フリーライドスキー・スノーボードの大会を世界規模で開催している「Freeride World Tour(以下FWT)」が今シーズン長野県白馬村で開催される。ヨーロッパやアメリカなど、世界のビッグマウンテンのバックカントリーフィールドを使って開催されるこの大会がアジア圏で開催されるのは初めてのこと。
今回の記者発表会では、FWTの競技連盟FWT Management S.A.のCEOニコラ・ハレウッズ氏が来日、白馬で開催に至った経緯を説明した。今回開催される「Freeride Hakuba」はFWTの予選カテゴリーの中で最高レベルの「4スター」に位置付けられる大会。FWTは全カテゴリーで5スターまであるが、今大会は正式には「Freeride World Qualifier」になる。予選大会のカテゴリーではあるものの、実際には世界各国のポイントランキング上位選手約40名、さらにゲスト選手として「Freeride World Tour」に出場するトップレベルの選手も約10名参加の予定だという。さらに日本人選手の特別出場枠を設け、事前にエントリーレベルの「2スター」の大会を実施。そのイベントでの勝者が参加できるようにするという。大会はスキー男子/女子、スノーボード男子/女子でそれぞれのトップ競い合う。
開催期間は2017年1月13日(金)〜18日(水)だが、実際の大会はコンディションが整った1日で実施される。最高のライダーによる最高のロケーションで、最高のライディングを競い合う、それがFWTという大会なのだ。
この大会を主催するのは、白馬村観光局を中心としたFreeride Hakuba実行委員会。「白馬は海外のスノーボーダー、スキーヤーから注目を浴び、多くの方が来ているものの、この雪質とロケーションを持ってまだまだの可能性を秘めている。この大会を機に先進的なウインターリゾート、グローバルなウインターリゾートであることを世界へと発信していきたい」というのが、開催の意図であると白馬観光局の太田文敏代表理事は語った。また、この大会をサポートするのは、Mastercard、(株)八十二ディーシーカード、三菱UFJニコス(株)といった企業。この大会への協力と共に、白馬では海外からの顧客が多いわりには、カード活用できる十分なキャッシュレス決済の環境が整備出来ていないという面を改善していくという。
スタート位置とゴール位置のみが決められ、大自然の中の広い斜面をどんなラインで、どんなスタイルで滑るかを競い合うフリーライディングの大会。スノーボーダーにとって最も気になる、どんなライダーが参加し、どんな大会になるのか? それは今後徐々に見えてくるはずだ。
Freeride World Tour Mediahouse