俺の最終日

ちょっと出来事をまとめて書くんで長いです。

ホテルをチェックアウトする前日、俺は漫画喫茶に行きました。

撮影や三日目の大会時にゲットした筋肉痛を和らげるため。
いや、気分転換?
緊張感からいったん離れるため。

そしたら13:00に入って、アウトした時間は20:30。

どんだけ漫画読んでたんだ!?
しかしこのロングステイすら普通に感じるのがトップアマチュア漫画喫サーのプライド。

帰り、ホテルからマンキツまでNAVITIMEで調べたら2.3キロあったから歩くの厳しいなあと思ってた時でした。

ちょうど札幌市街地で飯を食って帰るユウジ君と克視から入電があり、わざわざ寄り道してくれて迎えに来てくれた。
ありがとうございます!!

ちなみに行きはがんばって歩いたら思ったより遠かったので脇腹が痛くなってしまいました・・・

ホテルに帰って三人で何故かキャシャーンの部屋へ。
すると隣の部屋の金子も吸い寄せられるように集まる。

チェックアウト前の最後の晩にみんなで写真。

そのときは内心で漫画の余韻に浸ってた俺にユウジ君やキャシャーンが
「明日、大丈夫だよ!バニボなら絶対いけるよ!」
と、激励してくれました。

そう、明日は自分にとってのパークエアー最終日。
前のブログでも書いていたようにSB900ステイルしかやらないと決めていた俺は腹は決まっている。

敗者復活戦・当日。

各大会日の初日から4名、二日目から2名、三日目から4名、四日目から2名の
「君、けっこう良いんだけどさ、もう一歩だったね!!」
という結果だった計12名集合。

30分の公開練習をやって本番は一人三本飛んで、それで上位数名が敗者復活メンバーとなります。

準備中にアナウンスで
「ただいまより、敗者復活戦!!公式練習を〜」
とか
「これより、敗者復活戦!!本戦を〜」
とか流れまくっていたために、三連休の真ん中の日で最も人が多いであろう大通公園に俺たち12名は
「敗者」
というフレーズを植えつけての出場。

出場者は全員が
「今年の判断基準は900以上」
と言う事を判っていました。後でYONEXサポートの八重さんが各ライダーのトリックリストを見せてくれたらやっぱりほぼ全員が900以上のトリックを持ってきていました。

俺は公開練習でずっとSBスピンをやりながらキャシャーンから
飛距離や飛ぶ方向などチェックしてもらい、いざ本番。

この日は天気も良く、コンディション悪化などはなかったのでいつもの事がそのまま出せました!!

そしてSB900ステイル、一発目で決まりました!!

飛ぶ方向も真っ直ぐで飛距離は問題なし。着地もこれ以上ないほどクリーン。
やったね!!悲願達成!!

しかし一発目で決まるとは思っていなかったので、残り二本、何しよう・・・

・・・

・・・・・

・・・・・・・

やってやる!!
ダブルコークスクリュー!!!!

こんな小さく、リップの寝てる台で回せるのか!?
いや、これはチャレンジだ!!

観衆の度肝を抜いてやる!!
まずは布石としてアプローチラインの同じFS900をやってみる。これは着地がクリーンに決まらない。感触としても、縦二回はぎりぎり回りきれるか!?という感じ。

躊躇する自分を鼓舞するかのように周囲の人間に
「次はダブルやる!!やってやる!!」

と言いまくる。後には引けないように。

そしてスタート台に立つ。
「ビブナンバー8!チョコバニラボール!新井!!」
MCからも気合の入ったアナウンスが流れる!!
よし!!
パークエアーに伝説を残してやる!!

伝説を・・・・!!!
伝・・・・

・・・

・・・・・

・・・・・・・

俺は、後ろに並ぶシゲ(藤田一茂)にポツリと一言。

「やっぱやめるわ。怖えー。」

すぐさまスイッチスタンスに切り替え。考えなしのSB1080!!転倒!!

という、なんともヘッポコな三本でした。

でも、一本目で自分の滑りは出せたんで、後の2本はオマケみたいなもん。
計画通り!大満足!!

あとは結果を真摯に受け止めよう!!

控え室で結果を待つ。
本気でドキドキしました。

そして本線通過者五名に名前が挙がりました!!
良かった!!本当に良かった!!

一緒に名前が挙がった歩、陽、シゲ、龍とハイタッチ!!!

五人で表彰式に向かいました!!

五位・子出藤 歩(BS900)
四位・山下 龍(BS900)
三位・CVB新井(SWBS900)
二位・田中 陽(UNDER900)
一位・藤田 一茂(FS1080)

でした。でも、順位は関係なく、全員が優勝したかのように喜びました。

写真は上位三人左が俺、真ん中がシゲ、右が陽。

終わって、かっち君はじめノーマター撮影クルーが取材と同時に一緒に喜んでくれました。かっち君はやはり首の皮を引っ張ってました。
ギリギリの生還、おめでとう、と言う意味ですね。
俺はかっち君に抱きつきました。
かっち君は(ジャッジでありながらも)俺が入賞する滑りをしてくれて嬉しいと言ってくれました。

去年ここで負けて、予予選で負けた悔しさ、その後の辛さを味わって一年過ごしました。
北海道では盛り上がっているけど、本州ではイマイチ扱いの無いこの大会だけど、今年はこれ以上無いくらいのプレッシャーや緊張感がありました。

たぶんシーズンが終わって、今シーズン一番緊張した、悔しかった、喜んだ大会はこのパークエアーになると思います。

名簿を見て、参加者の面子や、内容、ライダーの喜怒哀楽、観戦者の数とかを考えると絶対にもっと本州でも取り上げていい、大会なのになあ。

帰りはキャシャーンと金子がフェリーに行く途中で俺を千歳に送ってくれる事に。
道中、2人が気を使う空気にならない結果になってホント良かった!!

写真は北広島の三井アウトレットで昼飯時に。

この2人はTBA最終予選行きを先に決めてて、メチャメチャプッシュされたし、一番サポートもしてもらえた。すごい感謝してる!ありがとう!!
月末にFC三人でまた乗り込もう!!

何より、今年のテーマは
「感謝」
です。

いつも応援してくれているみんなに感謝しているつもりですが、今年はもっと具体的に、アプローチに、抜けに、グラブに、着地に、一つ一つの行動に応援してくれている人たちの気持ちが乗っている事を自覚して、責任を果たせる行動をしようと心がけていました。

どれか一つがいい加減であればそれは俺がみんなの気持ちを背負う責任感が足りない。

そう考えてやりました。

自分が楽しい滑りが出来ればいい、と言うのではなく、そういう一人一人の気持ちを乗せてもっと自分の滑りに重みを出したい。

その結果、さらに自分にとって「楽しかった!」と思える滑りが出来ると思う。

正直、三日目に負けたときに、背負い込みすぎでプレッシャーかかったかな?と思ったけど、そんな事はない。これで良かった。
今回の敗者復活戦で、それが正しいと思えた。

まだシーズン初戦だし、真駒内ではより大きな舞台で、より大きな気持ちを乗せて滑れるように頑張ります!!

あーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
良かったーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!