走ると東京に来たのが初めてのSakuとSami, Mattiは写真を撮りまくってた。
こんな言葉が印象的だった。
「How Crazy this bad traffic and numbers of cars」
(なんて車の多さと渋滞の量なんだ)
そのままぶっ通しで一路妙高まで行きそのまま宿泊。
そして今回の妙高トリップの二日間のライディングが始まった。
DAY1
晴れ間が見える良いコンディションのなか、日本人ライダーとして参加の清原勇太と合流。
北海道をベースとしている彼は毎年メインシーズンの1ヶ月程を白馬、妙高で滑っていることもあり今回はAnttiが活動しているAnttisworld.comのフィルミングでライダーとして参加。
光ヶ原CATのベースではすでに光ヶ原CATのプロデューサーでもあり、Burton AK457とFamilytreeのボードラインでの板をプロデュースし
ここをベースにBurtonプロダクトのR&Dを行なっている竹内正則(MASA)と合流。
そしてFilming開始。MASAの的確なアドバイスとコンディションのブリーフィングをもらい
各ライダー達が日本人カメラマンの小野塚章とフィルマーの藤井智浩、Sami,Mattiの合計4名の撮影スタッフとともにセッションを開始。
Anttiの柔らかい板さばきとスピード、浮力を最大限活かしたJump、清原勇太の北海道育ちである彼の特長であるライン取りとスプレーの大きさ、そして抜群のライディングセンスを持ち合わせ、妙高の雪と光ヶ原を知り尽くしているMasaのスムースかつ切れのよいターン、
Sakuのフレッシュなアイディアを垣間見たライン取り、
全てが最高のライダーとカメラマンの融合で時はあっという間に過ぎ去っていく。
午後のセッションでは光ヶ原の特長のある起伏と太陽の光が織りなす一瞬のバランスのなかで
この一本、という失敗することができないコンディションの中、
各ライダーは素晴らしいライディングを見せてくれた。
それぞれのカメラマンとライダーとの真剣な撮影についての打ち合わせ、
そしてそれをライディングでコミットするライダー達と
逃す事のできない一瞬を確実に切り取るカメラマンのセッションは真剣であり、
ライダーがドロップインする前の一瞬の静けさがとても印象的だった。
最高で、あっという間の光ヶ原CATのセッションだった。
Masaの美しいライディングをおさめる事ができ、そして素晴らしいアドバイスとオペレーションに感謝。光ヶ原CAT Tourは1月の中旬から3月の下旬まで開催されている。
妙高特有の雪の多さと軽すぎないなめらかなパウダーを少人数で味わえる数少ないツアーであり、ライダードリブンでオペレーションが行なわれているこのツアーは参加者のニーズに的確に応える事ができるツアーとなっている。
みなさんもチャンスがあれば是非参加して欲しい。
光ヶ原の詳しい情報はこちらから
DAY2
天候が雪の予報の中、DAY2は関温泉へ。
ここは自分のスノーボーディングのルーツである場所でもあり、
この場所ですべてを教わったようなものでもある。
この日のガイディングを依頼したのは豊田貢。
彼も関温泉をベースにライディングをしながら光ヶ原のガイドを行なっている進化し続けるレジェンドスノーボーダー。
彼からスノーボーディングを教わったライダーは自分も含めて数多く存在する。
彼のガイディングのもと、コンディションのよいマッシュ&ドロップポイントへたどり着き、
Filmingがスタート。
DAY2の撮影場所の関温泉は今回も期待を裏切らない素晴らしい場所であった。
雪質、斜面、スキー場スタッフの対応など、ここでしか味えない経験が必ずできる場所。
雪が降った時の第3リフトからのオープンバーン、そしてナチュラルな沢、パウダーだけではなく一日中飽きる事の無い斜面を提供してくれるスキー場であり、
1月~2月中の豪雪時にはきっと素晴らしいノートラックパウダーを体験できるはず。
そして豪雪地ならではの雪の量で5月上旬まで滑る事ができる。
今回ガイディングしてくれた豊田貢のプライベートスクールも関温泉で開催されている。
是非みなさんも一度関温泉へ訪れてみては如何だろうか?
関温泉の詳しい情報はこちらから
豊田貢のSnowboarding Starting Point情報はこちらから
各ライダー達はそれぞれのアプローチポイントが違い、そしてライディングスタイルも別々。そして国も違いながらセッションを行ない、プッシュしあう姿は世界共通であることをまた新たに実感させてくれた。
このライディングセッションはAnttisworld.comがプロデュースする次作ムービーでも公開予定。
たった二日間の妙高セッションだったが非常に中身の濃いセッションであり、
最後はみんなでまたの再会を誓いつつそれぞれが別々の次のセッション場所へ分かれていった。
海外ライダーと日本人ライダーとのセッションは今回また新たな一面を見せてくれた。
新しい人との出会いもまたスノーボードライフスタイルの魅力であること。
そして古い友人との再会もまたスノーボードライフスタイルの再提案でもあるという事も。
みなさんも素晴らしいSnowboarding Lifestyleを。
Special Thanks to
Hikarigahara Cat tour
関温泉
Anttisworld.com
Snowboarding Starting Point
小野塚章(Photographer)
藤井智浩(Filmer)