YES. SNOWBOARDS(イエススノーボード)
7/40

[ 平方デシメートルで行きましょう ]本当に大事な数字はボードのレングスではなく接雪面の面積なんです。9年前に420をデザインすることで私たちはボードの太さが安定性とフロートを向上させるということを証明しました。今までの一般的な認識では安定性とフロートはレングスに大きく関わると理解されていました。レングスを増す事と太さを増す事で何が起こるのか?それはボードの接雪面積が増えるということです。サーフボードを選ぶときに基準となる数値はボードの容積ですが、スノーボードにおいては接雪面積を平方デシメートルで表記することが当たり前になる時がくるでしょう。自分の体重と技量をdm²を指標に選んだ方がより正しいボード選びが可能になることでしょう。新雪の90-96%は水分ではなく空気で構成されています。Powder Hullは新雪の90-96%が空気で構成されている事実を考慮し、水分ではなく空気が走行中のボードの下でどのように流れているかを調べました。ノーズ側のコンケーブは空気を受けると空気の流れを絞り込む(ベンチュリ効果)ことで上向きの空気圧を作り出しボードのノーズを浮き上がらせます。テール側のコンケーブは空気の圧縮を解き、排出することでマイナスな空気圧を生み出し、テールを下に沈める効果をもたらします。この原理をF1カーではダウンフォースと呼びます。コンケーブがもたらす空気の流れがパウダーライディング中のボードをフロートに適した角度に保ってくれるのです。シェイプ・フレックスに制限をもたらせずに狙ったパフォーマンスを引き出す構造。Coreless構造は軽いスイングウェイトとより理想的なボトム形状を可能にしてくれます。ウッドコアを取り除くことである程度の重量を削減し、レジンの配合を調整することで飛躍的な軽量化に成功しました。これをボードにしっかりと埋め込むには周囲のウッドコアを変更し、強度とフレックスのバランスを適格にする必要がありました。これらを微調整することで軽量化に成功しただけでなく、Coreless構造はPowderHull構造も向上させることになりました。木の成型限界を考えなくて良くなったのでより斬新で革新的な形状を採用することができるようになりました。PHCL2020420PH2020PYL Uninc. DCP7YES. It’s a Decimeter SquaredPowder HullCoreLessTECH

元のページ  ../index.html#7

このブックを見る