メーカーの方々と話していると、今シーズンの雪不足の中での商品の売れ行きについての話題は、真っ先に出てくることは間違いない。確かに僕も数十年この業界にいて、これだけの雪不足の記憶はほとんどないし、以前はもっと全体的な販売状況が良い中の雪不足だったからそこまで皆さんが口を揃えて言うほどではなかったのかも知れない。ただ、雪さえ降っていれば、少しずつスノーボードを取り巻く環境も良くなってきていたようにも思えるし、今や日本にはオリンピックではメダルをとれるほど活躍できる選手もいる状況。スノーボードの楽しみの幅も広がって、ツアーやキャンプ、各方面でのいろいろな試み、話題も増えてきていることは確か。都会にあった巨大インドアスノードーム「ザウス」は消滅したけれど、現在も頑張っているスノーヴァや、郊外に続々と出来ているジャンプ練習施設。そんなことを考えていると悪い悪いという言葉で、片付けていけないような気もするのだ。今シーズンは確かにイベントも中止が相次いだし、我々の想定外のことも多かったのかも知れないけど、この業界を盛り上げていこうと考えるなら、そんなことも想定内に入れながらも、さらにスノーボードのファンたちを楽しませるようなことが出来ない限りは、この業界で生きていく責務を果たせないんじゃないだろうか、、と自らを反省す。
ということで、今シーズンを良き経験とし、雪不足にも負けないスノーボードの楽しさ、価値観をしっかりアピールできるメディアづくりを目指そうと、思っております。業界の皆様、何卒ご協力を。
by H.I