女性プロスノーボーダーとして、女性でしかできないプロスノーボーダー
の地位を造り上げたパイオニアという意味で上田ユキエちゃんはまさに女王。
プロスノーボードの競技者として女王と言う表現は、
先駆者の黒越さんや、中村さん、以前Blogで紹介した滝クミちゃんなどがいた
もちろんユキエちゃん自身も素晴しい競技での成績を残していている。
しかし、競技だけで比べてしまうと先駆者の人達のが、その時代背景も
あり何となく女王という名がフィットしてしまう。
しかし私の論点はこうだ。
女王としての魅力を放ちながら女性プロスノーボーダーとして
シーンを牽引している立役者となると彼女を女王と呼びたいと思う。
95年くらいから98年の長野オリンピックにむけ、急激にスノーボードが
市民権を得るようになり、急速に広間っていった。
その時にはアイコンが必要だったのは言うまでもない。
そう、今までとは異なるキャラクターが必要だった。
ユキエちゃんは、時代の後押しされながらも、
そのラインを発見しそこを滑ることを決めたんだと思う。
当時、海外を凱旋して滑るという文化もすでにあった。
しかしその経験を『Li’l』というチームとしての表現方法で
がっちり滑ってみせ、スノーボードをする女の子という魅せ方も
同時にこなすという、それまでのフォーマットになかった表現をした。
これにより、がっちりスノーボードにはまっている人でない、
これからスノーボードをやってみたいな・・・と思っている
女の子に対して「楽しむスノーボード」を広く定着させる事に成功したのだと思う。
その後も女性用スノーボードブランドや、女性用ゴーグルのプロデュースなど
この年代を代表し、日本のガールズスノーボードシーンを牽引してきた功績は
本当に凄いの一言。
とかく言う私は実は、ユキエちゃんと直接深くセッションはしてこなかった。
しかしここ数年、K2バックカントリーミーティングで様々な人達と
一緒にユキエちゃんとも滑るようになり、この日が初の2人きりでの
セッションとなった。
そういえば今回はかぐらの駐車場から一緒だったしね(苦笑)
2人の共通話題は、子供と一緒のスノーボード!
ユキエちゃんは、女性のスノーボードを楽しませることから
家族でスノーボードを楽しみ、自分ももちろん楽しむという
新しい課題に向かって突っ走っている。
そういう探究心こそまさに時代の架橋となる「女王」の
名にふさわしいと思う。
「ユキエ」という名前を付けてくれた両親に感謝して
自然に感謝し前を向いて取り組んでいる彼女。
これからも彼女の活躍、目が離せません。
撮影:
2103年4月12日〜15日
KAMP K2 in KAgura